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パブリック・コメントを出そう!

2013.09.07

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皆さまのご意見を募集しています

 埼玉県教育局は、教育施策の指針となる「第2期教育振興基本計画大綱」ををまとめ、10月2日まで、県民の意見を募集しています。

 内容については、県教育局のホームページに掲載されている素案をご覧いただきたいのですが、教育に関心をお持ちな方は是非、この大綱を読んで意見を出してください。折角我々に与えられたチャンスです。言うべきときに言うべきことを言っておかねばならんですよ。昨今は、行政では重要な計画策定にあたっては「パグリック・コメント」と称して、県民、あるいは市民の意見を求める手法が主流となっています。

 今回の大綱は2014~2018年度の5か年の、埼玉の教育の指針となるもので、24の施策に沿って110の具体的な取り組みを示しています。この110の具体的な取り組みが、県内の各市町村や各学校の先生方にとってバイブルとなるのか、マニュアルとなるのか、負担となるのか、縛りとなるのか…、本当に将来の子どもたちに有効か。いずれにせよ、いろいろなことを規定して5年間の指針とするものですから、特に教育に関心を持っておられる方には埼玉の子どもたちのためにも、是非、意見提出をお願いしたいと思います。
 積極的な市民参加をお願いするために、このようなパグリック・コメントという制度があるのですから、大いにご活用ください。この「大綱」は皆さまのご意見をいただいた後、県議会に諮られます。

 

科学の実験 

2013.08.29

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サークルポプラの木 「夏のお楽しみ会」のご報告

 先週の土曜日に開催した、私が主宰するサークルポプラの木の夏の恒例子供向けイベント「夏のお楽しみ会」。先ほど「イプシロン」の話しを書いていて、是非紹介したくなりました。

 今年は「飛行機の飛ぶ原理を知ろう」と題して緑台在住のシマムラ氏の指導の下、子どもたちと工作をして遊びました。最後はシマムラ氏が作ったペットボトルのロケットが登場。このロケットは「水」と入浴剤の「バブ」1粒で飛ぶ仕掛けです。原理は炭酸ガスで水を噴射するチカラを使います。
 このロケット、成功すると30メートル、50メートルも飛ぶチカラがあるのだとか。しかし、この日の実験では、水モレ発生。何度かやり直して、ついに発射に成功しました!!ブラボー!
 暑い中にも楽しかった午後のひととき、後は写真で。

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真夏の昼下がり、セミしぐれが聞こえますか
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これがペットボトルロケット。ブシュブシュ…、飛んだ、5メートル!!
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来てくれた子どもたち、お母さん、ノムラ氏、有難うございました。

はだしのゲン

2013.08.20

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戦争をどう伝えるか

 先日来、被爆体験を基に書かれた漫画「はだしのゲン」を小中学校の図書室で自由に閲覧できないようにしたとして、松山市教育委員会の判断の是非が話題になっています。メディアには、戦争の恐ろしさや平和の尊さを学ぶ「知る権利」と「表現の自由」の観点から、”行き過ぎた規制”との論調が多いようです。

 ことの経緯は、松山市議会に昨年8月、1人の市民(立場や世代などは不明ですが)から本書に対して「誤った歴史認識を子どもに植え付ける」と学校の図書室から撤去を求める陳情があったことが発端。市議会は議論の末、陳情を不採択としたが、独自に調査した市教委は「過激なシーンがある」として小中学生が自由に持ち出して読むのは適切ではないと判断。昨年12月、本書を書庫に収める閉架措置を取るよう校長会で求めたというもの。ただ、松山市教委は、作品が平和教育の重要な教材であること自体は認め、教員の指導で授業に使うことに問題はないと説明してるということ。
 
 さて、この一件、皆さまはどうお考えになりますか。私は地元ボランティアとして「戦争体験者の語り部活動」で小学校を訪れることがあります。先生方と打ち合わせをして、子どもたちが咀嚼できる範囲を設定しますが、生々しい表現だけが悲惨さを伝えるということではないと考え、「今の我々世代が理解できる言葉に変換しながら体験者が伝えたい本質が伝わる」よう心がけています。祖父母世代が戦争体験をしていない世代が親であり先生である時代となり、現代の感覚からは想像を絶する戦争をどう子どもたちに伝えるかは一番苦慮するところです。
  
 今回の松山市の件から我々が考えなければならないことは、戦争を知らない世代が親や先生となり、「地域で、戦争の本質をだれが、いつ、どう伝え継ぐのか」という時代性を帯びた問いかけだと思います。専門家や知識人の中でも評価が割れる戦争をどう伝えていくのかは戦後日本の課題でもあります。

 さて、幸手市でも毎年、終戦日前後に本庁舎ロビーで戦争時の写真展を開催していますがご存知ですか。兵隊さんを幸手駅に見送りに行く姿や、家族との記念写真、町のお寺に学童疎開してきた子どもたちの様子、戦地の様子などの写真が飾られます。
 戦争の時代は遠くなりました。3世代、4世代と戦争を知らない子どもたちを輩出していることは日本の誇りです。しかし、それは反面、戦後68年が経ち、「戦争の証言」を集められるのは今しかないということ。幸手市でも戦争体験談の収集活動が事業化できればいいのですが。

フリースクール主催の勉強会に参加

2013.08.03

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NPO法人「彩星学舎」のセミナーに参加して

 「彩星学舎」というと、私が冬に開催しているボランティア活動「Salon de 香日向」に来てくださっている方にはあの「元気な朗読をする若者たち」を連想してくださる方もいらっしゃると思います。

 その「彩星学舎」が主宰する「設立15周年記念連続セミナー」
     ~わが子が不登校になったら… 
        わが子が発達障がい?と思ったら…~

   『児童・生徒の見立て 及び 指導についてのアドバイス』
       -共感理解教育の実践の中でー
     理解と支援について考える講演会

に、去る8月1日、参加してきました。

 講師は「星槎国際高等学校」(特別理解教育の実践校)立川学習センター専任講師の石田博彰氏。

 講義の根底にある主旨は、
子どもたちの困り感に大人が具体的に気づき、
●どんなことで困っているのか
●困った子どもの「困り感」に具体的に気づき、対処方法を考えてみる
 ①学習環境からの対処法を考える  
 ②授業を通じての対処法(指導法)を考える

 特に、子どもの課題の把握は重要で、課題と思われる事象がなぜ、起こっているのか。つまづきの要因は何か。行動面、学習面、対人関係などとともに、成育歴やエピソードも含め、表層部分から本質的な問題を見つけることが大事だとし、その実践の方法や考え方について語られました。

 最後にセミナーに参加していた某市の中学校の相談員から「先生から受けた相談より」として質問がありました。学校の先生方には日々の実践の中でいろいろな子どもたちの抱える課題に対応していただいているわけですが、その質問を聞く限りでは、特別理解教育についてまだ、学校関係者の間で必ずしも共通理解が進んでいないか、若しくは、先生個人の問題解決力や突破力の弱さ、若しくは学校のチーム力に何か問題があるのでは、という疑問を感じてしまいました。

 特別理解教育というのは特別なことではなく、すべての「困った子」は「困っている子」であるということを基本に、それぞれの子どもの課題を分割し、最適な対応をチームで分担しながら、成長(最終的には社会で生きていく力=ソーシャル・スキルの獲得)を見守っていくことです。
 何か問題が発生した後に「カウンセラー」の専門性に頼る部分も重要ですが、日々の子どもたちが生活をする場が、より充実し、自己肯定感をもって成長できる場となるよう、チームで最適解を実行していくことが何より求められています。

 大人の責任は重大です。大人とは先生たちだけでなく、親も、地域も、商品やサービスを提供する会社もすべてを含みます。子どもたちは大人が創った社会で生きているのです。そして、私の相談員の経験からも「みんな身近な人から愛されたい存在」であることは断言できますよ。人が人として生きていく基本は「愛=他者への共感」であるということです。
 「愛されたい」とは”感情”を手に入れた人類(類人猿も含む?)普遍の欲求であろうと思っています。

教育委員会定例会傍聴

2013.07.10

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第7回定例会議事より

 昨日も暑かったですね。昨日の教育委員会定例会は吉田小学校にて開催されました。
 駐車場のコンクリートは焼けつき、会議室では四方から扇風機を回していただいてやっと汗をかかないという状況で、子どもたちもさることながら先生方も毎日、本当にご苦労様だな、と思いました。
 開会前に吉田小学校の校長先生から学校の取り組みなどについてお話がありました。吉田小学校は今年は全校児童数が100人を切っています。もうずいぶん前から各学年1クラスという学級編成で学校が運営されており、逆に、少人数を逆手に取るようなユニークな活動を行っている学校です。教職員は総勢16人。大規模校と同じ校務分掌をこなすのは大変なことと思いますが、頑張っていただきたいと思います。

 さて、議事のなかより。
プールの季節となり、入れ替えた水の水質検査の結果の報告がありました。放射性物質検査も行われ、異常なしとのこと。放射性物質については校庭や給食食材なども東日本大震災以降ずっと測定を続けています。測定値は市のHPにも掲載されていますが、測定結果の一部が資料として提示されました。
 
 そして、昨日の議事では「幸手市立図書館の今後の運営方法」を巡って委員さんの議論が白熱(意見がすれ違っているというほうが適切か?)。傍聴者としてはちょっと歯がゆいような思いでその展開を見ておりました。
 今回は意見も多く出ました。議論することは悪いことではありません。必要なときに必要な人からいろいろな意見が出されて大いに議論しながら、子どもたちの教育環境や幸手市の教育行政のの向上につなげていただきたいと思いました。

今日から数日、いろいろ忙しくなりそうで、もしかしたら書き込みが滞るかも知れませんがお許しください。
 

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