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またまた一気に…
なかなかブログの更新ができないでいます。昨日、一昨日と文教厚生常任委員会が開催されましたが、そのご報告をする前に、一般質問から今日までの議会のまとめの続きを書いておきたいと思います。
さて、一般質問の続きです。私は
①地域包括ケアシステムの構築について
②地区市民センターの運用について
③「地方創生総合戦略」の推進体制について の3点を質問し、①については先のブログでお知らせいたしました。残りの2点について。
②地区市民センター構想で、私が一般質問を通して確かめたかったのは、326人という少ない職員のうち5人もの若手を人的にも財政的にも投入する新規事業に対して、市がどのような準備で臨んでいるかということでした。しかし、12月時点の「同床異夢」状態からさして新しく整備された事はなさそうな印象でした。運用体制如何で、成果は全く違ってきます。公民館を市役所の出先機関としてより活発な利用を促進していくというなら、まずは配置される職員の「ミッション」を明確にすべきではないかと主張しました。
そして、今回、私はセンターのミッションの1つとして「敬老会」の復活を提案しました。元気な高齢者には文化的活動の場や様々な介護予防事業などが展開されていますが、元気な方だけでなく、自宅から出にくい高齢者にもお出ましいただける企画はコミュニティにとって今とても大事な要素だと思います。年に1回でも顔を合わせて交流できる場を用意できたらと思うのです。元気な高齢者と協働するなど、企画運営を通して職員が地域を知るきっかけにもなりますし、地域の課題も見えます。地域や職員の企画力も試せます。住民にとって、交流や見守りの場として有効ではないでしょうか。館長ミッションとして最適ではと思うのですよ。
③については、「地方創生総合戦略」の推進体制について尋ねました。
幸手市は5年の計画期間のうち、1年を計画づくりに費やしたわけですから、成果を出すのは後4年です。4月から一斉にダッシュできる体制となっているのかと問いました。例えば、事業を庁内横断的に推進する「プロジェクト化」などで、定住化や農業(新規就労者支援や農産物の6次化など)政策、交流人口の増加などに取り組むべきではと。
しかし、もともと、総合戦略に、他の自治体を出し抜くような目玉施策はなく、若者の流出抑制を課題としながら、若者にターゲットを絞った指標はほぼ皆無。市長に「なぜ、若者指標がないのか」と問うと、「婚活と定住化がある」と。婚活といっても年間数組のカップル誕生では焼け石に水。定住化も国からの補助金を活用した「3世代ファミリー定住化促進事業」が年間6人×3年分。これで本当に若者の流出に歯止めをかけることはできるのか。この感覚にはトホホとしか言いようがない。
若者対策の本質は雇用ですよ。その雇用でも若者に特化した指標が管理されていない。例えば、全国を見ると、同じ若者指標でも、「非正規から正規への転換」など、生活の基盤整備を目的とした目標を立てる自治体もあるのです。
市長は幸手市が東京という人口集積地の50キロ圏内という恵まれた環境にあることをどう考えているのか。ストロー現象で吸い上げられるに任せるのではなく、何とかして「逆ストロー現象」を巻き起こそうという気概を見せていただきたい。難しいことは百も承知で言っているのです。なぜなら、「私が市長をやります」と宣言して市長になられたのですから、現市政に責任を持つのは渡辺市長しかないのです。現在の市政を預かる市長が考えなくて誰が考えるのか。恵まれた環境を十分活かしたまちづくりに知恵を絞ってください。
幸手市は決してお宝の無いまちではありません。やりかた次第でまだまだやれることはあると思います。しかし、”柳に風””のれんに腕押し”…。現市政に”取り付く島なし”。それが本当に残念なのです。時間は、1日は、1年はあっという間に過ぎていきますよ。