2016.10.26

納税率向上 13市町村表彰 幸手市は納税率部門第3位
なかなか新聞をリアルタイムで読むことができず、遅ればせながらですが、18日付けの埼玉新聞より。
去る17日、2015年度に個人住民税(県民税・市町村民税)の徴収で優秀な実績を挙げた市町村の表彰式が知事公館で行われ、13市町村が上田知事から表彰された、という記事が18日付けの埼玉新聞に掲載されていました。
「徴収」の反対にあるのが「納税」です。納税率第3位は、関わる職員の努力と、納税義務を果たしてくださる皆さまの双方のお蔭あっての受彰であり、皆さまの努力に敬意と感謝を申し上げます。
さて、こうして集められた税金の使われ方をチェックするのは誰か。それは議会であり、住民の皆さまです。昨日は西公民館で市主催のタウンミーティングが開催されました。住民の皆さまのご意見を聞く貴重な機会として私も参加して参りましたが、参加者は少なかったですね。
会は1時間で、とのコールで始まり、初めに市長から、納税者に一番にお話しをしなければならない財政問題や、基幹産業である農業政策や経済政策にはほとんど言及のない市政報告がなされました。その後、25分程度の質問時間が持たれましたが、25分では少し込み入った質問が出ると時間は足りず。今回も終了時間を理由に、最後の質問者の質問が許可されない事態も。15分程度の延長はあったものの、会場には最後の一人が発現をしても、その後エンドレスに質問が出る雰囲気もなかったなかで、最後の質問者を不許可とした運営には残念さが残りました。
参加者からは「高齢者には夜の7時半が外出が厳しい」との本質的意見も。さらに、若い方の参加もほとんどなし。参加者が少なかったのは、特に28日にコミュニティセンターで駅舎問題に特化した対話集会が予定されていたことも影響したのかもしれませんが、参加者が少なく、若い方の参加もほとんどなく、さらにその少ない参加者のうち役所の職員が半数といういつもながらの光景を目の当たりにするにつけ、いつもながらの時間設定や運営内容、市民への周知などにもっと工夫が必要と感じた次第です。
しかし、納税者の皆さまにもお願いしたいのは、市民に与えられたオフィシャルな場は、十分活用をしていただきたいということです。私が5年半の議員活動で切実に感じるのは「言うべき時やるべき時に、言う、やる」ということの大切さです。
私たちが法治国家に住んでいる以上、オフィシャルに与えられる機会を利用せず、後で「ああいろ、こうしろ」とインフォーマルに叫んでも通用しないことが多いです。逆に、インフォーマルな関係性が通用するというのは、公平性や公正性、透明性に欠く土壌となりやすくなりますし、「機会はあったが使わなかったのはアナタです」と言わしめる背景になるのです。
これはタウンミーティングだけでなく、議会も然り。議会には地方自治法で「議決すべきもの」が定められており、議会の議決は自治体の意志とみなされます。市民の皆さまには議会の議決とは別に、委員会や審議会、協議会など、民意を発現する機会があり、そのオフィシャルな機会を十分に活用することも納税義務とセットの権利であり、義務だと捉えていただきたいのです。
広報紙や市のHPなどでも縦覧やパブリックコメントなどの機会が広報されますが、つい見過ごしてしまう広報の中に、実は市民の権利や義務が隠れています。その隠れた機会を十分認知して、議会と共に税金の使われ方について監視をしていただきたいのです。
先に述べました通り、幸手市が県内で第3番目の納税率で表彰されるのは、住民の皆さまあっての実績です。その使い途こそ、住民としてチェックしていかなければならない大切なことなのです。私がこのようなブログやチラシを通して様々な情報をお伝えするのは、私の意見を押し付けるのではなく、皆さまの判断に少しでも役立てていただきたいからです。
さて、話が横に反れてしまいましたが、部門別の表彰自治体は以下のとおりです。
【納税率部門】 加須市、桶川市、幸手市、東秩父村、越生市、美里町
【納税率アップ部門】 東松山市、寄居町
【収入未済額圧縮額部門】 草加市、上里町
【収入未済額圧縮率アップ部門】 日高市、神川町
【功績部門】 行田市
なお、収納率は、加須市(97.291%)、
桶川市(97.288%)、
幸手市(95.9%) です。