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日本の「標準モデル家庭」

2012.09.24

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サラリーマンの夫、専業主婦の妻、子ども2人・・・

 昨日の新聞に、「内閣試算 年11.5%負担増 消費税10%時、年収500万円4人家族」という見出しで消費増税に関する記事が載っていました。

 この試算は国会の審議中に民主党の国会議員に対して、6パターンの世帯ごとに例示が示されたもので、今のところ公表される予定はないものということのようです。逆進性や軽減税率など、消費増税に必要な法案が成立していない中での試算ですから、私も負担増となる金額を今問うものではありません。

 それより私が気になるのは、「標準世帯」の定義です。年収500万円、サラリーマンの夫、専業主婦の妻、子ども2人という構成の世帯が減少している中で、これをいつまでも標準としていていいのでしょうかね。標準世帯は日本の政策の「基準点」ですから、私たちの暮らしに直結する法案を審議する前提として、何よりまず見直されることが必要ではないかと思うのです。国会審議が動かない今こそ、生活に直結した新しい法案を通す前に、まずは社会変化を反映した基準づくりを進めてほしいと思いますね。

 「基準」ということではこれも新聞の記事ですが、「65歳以上も支える側に 高齢者の役割見直し進む ・・・」とし、今までの、65歳を超えると高齢者だ、支えられる人だとの考えを転換する「等価年齢高齢化率」という考え方が研究されているようです。団塊世代が65歳になることから発したこの考え方、今後チェックしていきたい言葉です。「負担率」や「配分率」に直結するだけでなく、幾つになってもその人らしく生きがいを持って地域で暮らしていただく指標となるであろう概念です。

 かく言う私も長年「標準世帯」として生活をしてきました。サラリーマンは税金なども給与から天引きで、「お上」の言うがままでした。でも、税率や負担率、配分率という「率」が私たちの生活に及ぼす影響を考えると、これからはもっと慎重に検証していかなければと思います。
 生活変化に対応した仕組みづくりや生きがいづくりに、私も議員としてしっかり取り組んで参ります。

昨日の雨の冷んやりとした空気から、今日は一転また暑くなるとのこと。体調管理がたいへんですね。皆さま、くれぐれもお体ご自愛ください。
 

 

社会保障の行方

2012.07.09

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生活保護&国民年金&民間生命保険

 今、社会保障制度がとても見えにくくなっている気がします。7/5付の日経新聞に3つの記事が並んで載っていましたので、少し考えたいと思います。

 それぞれの記事の内容をみると、
1)生活保護 
受給者過去最多に対して、厚労省は不正受給の横行が給付の拡大に拍車をかけているとみて適正化を目指す。

2)国民年金
収入が低く年金制度への不信感が強い若者の未納に歯止めがかからない。国民年金加入者に最近はパートなど非正規労働者も増えており、月額約1万5千円の保険料を払えない人が目立つ。

3)生命保険 生命保険各社が介護保険や医療保険の分野を伸ばしている。医療・介護分野を新たな成長市場とみて、付属するサービスで違いを打ち出す動きが活発に。医療分野では「先進医療」をめぐる動きが活発化。

というもの。

 生活保護に関しては、確かに不正は是正されなければならないと思います。でも、どうなんでしょうか。国民年金の納付率然り、生活保護然り、少子高齢化や雇用形態・家族観の変容など、生活そのものが、社会保障制度が始まった当時と様変わりする現在に、今までの制度を小手先で改正してみても今の国民の生活を支えるモデルとなりえない気がするのです。「張りぼて状態」で本当の姿が見えにくいというか・・・。

 今、私たちの生活は、労働力もサービスもすべて「市場化」という大きな流れの中にいることを忘れてはいけないと思います。「サービス」は受けるものではなく、買うものになったということなのですよね。
 そして、戦後の経済成長を支えた、「大都市偏重、人口集中」「核家族化」、企業戦士を支える「専業主婦」などの国策で、労働は「美徳」という感覚からはかけ離れ、「過疎と過密」で人や家族のつながりを断ち切ってきたのが歴史であることも。

 個人レベルでは仕事に生きがいや遣りがいを見出すことはあります。でも、国の政策として労働力を「人件費」から「物件費」へとシフトさせてきた日本の歩みの中で生まれた歪みは、社会保障制度いや、物事の見方を根本から再構築することでしか是正できないのではないかと思いますが、皆さんはどう思われますか。

 第2次大戦の戦中・戦後の日本を支えてきた人たちを「高齢者サービスの消費者」と一括りにするのではなく、そして、これからの日本を託す若者を「雇用の調整弁」にすることなく、みんなが夢を語れる時代になってほしいと思います。

 さて、翻って。市議レベルで何ができるのか。何を改革し、何を再生していくのか。財政事情など、もう、他の自治体と横並びとはいかない時代に、「幸手市に住んでよかった」というまちであり続けるには・・・。
 私は何にも増して、人への尊厳と敬いの気持ちを持って考え、活動していかねばと思います。そして、これからの時代を担う子どもたちをしっかりと育む環境づくりに頑張っていきたいと思っています。

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