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選挙運動のネット解禁、他人事に非ず

2013.02.26

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なりすまし?中傷?巻き込まれたくないですが・・・。

 23日の新聞によると「夏の参院選から選挙運動の手段に、インターネットが新たに加わる」ことが決まったようです。

 与野党協議の末、「ネット選挙解禁」と議論がまとまったとか。中傷や他人をかたった「なりすまし」など悪意のある行為の防止策は今後の課題だということですが、有権者がネットを使って「落選運動」をすることも考えられる状況の中で、「もろもろも悪意に対応できるのだろうか」と不安を隠せない国会議員もいるとか。

 私が一番怖いのは、候補者の「ゴースト」の存在です。米国大統領や日本の首相でも、わが町の市長だって、とりあえず、「スピーチ(ゴースト)ライター」はいます。すべて事前に原稿が用意されている。他人がシナリオを作って本人の器量以上に見せることはますます可能になりますよ。

 「選挙プランナー」という職業をご存知ですか?選挙をプランニングする仕事です。広告業界やIT業界では、ネット上の広告が増えるほか、ツイッターなどにあふれる情報を分析して政党や候補者に提供する「商売」が広がると見ています。情報分析のほかにもフェイスブックへの効果的な書き込み方などの指南もするとされる「選挙屋さん」の存在が大きくなっていくと、選挙民は一体”ダレ”を選ぶことになるのでしょうね。

 「ネット上のやりとりを通じて政治家が何を考えているのか見えてくるはず」とするネット解禁を進めてきた若者の意見もあるようです。後ろ向きにばかり考えて入れわけにはいきません。ネット解禁は取りあえず、アナログな私にとって「他人事」ではなくなりました。