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「当たり前だと思っていた社会」の変容
しばらく、慌ただしく過ごしていていました。ただでさえ新聞があと読みとなっている上に、目の前のことに追われていました。今日は日経新聞の一面から。
情報をご自分で収集されている皆さまにはすでにご承知のことかとは思いますが、私の備忘録方、少し呟いてみたいと思います。もし、ご関心を持たれた方は記事の中からキーワードを見つけて検索してみてください。よろしくお願いいたします。
さて、最近、日経新聞が「テクノ新世」と題する特集を一面で組んでいます。「テクノ新世」とは言い得て妙なキャッチですね。しかし、高度経済成長期の、陽が差し込むような"夢"とは違って、来たる未来に対して、何かしら想像のできない漠然とした"恐怖"を感じるのは私だけでしょうか。昨日9月26日は「死後生殖」、今日は「人工降雨」がテーマでした。
「死後生殖」とは、遺体から取り出した精子を体外受精に使う生殖医療です。筆頭は、イスラエル。推進力は、倫理や宗教などとは別次元の、民族の迫害の歴史から来る、民族を受け継ぐ使命感に裏打ちされた発想とされています。まだ、これを認める国は世界でも限られていますが、テクノロジーはそこまで。賛否両論ありそうですね。
また、生殖とは別に、ペットの世界では皮膚の細胞からペットクローンをつくるベンチャー企業が中国でも動き出しています。料金は、犬が5万ドル(約700万円)、猫は4万ドルからで依頼は絶えないと。死をコントロールする技術は人間を、死の痛みから解放するのか。新たなモラルや倫理の構築が急がれます。
さらに、人間や動物だけでなく、人工知能(AI)も分身を生み出せるように。本人になりきったデジタルクローンに労働集約的な仕事を任せ、自分は創造的な仕事に集中できる。=人類一人ひとりがデジタルクローンを作り上げている世界の実現が"夢"だとするスタートアップ企業が日本でも動き始めているようです。高度経済成長期の自動化、ロボット化🤖とどう違うのか。私の頭ではまだ理解しにくい観念です。
そして、気象もここまで。「人工降雨」とは、お察しの通り、人工的に雨を降らせる技術です。メキシコが、2019年の干ばつを機に、20年に国家的な計画を始めたとのこと。メキシコ農業省によると、21年には人工降雨に取り組んだ6州で事前の予測値より降雨量が平均45%増えたという。メキシコの場合は、ヨウ化銀という液体を噴射して雨を降らしそうな雲を育てて雨粒を作る仕組みとか。
中国は25年までに「発展した気象改変システム」を実現すると宣言し、日本の国土の14倍相当を人工降雨の対象とし、近隣のインドが警戒感を強めていると。偏西風の影響を受ける日本も他人事ではない?影響が心配です。
人工降雨に取り組む国は米国やアラブ首長国連邦(UAE)など世界で50カ国以上に広がっており、さらに、局地的な気象コントロールにとどまらず、「数年の時間軸で地球を大幅に冷やせる」技術=太陽放射管理(SRM)という技術の研究も進むと日経。
♥当然、科学者もそのリスクは指摘しています。気象制御の危うさと副作用のリスクを誰がどのように負うのか。人類は滅亡するのか、新世が訪れるのか。
もちろん、上記のような技術は世界的、日本国として対応すべきものですが、しかし、日本においても、どこかの地域で誰かが関わっている。今後は私たちのまちや身近な所に、そんな技術革新を進める企業の立地などもあるかも知れない。壮大過ぎる話しですが、そんな視点で自分の人生、家族の将来、人類の未来に思いを馳せる。生き延びるに必要な所作かも知れません。