記事一覧

尊厳ある生(せい)を生きる

2021.10.12

アイコン

ごとですが

しばらくブログの更新が滞ってしまいました。今、東京に向けた新幹線の車中です。実は、手を骨折して8月から2ヶ月入院していた京都に住む90歳の母が10月1日退院となりましたが、退院後はもう一人での生活は困難な状態に。また、認知機能も衰えて。これまで兄を中心に遠距離で支えて来た我が家の環境では支え切れない限界状況となり、急遽、次のステップとしてリハビリを中心とした施設に入所させるために帰省しておりました。

ところが、12日に入所を控えた9日の朝方、トイレに行こうとしてまた転倒。肩を剥離骨折して、結局、リハビリ施設への入所ではなく、昨日、またまた病院に入院させての帰宅となってしまいました。コロナで面会もできない中で何とか頑張って退院してきたのに、と思うと切なさでいっぱいです。

私たちが思うような予定など脆く崩れるのが高齢者の現実。我が家の場合は兄がリタイヤ後だったことで何とか乗り切っていますが、現役の方が介護されるのは大変なこととお察しいたします。これは遠距離、近距離に関係なく。
今回、7日から1週間弱の滞在でしたが、母とは濃密な時間を過ごすことができました。そして、一連の出来事の中で、沢山の方のお世話になり、介護保険の奥深さと幅広さを実感した次第です。

♥ この5日間の、我が家での久々の生活にほっとした笑顔の母の顔が去来してきます。尊厳ある生を過ごしてほしい。そのために家族に何ができるのか。介護や看護の方法はその方の置かれている状況や体力、残された生活能力によって様々だと思いますが、高齢者のみ世帯、独居老人世帯が増えている幸手市でも介護が人ごとではないご家庭は増えていると考えます。幸手市でも様々な仕組みは整えられています。しかし、介護保険の制度も複雑で、“いざその時“にならなければ知らない、分からないことが多いのも現実です。皆さまの様々な体験を幸手市でも共有し、誰もが最期まで尊厳のある「生(せい・いのち)」を過ごせる環境を、利用者の立場でさらに充実させていければ。そんな思いでこのブログを綴っています。