2022.11.02

10月31日 議会臨時会 国の地方創生臨時交付金による幸手市の物価高騰対策を可決
前の号の利根川安全祈願祭と前後する10月31日の令和4年度第1回市議会臨時会のご報告です。文章をまとめる余裕がなく前後してのご報告となってしまいました。
議案第57号 令和4年度幸手市一般会計補正予算第7号
規定の歳入歳出予算の総額にそれぞれ146,487千円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ19,030,054千円とするものです。
【内容】
令和4年9月20日付で内閣府から限度額が示された新型コロナウィルス感染症対応地方創製臨時交付金(電力・ガス・食料等価格高騰重点支援地方交付金)を財源に、エネルギー、食料品価格等の物価高騰の影響を受けた生活者や事業者に対し、地域の実情に応じて必要な支援を実施するため関係事業費について補正予算を編成。国の制度要項の事業メニューを参考に編まれた補正予算です。
【主な事業】
◆ハッピーエール応援券発行事業(次世代・シルバー券)39,105千円
幸手市に住所を有する19〜29歳(4500人)、75歳以上(9500人)に2000円/人の応援券を発行。
◆光熱費等高騰対策支援金給付事業
埼玉県が示す単価を参照。
医療機関には前回のコロナ対策時の給付の1/2にて補助。
高齢者施設等 15,429千円
障がい児・障がい者施設等 1,417千円
保育所等 521千円
医療機関等 7,865千円
◆小規模事業者応援給付事業 36,690千円
市内小規模事業者(1,100事業所)に対し支給。
◆学校給食物価高騰負担軽減事業 45,460千円
小中学校の1から3月にかかる給食費を全面免除
小学生2,200人 中学生1,200人分
【歳入予算】
・新型コロナウィルス感染症対応地方創生臨時交付金(電力・ガス・食料品等価格高騰重点地方交付金)119,487千円
・財政調整基金繰入金 27,000千円
臨時会ではいろいろな質疑もありましたが、少しでも早く住民に支援を届けるという市の考え方に賛意し可決されました。
♥私は、以前にもお知らせした通り、物価高騰の煽りは誰もが等しく受けているものであり、出来るだけ多くの方に満遍なく、濃淡なく行き渡ることが大事との立場で、これまでも水道基本料金の減免や全世帯へのハッピーエール券発行などを支持してきました。今回の支援策では、ハッピーエール券が次世代とシルバー世代に配分されました。子育て世帯への支援はいろいろ行われて来ましたが、特に、大学生や結婚前の若い世代は、アルバイト代や給料などが上がりにくい中で食費や活動のための交通費などの生活費の目減り感を、高齢者は光熱費の増加で食費や交通費、医療費を詰めるのは危険であり、それらの抑制マインドを埋める、支援の濃淡を埋める意味で私は有効な事業と考えます。市としては、19歳〜29歳は流出人口が多く、市内のお店を利用することで地域に密着して欲しいという願いも込めて年齢層を選定したとの説明でした。
私は若者世代への支援に賛成です。しかし、ひとつ言えば、願わくば16歳〜18歳という"食べ盛り"で子育て世帯から外れる高校生も対象にして欲しかった。しかし、今回の補正予算は国からの配分金に市の基金を足して行われるものであり、財政上、これがミリットとするしか仕方ないところも。これについては、次回、国の援助が配分される時は、あらためて高校生世代にも支援が届くよう要望したいと思います。
♥♥然りとて、補助に慣れて来るとつい、有り難さよりも足りないとの不満の思いも出てきがちですが、政府も財源が潤沢にあるわけでは無い中での支出です。国債発行額が上昇していることやプライマリーバランスへの考え方など、専門家ですらいろいろな考えが二分、三分する現状。私たちもできる限りの生活防衛を試みながら、まずは食べる、治療するなど生命維持を最優先として自らを守っていかなければなりませんね。何かお困りごとがありましたらご相談ください。一緒に考えて参ります。