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歴史に学ぶ

2017.04.13

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上杉鷹山 成さねば成らぬ何事も 成さぬは人の成さぬなり

 Youtubu動画サイトより

 最近、動画サイトのサーフィンをやっています。フェイクや偏向性が指摘されるインターネット情報ですが、それは地上波でも同じ。フェイクや偏向など恣意性は見る側が折り込みで見るべきであり、情報は、疑いなく純粋に1つの方向に傾倒して見る方が間違いです。「マユツバ」は大事な態度だと私は思っています。でも、動画サイトって、配信する人によって同じ事象でも様々な切り口があって、世相観察には面白いです。

 さらに、インターネットはその間口が広い。今朝はそんな中で、故ケネディ米大統領が来日時、尊敬する政治家を問われて「上杉鷹山」と答えたとの動画をみつけました。

 動画はケネディ大統領の逸話をきっかけに、上杉鷹山の功績や生涯が簡潔にまとめられたものでした。歴史好きには「こんな有名な人も知らないの」って言われそうですが、表題の言葉を始め、江戸時代にあって「自助」「互助」「扶助」の精神を説き、寄附を募って学校を作り、稲作以外にベニバナや漆など、新しい作物の栽培による殖産を奨励し、自ら城にもそれらを植えて範となったなどが紹介されていて、「すごい人だったんだ」ということを改めて知りました。
 何よりすごいのは、藩政(施策や仕組み)で結果をだしたこと。長寿化を実現し、藩の収入を増やし、常時は「自助」「互助」を、非常には「扶助」が働く仕組みを構築したことです。江戸時代はぬるま湯につかっていても誰も助けてはくれない。先代までの浪費で疲弊した藩政を立て直し、人心を一新し、さらに新たな価値を生み出していった手法がすごいと思います。コップの上澄みをかき回すようなパフォーマンスではなく。

 私たちは学校で「歴史を学び」ますが、年号や人物の丸暗記ではなく、歴史教育とは「歴史に学ぶ」という態度を涵養することなのでしょう。現代にも通用する、いや、過去に蓄積された日本人の高い精神性を私たちは学び直さないといけないのかも知れません。自虐史でも超賛美でもなく、事実として歴史に学ぶ。
 特に為政者や政治に携わる者が歴史に学ぶことは大事なことであろうと思います。私も改めて日本の歴史を深く学びたいと思います。

 
 

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