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庁舎建替 市長の“青写真"示される

2023.02.11

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昨日の議員全員協議会で 幸手市新庁舎建設基本構想策定に向けた基本的な考え方(=青写真)が示されました

平成24年から耐震性などの観点から懸案となっていた市の庁舎の建替問題。少し計画が遅れ気味な中、市長が3月に示すとしていた“青写真"が昨日示され、来年度予算で基本構想策定が事業化されることが明らかにされました。

市庁舎なんてどうでもいいよとおっしゃるなかれ。建築から60年を経過する現庁舎は老朽化や耐震性だけでなく、機能をアップデートする時期に、いや、もう先送りできない時期になっています。その庁舎をどうアップデートするか。市民の皆さまと未来や夢を語りながら進める、完成までに8年、10年を要するビッグプロジェクトです。是非とも皆さまに関心を持っていただきたく、今回を皮切りに、これからもいろいろな情報を発信して行きたいと思いますのでお付き合いください。

さて、市長から示された“青写真“とは何かについて。青写真の言葉のイメージはいろいろあるかと思いますが、ここでいう青写真は、基本構想策定の前段として、基本コンセプトや基本的な考え方、検討すべき内容等を、基本理念を考える土台として、市長、行政がまとめたものです。

< 幸手市新庁舎建設基本構想策定に向けた基本的な考え方>
【基本コンセプト】
将来にわたり 人と環境にやさしい庁舎

【基本的な考え方】
1.安心・安全な庁舎
2.環境にやさしい庁舎
3.人にやさしい庁舎
4.幸手らしく親しまれる庁舎
5.将来の変化に対応できる庁舎

【検討内容】
1.について
⑴地震・水害などに強い庁舎
⑵市民サービスの拠点として、安心・安全に利用できる庁舎
⑶災害時における防災中枢拠点としての建物機能を備えた庁舎
2.について
⑴太陽光などの自然エネルギーの活用
⑵LED照明などの省エネルギー設備・機器の導入
⑶建物の長寿命化・維持管理費用の低減
3.について
⑴利用しやすい窓口配置やわかりやすい導線の確保
⑵ユニバーサルデザインに対応した庁舎
⑶機能的で効率的な執務環境
4.について
⑴まちづくりの拠点となる新たな公共空間の創設
⑵人が集い賑わいや交流を創出
⑶街の魅力を発信できるPRスペースの確保
5.について
⑴将来の変化に対応できる庁舎
⑵DXの推進・行政ニーズの変化に対応できる可変性、汎用性を備えた庁舎
⑶関連施設の集約化・複合化
⑶既存公共施設との連携

となっています。これは様々な内部検討を経てまとめられたものですが、これが最終形ではなく、今後はこの基本的な考え方をたたき台として、建設場所、規模、今後のスケジュールなどを、市民の皆さまや専門家を交えて、基本構想の中で決めて行くことになります。

私の感想としては、
1.2.については恐らくこれからの庁舎の標準となる考え方かと思います。3.についても今でも求められる課題ですが、幸手市の場合は老朽化故に機能を追加できていないエレベーター設置や手狭で過密な各課の配置などの解消が期待されます。
私が注目するのは4.と5.です。コロナ禍によって加速した社会の変化や幸手市らしさが反映される項目であり、集う、賑わい、交流をどうリメイクするか、モデルチェンジするか…。市民としっかり合意形成をして欲しい検討内容です。
また、5.については可変性や汎用性、施設の集約、複合、連携は重要な視点です。DXの進展で役所に行かなくてもオンラインでできることは増えてきます。どんな機会がオフラインとして残るのか。社会の動きや将来が不確実、不透明な状況だからこそ、幸手市というコミュニティに住む住民や関わる人たちの議論が尽くされることが大事です。

市長・執行部の説明の後、質疑応答の時間があり、多くの議員が指摘したのが財政についてでした。市長からは、財政が厳しい状況にあっても夢を実現するために市一丸となって進めていくとの決意と、財政担当部長からは起債残高を見極め、市民サービスとのバランスを図りながら進めるとの覚悟が示されました。

♥私も事業の工期についての考え方や幸手市公共施設個別施設計画との整合など、今、聞いておくべき数点を確認しました。

♥♥最後に、本当にこれから市役所に求められる機能とは何かを私ももっともっと考えていきたいと思います。平成、令和に生きる幸手市民の一世一代の大事業です。皆さまとも意見交換できたら嬉しいですね。地域の小さな勉強会なども開催して行けたらと考えています。その節は是非ともお付き合いください✨✨

庁舎建て替え

2022.02.26

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「庁舎建て替え」新しい分類を追加します

学校をはじめ、幸手市の公共施設の多くは昭和から平成に建てられたものです。時々に大規模改修や小規模な修繕を施し延命を図ってきましたが、老朽化が進み、近い将来、建て替えや統廃合が課題となっていることはすでにご案内のとおりです。

愛着のある建物をできる限り安全に長く使い続けたい。これは公共施設も住宅も同じですが、市の施設の中でも早急に建て替えが必要なのが市本庁舎です。3階建ての庁舎は玄関の造りが特徴的ですね。その玄関の上に迫り(せり)出した3階部分が本議会議場となっていますが、エレベーターなども無く、また、設備の老朽化が増しています。
高度経済成長期に東京のベッドタウンとして、多くの人を受け入れた幸手市。ピカピカの庁舎や公共施設が次々と建築された時代でもありました。当時は、時々に最先端のデザインが指向され、オシャレな建物の建設ラッシュに胸を弾ませた方も多かったのでは無いでしょうか。

その幸手市本庁舎は、今後、2年程度をかけて建て替えの青写真作りが始まる予定です。皆さまにも折りに触れ、どんな庁舎を望むか意見をいただくこともあるかと思いますが、まずは資金繰りです。元手が無ければ事業は立ち上がりません。来年度は庁舎建設基金に1億円を積み増し、少しずつですが青写真作りに先行して資金準備がスタートします。

新庁舎建設に向けて、来年度からはいろいろな動きが出てくると思いますので、このブログでも今後、「庁舎建て替え」という新分類を追加して皆さまに情報をお伝えしていきたいと思います。ご注目ください。

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(またまた写真の向きが不揃いですね。申し訳ありません。これがなかなか揃えるのが難しくて…。ご容赦くださいませ)
♥年代不同ですが、これは私がこれまでに撮り溜めていた市役所のスナップ写真です。1枚目は幸手町役場から現在の庁舎に建て替えられた時の歴史的写真の写真 。2枚目は今年1月の循環バス出発式のときのもの。3枚目は迫り出した玄関の壁面のコンクリートの剥がれを補修しているところ。最近の写真です。4枚目は幸手市役所のモニュメント「幸せの手」越しに仰ぐ国旗と市旗。(これは縦に見ていただきたかった一枚 です)。5枚目は2015年豪雨時に起きた議場横の通路の雨漏り(これは修繕済みです)。
庁舎が主役の写真ではありませんが、長年の風雪に耐えてきた庁舎。幸手市民のサービスがここで毎日提供されて。そう思えば壁面の黒ずみもまた愛しく見えてきます。

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