2024.08.10

南海トラフ地震臨時情報
8日午後4時43分ごろ、宮崎県日向灘沖で最大震度6弱を観測する地震があり。気象庁は、今後1週間以内に南海トラフ地震の想定震源域で大きな地震が発生する可能性が通常と比べて高まっているとして、南海トラフ地震臨時情報=巨大地震注意を出して巨大地震への注意を呼びかけました。
そして、昨日は神奈川県西部で震度5弱を観測する地震が発生。南海トラフ地震との関連が心配されましたが、これについては気象庁から、二つの地震に関連性がないこと、また、観測結果から、日向灘以東のプレート境界で巨大地震の発生につながる兆候は強まっていないとの判断が公開されました。
しかし、今日もテレビでは画面のテロップで巨大地震注意の呼びかけが続いています。「南海トラフ地震」を正しく恐れるために、改めて気象庁のHPより南海トラフ地震について少し抜粋して整理しておきたいと思います。
【気象庁のHPより】
南海トラフ地震とは
駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域及び土佐湾を経て日向灘沖までのフィリピン海プレート及びユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域を「南海トラフ」といいます。この南海トラフ沿いのプレート境界では、①海側のプレート(フィリピン海プレート)が陸側のプレート(ユーラシアプレート)の下に1年あたり数cmの速度で沈み込んでいます。②その際、プレートの境界が強く固着して、陸側のプレートが地下に引きずり込まれ、ひずみが蓄積されます。③陸側のプレートが引きずり込みに耐えられなくなり、限界に達して跳ね上がることで発生する地震が「南海トラフ地震」です。
①→②→③の状態が繰り返されるため、南海トラフ地震は繰り返し発生します。
南海トラフ地震は、概ね100~150年間隔で繰り返し発生しており、前回の南海トラフ地震(昭和東南海地震(1944年)及び昭和南海地震(1946年))が発生してから70年以上が経過した現在では、次の南海トラフ地震発生の切迫性が高まってきています。南海トラフ地震の過去事例を見てみると、その発生過程に多様性があることがわかります。
とありました。
海に囲まれた日本列島は、四方に様々な海洋プレートが入り組んでいます。因みに、「幸手市地域防災計画」において、予想されている地震別被害想定は、東京湾北部地震、茨城県南部地震、元元禄型関東地震のほか、関東平野北西縁断層帯地震や立川断層帯地震です。南海トラフ地震については地震防災対策推進地域には指定されていません。ただし、南海トラフ地震臨時情報発表については、埼玉県から市町村等に伝達がされる仕組みとなっており、今回の臨時情報に対しては市は災害対策本部を設置して対応を協議しています。幸手市は湾岸地域のように津波などの心配はありませんが、相手は自然の現象ですから、"想定外"ということが起きることはあり得ます。少なくとも臨時情報が解除されるまでは地震への備えを怠らないよう。お願いいたします。
また、夏休みやお盆のお出かけで南海トラフ地震の影響を受ける地域に行かれることもあるかと思います。臨時情報が発信されたのは、専門家の地震発生の切迫性が高まっているとの判断があるからです。地震の発生、予期せぬ津波などが起きないとも限りません。お出かけの際には、いつでもどこでもいざという時に避難行動が取れるよう、訪問先の地形や避難場所などのチェックや対策、準備を怠りなく。今回は、気象庁のHPから南海トラフ地震を考察しました。
♥上記詳しくは気象庁のHPをお確かめください。
https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/nteq/nteq.html