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12月議会開会

2023.12.01

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昨日から12月議会が始まりました

いよいよ今日から12月。後1ヶ月で今年も終わります。早いですね。2023年もいろいろありました。様々な社会変化が現在進行形でうねりのように押し寄せた1年。4月の統一地方選挙、8月の埼玉県知事選挙、10月の幸手市長選など選挙イヤーでもありました。12月議会は市長選挙後初めての議会。開会冒頭、木村市長から所信表明がありました。

木村市長所信表明では、「私は、先の10月1日に執行されました幸手市長選挙において、市民の皆様の ご支援を賜り、第11代幸手市長として、気持ちを新たに市政を担わせていただくことになりました。市長としての職責をしっかり全うし、市民の皆様とお約束した「公約」の実現のため、そして、市民の皆様の明るい明日(あした)のために、今後も、未来志向のまちづくりを全力で進めてまいります」「これからの4年間の取組が、10年後、20年後の幸手市を大きく左右します。 動かなければ変わらない、変わらなければ発展はない。そんな危機感を持ち、そして、市民の皆様から市政を任されているという、より一層の強い責任感・使命感をもって、各施策・事業を確実に進めてまいります」として、これからの4年で実現したい政策が語られました。

また、昨日は、市長公約の市長給料30%減額議案が初日採決となり、賛成多数で可決されました。私は、条例で定められた給料は市民との契約と同義で、市長職の当然の権利であり、減額という公約を積極的に支持するものではありませんが、然りとて、市長自らがご自分の権利を放棄しても表したい"不退転で市政運営に臨む自らの政治姿勢"に一定の理解をしつつ、幾つか質疑をし賛成しました。

これからの4年間の取組が、10年後の幸手市を大きく左右する。動かなければ変わらない。変わらなければ発展はない。との考え方は私も同感です。これから10年の先駆けとなる今からの4年の歩みなく10年後はないとの危機感を共有します。市政がしっかりとした足取りで未来に向かって歩めるよう議会もこれまで以上に役割を果たして行かなければならないと、改めて気持ちを引き締めた次第です。

♥12月議会の日程は以下の通りです。
昨日は普段より多い傍聴者がありました。議長職を巡っての混乱は未だ解決には至っていませんが、議会内部の役職人事で議会活動を空転させるのは誰の本意でもなく。議会は不正常なまま正常に動いています。ご安心ください。皆さまにはこれからも市政にご関心をお寄せくださいますようよろしくお願いいたします。

【12月議会日程】
11月30日 開会
12月1日、4日、5日 市政に対する一般質問
12月6日 議案に対する質疑
12月12日 総務常任委員会
12月13日 文教厚生常任委員会
12月14日 建設経済常任委員会
12月15日 第6次総合振興計画後期経過審査特別委員会
12月21日 採決、閉会
※15日の特別委員会は昨日、予定に追加されました

令和6年度予算要望書 提出

2023.11.22

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来年度予算編成にあたり、下記について要望してきました

今は来年度予算編成の真っ盛りです。要望を出すには少し遅くなりましたが、昨日、令和6年度要望要望書を副市長も同席いただき、市長に提出して来ました。

大項目は以下の6点です。
❶住民の幸せ指数をあげる施策の推進
❷まちの資産価値をあげる施策の推進
❸まちの魅力UP&発信強化
❹効率的・持続可能な行政運営
❺みんなでつくる共感と共汗のまちづくり
❻その他の課題

全ての項目が大事ですが、その中で特に取り出してお願いしたのは、
○ファミリーサポートセンター協力会員の増強
○障がい児・者の社会参加と通所・ショートステイ等の環境整備
○保育士の確保
○特別支援教育の充実、小中・民間デイサービスとの連携強化
○学校図書館の充実、市立図書館との連携強化
○学校応援団の充実
○ワンストップ・シルバーサポートセンターの設置
○地区別人口増減の課題への対応
○合計特殊出生率の向上
○集中豪雨による内水・冠水地域を現行の50%以下に低減
○地産地消で地域農業を守る
○新庁舎建設に向けた取組の推進
○公共交通の充実
○志手橋架け替え工事に併せた周辺のランドマーク化
○幸手市観光協会の法人化
○住宅政策・空き家対策の充実
○広域行政・広域連携の推進
○新庁舎建設に合わせたDXの推進
○市民協働のさらなる推進、市政モニター制度導入
○上水道の健全経営の維持
○ひばりが丘桜泉園の焼却炉解体

♥市長、副市長ともご多忙の折り、全ての項目を説明したいところですが、これだけの項目の考え方を説明するのが精一杯でした。もちろん、議員一人の力で全ての要望が叶うことはありません。しかし、この要望書は私の日々の活動の中で感じたことやお聞きする皆さまの声を反映したものであり、要望書の内容については折に触れ、今後の議員活動、議会活動の中で深めていきたいと考えています。すでに12月議会の一般質問にも一部を取り上げました。それについては後日、お知らせいたします。

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行政視察 番外編

2023.10.21

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栃木市庁舎 佐野市庁舎

今回の行政視察は栃木市のホテルに宿泊。そのホテルの斜め前に何と、栃木市役所が。これは各地の庁舎の見聞を広げるチャンス!と、朝、出発までの時間、開庁を待ってちょこっと見学してきました。

ファイル 1938-1.jpeg栃木市役所は元百貨店の建物をそのまま利用する珍しい事例です。しかし、外観は旅人にはなかなか目に着きにくい。言われて初めて「あ、こんなところに市役所が!」と驚くくらい街並みに溶け込んでいます。移転前に大改修はしているとのことですが、2階から5階の百貨店時代の居抜きのフロアに職員800人が勤務。1階にはスーパーマーケットがあり買い物ついで、来庁ついでのご用ができて便利です。1階からはエレベーターで上がります。2階は立体駐車場に繋がっています。
百貨店の雰囲気漂う庁内
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佐野市役所は独立した庁舎です。研修の際に玄関から。
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♥大子町の個性的な庁舎、百貨店を利用した庁舎、従来型の庁舎と、三者三様の庁舎を見ることが出来ました。おまけの栃木市庁舎が見学できたのはラッキーでした。それぞれの自治体で庁舎のあり様も様々です。さて、幸手市はどのような庁舎となるか。60年後の社会の変化を見据えながら、幸手市らしく、市民の皆さまに長く愛される庁舎となればいいなと。
私はですね、今の理想は機能的で超コンパクトな財政負担の少ない庁舎ですが、これから場所、機能、デザインなどを決めていく段階ですので、私の理想は理想として。皆さまはどんな庁舎を望まれるでしょうか。

♥♥庁舎建設に関してはタイミングをみて皆さまと一緒に勉強できる勉強会を企画したいと思っています。「地域の小さな勉強会〜自治体庁舎の今様〜(仮称)」。企画が整いましたら改めてご案内いたします。お楽しみに!

行政視察

2023.10.21

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ゆめファーム全農とちぎ@栃木市&義務教育学校の取り組み@佐野市

視察2日目は栃木市と佐野市へ。

【ゆめファーム全農とちぎの取り組み】
ゆめファームは、園芸用ハウス資材の単純な供給事業から栽培技術をパッケージ提供する事業への転換を目指し、2014年にスタートした全農のプロジェクトです。全国では全農とちぎ(🍅トマト)、全農こうち(🍆ナス)、全農SAGA(キューリ)が展開されています。

ファイル 1937-1.jpeg全農とちぎでは、ハウスでのトマト🍅の養液栽培収穫量で群を抜くオランダの技術を参考に、収穫量を高める技術が研究され環境が制御(温度管理や光合成に必要なCO2の充填など)され、収穫され、出荷されています。高価なハウス資材です。初期投資に5000万円ほどかかり、14年で減価償却するそうです。
幸手市で誘致が予定されているのはハウス栽培のトレーニングセンターです。日本全国で農業就業者、後継者が少なくなって行く現状、トレーニングに参加した若い農業後継者が幸手市で新しい農業を起業したりチャレンジしてくれることに期待です。ハウスの建設費用が高額ですが、もし、チャレンジャーが現れてクラウドファンデングで資金集めをするというなら、皆んなで応援したいとですね。地域のチャレンジャーを投資を通して応援する。そんな展開にも期待です。
ハウス内への立ち入りにはシューズカバーを着用。ハウスの中は長く伸びた茎が整然と幾重にもワイヤーで吊られています。
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【佐野市 小中一貫義務教育学校の取り組み】
ファイル 1937-4.jpeg佐野市は児童生徒数が過去30年間で半減。平成27年から学園化(義務教育学校の設置)に取り組んでいます。教育環境の整備が少子化の面からも施設管理の面からも避けては通れないのは幸手市も同じですが、佐野市は合併で市域が広くなり、小中学校の数も多く、先行する2つの義務教育学校に続き、今後も7つの義務教育学校の設置が予定されているそうです。
義務教育学校設立には地域の皆さんの理解と合意が不可欠です。学園化は市教育委員会が一律に規定するのではなく、地域の準備会が中心となり、制服の制定なども地域で決めていかれたとのこと。また、通学にはスクールバスも運行されており、該当者は無料で利用できます。現在、17台のバスで2つの学園の各5系統のコースをカバーしているそうです。運行費用は年間1億7500万円。1コース1時間の設定ながら、市域が広く、停留所までさらに徒歩で40分かかる地域もあるのだとか。いろいろな苦労を許容しながらいろいろな選択がなされている。改めて尊いと感じました。

♥どの視察先でも事前質問➕当日の質問にも丁寧に回答くださり、大いに参考となる研修でした。

報告 行政視察

2023.10.20

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有意義な視察研修でした

毎年、テーマを選りすぐって視察先を決めていますが、今回は、市政の進捗状況と相まって、毎年以上にタイムリーな議員研修となりました。各テーマ毎に分けて報告いたします。

【茨城県大子町 庁舎建設の取り組みについて】
大子町は福島県との県境に位置し、面積326㎢、茨城県の20分の1を占め、その8割が森林からなる林業が盛んな町です。人口約1万5000人。幸手市と同様に人口減少が課題です。
今回の視察は庁舎建設ということで街歩きなどはできませんでしたが、町の中心部には久慈川が流れ、少し山あいには袋田の滝などの観光名所が点在。年間100万人の観光客を受け入れているとのお話しでした。

さて、大子町は、令和元年の台風19号で甚大な被害を受け、令和3年度からは国や県との連携によるまちづくりを進めています。こうしたなか、「防災力のあるまちづくり」の政策の一つとして、高台移転による新庁舎の整備が昨年9月に完成。その庁舎を視察しました。
以下はまちのガイドブックからの引用です。
「新庁舎は町民の利用が多い行政棟と議場のある議会ホール棟、倉庫棟の3棟で構成され、延べ床面積は5075㎡となっています。当初は旧庁舎に隣接する町有地で鉄骨作りとして計画していましたが、令和元年東日本台風により建設予定地を含む市街地エリアは甚大な浸水被害にあったことから、旧敷地より40m高台にある県立高校跡地へ移転を決定。合わせて県産材の利用拡大を進める茨城県の後押しと指導を踏まえ、木造化への大きな設計変更を行いました。木造化の変更により整備費の増加も懸念されましたが、多くの地域産材と先導的な技術(一般製材を束ねて接着するBP材)を活用した整備事例として、茨城県や国の補助金(サステナブル建築物等先導事業)の採択を受け、財源の確保につながりました。また5000㎡を超える純木造庁舎は全国的にも珍しく、多くの方から注目を集め多くの視察をいただくほか、建築雑誌等にも多数掲載いただき大子町のプロモーションや経済効果えのきを感じているところです。」
「新庁舎の特徴は、林業が盛んなまちをアピールできるよう、構造となる木材はすべて茨城県産材。そのうち6割は大子産材を使用。これらの木材は全て合わせると約900㎥で、一般的な木造住宅(24㎥使用)にすると37棟分に相当します」

などとなっています。
私もたくさんの写真を撮りましたがガイドブックの写真が分かりやすいかと思いますのでそれを以下に転載いたします。

ファイル 1936-1.jpeg外見や庁内の趣向、デザインなど、なかなか他のまちが真似できるような容姿ではありませんが、庁舎整備は幸手市の大きな課題です。基本構想を決めるための審議会の設置条例がこの9月議会で可決しました。今年度中に基本構想のための諮問・答申が予定されています。
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♥♥大子町さんの事情やデザイン選定などの条件は幸手市とは違うと思いますが、例えば、国の補助金や補助事業や木材など建築素材、財政的課題など、様々勉強のテーマが頂けた視察でした。

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