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アメリカ大統領就任

2025.01.20

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明日未明、第47代米大統領就任

いよいよですね。トランプ氏が第47代米大統領に就任します。利害が衝突し、いろいろな課題が山積する国際政治をどう変えるのか。期待と不安が過ります。

トランプ氏は大統領就任後、100の大統領令に署名するとしていると。先ほどのテレビ報道では、バイデン大統領が執行した様々な政策を無効にするための大統領令発令とのことでしたが、国際社会はどう対応するのか。

私が今、一番気になるのは日本の農業への影響です。日本は食料自給率も低く、飼料、肥料、種苗などを外国に依存する輸入国です。昔はレンゲが田植え前の田舎の風景でした。レンゲは肥料として重宝されていました。しかし今は、田植えの時期が早くなったこともあり、レンゲ畑を見ることはありません。さらに、私が細々続けている「レンゲプロジェクト」で手にするレンゲの種はすべて中国産です。レンゲですら自国でタネを供給していない。残念です。
日本の農業を守り、引いては日本の国民の食を守る。私は農業従事者ではありませんが、少なくとも幸手市の農業を大切にしたいと心から思っています。
海外から船で持ち込む外国産の肥料や飼料の方が、輸送距離の短い国内調達より安い。この環境に何か手は打てないか。消費者の一人としてできることは地産地消で日本の農産物を守ることしかありませんし、政治のヒダの奥の奥、国際的な経済力学なども分かる術も持ちません。また、農業は国策として歴史的にも政治に翻弄されてきたと感じます。京都の片田舎に生まれ、レンゲ畑を原風景とする子ども時代を過ごした私にとって、日本の農業の活気が戻ることを心から願っています。トランプ氏が農産物などの関税に無茶な発動をされないことを見守って行きたいと思う次第です。

就任式は日本時間の明日午前1時です。

P aris2024Olympic Games

2024.07.26

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いよいよ開幕迫る

日本にいるとなかなか盛り上がりを感じにくいですが、明日、26日からパリ五輪が始まりますね。コロナ禍下でのTOKYO2020大会から早くも3年が経ち、コロナ禍からは解放されましたが、世界の紛争、戦争、対立、分断はさらに進み、混迷を深めています。

世界が平和を希求する一方で、激化する戦禍や災禍を止めることができない。人の命を奪うまでの意見の違い、利害の対立、利益の争奪、富の集中、利己主義には虚しさ、空しさしかありませんが、8月11日までフランス各地で行われる32競技329種目に参加する選手の皆さんが競技を楽しみ、世界から集まる観客の皆さんが安全に観戦し帰国されますよう、日本の国内でテレビを見ながら…、と思って今、テレビをつけたところ、フランスの高速鉄道で信号機への放火があり、フランス当局は「テロ」と断定したとの報道が。あってはならない蛮行です。

♥開会式には影響ないとのことでしたが、残念です。政治は社会の安定のためにある。しかし、多様な社会にあって、平和であることの難しさを痛感する出来事です。

社会の動きに目を転ずれば

2023.09.27

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「当たり前だと思っていた社会」の変容

しばらく、慌ただしく過ごしていていました。ただでさえ新聞があと読みとなっている上に、目の前のことに追われていました。今日は日経新聞の一面から。

情報をご自分で収集されている皆さまにはすでにご承知のことかとは思いますが、私の備忘録方、少し呟いてみたいと思います。もし、ご関心を持たれた方は記事の中からキーワードを見つけて検索してみてください。よろしくお願いいたします。

さて、最近、日経新聞が「テクノ新世」と題する特集を一面で組んでいます。「テクノ新世」とは言い得て妙なキャッチですね。しかし、高度経済成長期の、陽が差し込むような"夢"とは違って、来たる未来に対して、何かしら想像のできない漠然とした"恐怖"を感じるのは私だけでしょうか。昨日9月26日は「死後生殖」、今日は「人工降雨」がテーマでした。

「死後生殖」とは、遺体から取り出した精子を体外受精に使う生殖医療です。筆頭は、イスラエル。推進力は、倫理や宗教などとは別次元の、民族の迫害の歴史から来る、民族を受け継ぐ使命感に裏打ちされた発想とされています。まだ、これを認める国は世界でも限られていますが、テクノロジーはそこまで。賛否両論ありそうですね。
また、生殖とは別に、ペットの世界では皮膚の細胞からペットクローンをつくるベンチャー企業が中国でも動き出しています。料金は、犬が5万ドル(約700万円)、猫は4万ドルからで依頼は絶えないと。死をコントロールする技術は人間を、死の痛みから解放するのか。新たなモラルや倫理の構築が急がれます。

さらに、人間や動物だけでなく、人工知能(AI)も分身を生み出せるように。本人になりきったデジタルクローンに労働集約的な仕事を任せ、自分は創造的な仕事に集中できる。=人類一人ひとりがデジタルクローンを作り上げている世界の実現が"夢"だとするスタートアップ企業が日本でも動き始めているようです。高度経済成長期の自動化、ロボット化🤖とどう違うのか。私の頭ではまだ理解しにくい観念です。

そして、気象もここまで。「人工降雨」とは、お察しの通り、人工的に雨を降らせる技術です。メキシコが、2019年の干ばつを機に、20年に国家的な計画を始めたとのこと。メキシコ農業省によると、21年には人工降雨に取り組んだ6州で事前の予測値より降雨量が平均45%増えたという。メキシコの場合は、ヨウ化銀という液体を噴射して雨を降らしそうな雲を育てて雨粒を作る仕組みとか。
中国は25年までに「発展した気象改変システム」を実現すると宣言し、日本の国土の14倍相当を人工降雨の対象とし、近隣のインドが警戒感を強めていると。偏西風の影響を受ける日本も他人事ではない?影響が心配です。
人工降雨に取り組む国は米国やアラブ首長国連邦(UAE)など世界で50カ国以上に広がっており、さらに、局地的な気象コントロールにとどまらず、「数年の時間軸で地球を大幅に冷やせる」技術=太陽放射管理(SRM)という技術の研究も進むと日経。

♥当然、科学者もそのリスクは指摘しています。気象制御の危うさと副作用のリスクを誰がどのように負うのか。人類は滅亡するのか、新世が訪れるのか。

もちろん、上記のような技術は世界的、日本国として対応すべきものですが、しかし、日本においても、どこかの地域で誰かが関わっている。今後は私たちのまちや身近な所に、そんな技術革新を進める企業の立地などもあるかも知れない。壮大過ぎる話しですが、そんな視点で自分の人生、家族の将来、人類の未来に思いを馳せる。生き延びるに必要な所作かも知れません。

ご冥福をお祈りいたします

2022.09.10

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🇬🇧英国女王エリザベス2世 ご逝去  

8日、70年の年月を女王として在位されたエリザベス2世がご逝去されました。

ロイヤルファミリーに生まれるということ、女王として生きることが如何に大変なことかは、日本の皇室を見ても明らかです。その地位に70年あり続け、自国の国民だけでなく、私たち異国の者にも敬愛と親しみを感じさせるお人柄、全英帝国を背負う畏怖堂々の佇まい。また、ファミリーの婚姻をめぐる様々なゴシップではしなやかさと強かさをお見せになり…。
時代のモラルを示し続けた"重石"が一つ外れたような消失感もありますが、今は安らかに。心よりご冥福をお祈りいたします

♥女王のファッションは女性の憧れでもありました。女王のファッション史と言うべき写真集をネットで見つけましたのでリンクしておきます。ご関心のある方はご覧ください。

https://www.gettyimages.co.jp/%e5%86%99%e7%9c%9f/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%99%E3%82%B92%E4%B8%96?assettype=image&family=editorial&page=7&phrase=%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%99%E3%82%B92%E4%B8%96&sort=mostpopular

漁夫の利を得るのは

2020.11.06

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アメリカ大統領選挙に思う

アメリカNewsweekのネット版に大統領選挙に関する記事が複数掲載されています。今、Newsweekが盛んに書いているのが、アメリカ 大統領選挙に関する中国 政府の関与です。内政干渉に敏感な中国ですが、他国への国家的干渉疑惑に事欠かず。今回のアメリカ大統領選挙への中国関与の目的は候補者のどちらかを勝たせることではなく、一国の国力を奪うことであり正に"分断“だとNewsweek。

一党独裁の共産主義国家と違い2大政党制の民主主義国アメリカはもともと政治体制に「分断」は織り込み済みなワケですが、今回はこれまで以上に国内が分断されている感あり。その背景にどちらが勝っても笑う"他国の漁夫"があるとしたら…。その術中にハマったかの分断振りです。

改めて、漁夫の利とは、当事者同士が争っかているうちに、第三者が何の苦労もなく利益をさらうことのたとえですが、私たちが毎日接する情報の恣意性には気をつけなければなりません。情報の有益性も恣意性も、判断するのは受け手の私たちです。

♥一方、昨日の日本の国会。参議院予算委員会のテレビ中継をご覧になりましたか?総理はじめ全閣僚が答弁者に居並ぶ中、大臣に問う国家的論戦とは思えない論議に思わずスイッチを切りました。日本でも他国のサイバー攻撃はじめアメリカ大統領選挙の混沌は"対岸の岸"の問題ではありません。
国家国家と言うとグローバル社会の遺物と思われるかも知れませんが、国家とは、謂わば"貝殻"のようなモノです。"むき身"の貝では海で生きてはいけません。貝殻があるから守られる。その国家を疎かにして私たちの生活や生命、財産は守れない。そして、実は国家の存亡は国民一人ひとりの情報への向き合い方、咀嚼力にかかっていると言っても過言なし。アメリカ大統領選挙の混沌はその教訓の一つの現実です。世界の大国アメリカがクシャミをすれば日本が風邪をひくと言われてきました。面白おかしく傍観するのではなくいろいろな視点、角度から今後を見守って参りましょう。

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