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総務常任委員会

2013.09.19

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9月18日の総務常任委員会ご報告

 決算議会では各常任委員会議案審議に2日ずつ日程が執られていますが、総務常任委員会は1日で終わることが多く、今回も18日で審議終了。昨日は休会となっておりました。

 18日の総務常任委員会での審議の様子をご報告いたします。総務常任委員会には平成24年度一般会計・平成25年度補正予算の歳入全般と総務部(財政・庶務・秘書課・納税関係)に関連する歳出に関する議案が付託されます。

 全体的には、歳入では市税等の「不納欠損額」についての質疑が。市の税収として見込んでいるお金が滞納となり、その後徴収不能となったものの処理についてはたいへん難しいものがあるのは分かっていても、税の公平性という観点からは見逃せないことです。職員の努力により収納率は上がっているのですが、今後増々いろいろな事情を抱える市民が増えることも予測されるなか、市としても不納欠損額を抑制していくため、より努力して行かなければならない分野です。

 歳出では、「繰越残高」に関する質問が相次ぎました。平成24年度の繰越残は半分が基金に積まれています。本来単年度予算の自治体財政において繰越が多いという事は当年度の事業の在り方が問われます。繰越金の発生する原因の中で、私が注目するのは各部署の「不用額」です。当初予算が前年の11月頃から組まれることもあり、不用額がある程度発生するのは仕方ないことですが、しかし、結局、翌年度に基金に積まれる原資となるのはどうなのでしょうか。
 その観点から私は、「不用額を見直し、予算編成当初からしっかりとした計画の元、予算が計上されるよう」求めました。

 平成24年度一般会計 不納欠損額 約 5100万円
 平成24年度一般会計  繰越残高 約 11億円 
            うち不用額 約 4億万円
 平成25年度一般会計秕政予算基金繰入 約 7億万円
 
 繰越額の積み立てに関して、「市長が提示する重大プロジェクト事業に、基金で準備する」という市の考え方も理解しますが、幸手市では治水対策(先日来の水害被害への対策)や、市内の危険な道路の安全対策など、やることはたくさんあります。「不用額」の4億円でどれだけの仕事ができるかと計算すると、もっと現年に有効な事業が打たれても良いのではと考えますが、皆さまはいかがでしょうか。

 さて、今日は建設経済常任委員会です。これから傍聴に行って来ます。
 
 

文教厚生常任委員会報告

2013.09.14

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委員会審議から見た幸手市の状況をご報告します

 昨日、一昨日と、「平成24年度会計決算」、「平成25年度補正予算」などについて、文教厚生常任委員会の審議が行われました。
 「民生費」「衛生費」について報告いたします。

■生活保護費が平成24年度決算で11億2800万円の支出となりました。生活保護制度は費用の多くは国の負担で運営されていますが、医療扶助費が5億2千万円を超え、対応策について委員から質問が。担当課からは、「需給環境には諸事情あり抑制は難しい。医療費については、今年(平成25年)、県から各薬局にジェネリック医薬品の利用を促進するよう通知が出された。効果の検証はこれから」との答弁がありました。

■平成25年度補正では、「在宅医療の推進」に向けた国のモデル事業の指定を受け、その委託料が交付されています。今後27年度まで3年間の委託事業で、地域のかかりつけ医と総合病院が連携して在宅医療を支える「地域ケアシステム」の構築について話し合われる予定です。これにより、医療の在宅化が加速するのでしょうか。

■保育所費ではブランコ撤去工事費が25年度補正予算に計上されました。第3保育園の遊具からブランコを撤去するという工事費です。腐食により安全ではなくなったことが撤去の主要因ですが、質疑の中で、「今はブランコやシーソーは国の基準で”危険な遊具”と指定されている」ことを知り衝撃を受けました。ブランコは撤去された後、新設はされません。
 子どもたちが遊びの中で体力やバランス感覚を身に着けていく効果は大きいですよね。国の指導を押し破ってまで設置することはできませんが、”危険な遊具”を取り除いた後の子どもたちの遊びをどうフォローしていくのか。実状調査の必要性を感じました。

■環境衛生費関係では、犬猫死体処理業務委託料が76万円で決算されました。市では市道での犬や猫の事故死体の処理を業者に委託しています。当初予算では、1体7500円×77件=577,500円を計上していましたが、その費用を上回る遺体が処理され、担当課では「予防策はない状態」だと。
 また、土砂たい積指導箇所現況調査測量業務委託料として36万円が決算されました。これは、土砂の許可以上のたい積に対し指導を行うための測量費です。法律に基づいた指導は行政の大切な仕事の1つです。

■私たちの出す「ごみ」全般に対する経費は、6億2千万円で決算。し尿処理場費が1億2千万円となっています。ごみの量は相対的に減る方向にありますが、毎年、施設の老朽化などに対応する修繕工事費が多くかかっています。平成25年度補正予算でも、粗大ごみ処理施設の修理費が4千万円計上され、電気の大元の受電盤を交換します。「施設が稼働しないと市民の皆さまに迷惑をかけるので…」と担当課。
 新規事業として、国の実証事業の指定を受け、来年4月から小型家電のリサイクル回収が始まります。伴い、来年1月からの試験回収に向け、広報費用が補正計上されました。皆さまには是非、回収にご協力くださいますよう。

■特別会計では、国民健康保険が、歳入76億3千万円、歳出70億円と保険税収が支出を大きく上回っています。今後の対応への問いに対し、担当課からは「すぐに税率軽減に反映させることはできないが、国の税と社会保障の一体改革の行方を見ながら、県が進めている徴税方式の採用などを検討していかなければならない」旨の答弁がありました。税率の見直しはやっていただきたい気持ちは山々なれど、まずは制度の持続性を考えて大事に運用してほしいと考えます。

 私たちの生活に密着した民生費・衛生費。国や県のモデル事業指定を受け、先進的な試みに着手していることを評価します。”誰もが人生のどこかで支えられる日が来る”ことと、”制度の持続可能性”のバランスをこれからも注視していきたいと思います。

 次は教育費についてご報告します。

文教厚生常任委員会

2013.09.12

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本日は文教厚生常任委員会が開催されます

 今日、明日と2日をかけて、委員会に付託された議案の審議が行われます。文教厚生常任委員会は、福祉や教育という、私たちの生活に密着した分野を担当します。私もこの委員会の所属委員です。9月議会は決算という事で、当初予算に対する事業の執行状況が主な審議内容となります。

 昨日は本会議場で議案全般に関する「質疑」が行われましたが、例えば、財政指標1つ「執行率」をとってみても、数字のアップダウンだけでは見えないものがあります。
 幸手市は平成25年度から財政出動が多くなると計画されていて、少しでもお金を貯めておきたいという執行部の考えも分かりますが、やらなければならないこととのバランスが大事です。以前にも書きましたが、執行残が少し多いのかなという感じもしますので、その辺、見ていきたいと思っています。

 傍聴も可能です。ご関心のある方は是非、傍聴にお越しください。

9月議会の議案より

2013.09.06

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平成24年度決算における一般会計の収支

 9月議会は前年度の決算認定が主な議案となります。一昨日までは突貫で一般質問の準備をしておりましたので、昨日から本格的に決算書等の精査を始めました。

 先日、市民が負担する税と受け取るサービスを一人あたりに換算した数字をお知らせしましたが、第2弾として、平成24年度の財政規模、基礎的な数字をお知らせします。これらの”数字”が表す幸手市の状況については、今後、各常任委員会の審議の中で明らかにしていくことになります。委員会が終りましたら、またご報告することにいたします。

■一般会計
   歳入総額 約168億 929万円(H23年度比3.3%増)
   歳出総額 約156億4193万円(   〃  4.9%増)
歳入歳出差引額 約 10億5467万円
   市債残高 約115億6205万円

 規模が大きくなったからと、財政が豊かになったとは言えません。例えば、民生費が増える=増えると国からのお金が入ってきますが、市は素通りするだけで、それで市の財政が豊かになったとは言えません。
 一方、差引残高がたくさんあって貯金ができたように見えても、当年の事業をしないで貯めこんでいては町は発展しません。
 市債も、量よりも中身が大事です。幸手市では115億円という、予算規模に近い金額の市債が発行されていますが、この多く=約70億円は「臨時財政対策債」と言って、本来なら国の交付金とされるものを市が肩代わりして市債を発行するもので、元利金とも最終的は国が補てんすることが約束されている借金です。ちなみに、平成24年度は23年度比、地方交付税が減額され、臨時財政対策債の起債が増えています。国の借金がうなぎ上り状態の中、将来世代にツケを回すことにならないのか、少し心配ですよね。

 このように、ただ数字を見比べてもわが町の現状は分かりません。ただ、今の私の感想では、差引残高が昨年よりは圧縮されたものの、少し多く残し過ぎていないかと見ています。無駄遣いはNGですが、事業をやらないからお金が貯まるというので困ります。
 来週開催される常任委員会での審議を通してこの数字の意味を確認していきますので、私なりに気づいた点については今後、皆さまにお知らせをしていきたいと思います。
 
 その他、義務的経費と呼ばれる歳出について。

 人件費 33億2904万7000円(H23年度比 0.9%減)
 扶助費 32億6140万6000円(   〃   7.7%増)
 公債費 13億3750万9000円(   〃   2.0%増)

となっています。扶助費は生活保護や障害をお持ちの方へのサポートなどに使われるお金で、金額にして約2億円というたいへんな伸びを示しています。

 また次回、他の数字をお伝えします。

 
 

一般質問の事後 ご報告

2013.09.05

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一般質問質疑を振り返って

 ここ数日、突貫で取り組んでいた一般質問の質問要旨。昨日の朝7時半まで練り直しをして質問に臨みました。

 質問項目は4つありましたが、1項目目の「香日向小学校跡地利用事業課程の検証について」で、私の質問の持ち時間45分中約30分を費やしてしまいました。この項目の目的は、香日向小学校跡地利用の課程で感じた「ズレ」の正体を検証することでした。

 「市長」の裁量権は絶大です。市長は「執行権」を使って「行政」を動かします。行政は市長の目指す市政の実現のために事業の進行管理をし、「議会」はそれらが真に市民のためになっているかをチェックします。
 しかし、一口に”市民のために”と言っても市民も千差万別。「ズレ」は一定程度発生して然るべきものです。しかし、そのズレの調整能力こそ、政治や行政に求められることであり、調整能力のレベルアップは市民生活の質の向上に繋がっていくのです。
 香日向小学校問題の進行過程で私はこの「ズレ」を感じてきました。この「ズレ」がどこから生じ、どう調整されたのかされなかったのか。それを知るには市長の「姿勢」と行政の「政策思考」を知るしかありません。その検証をこの質問に込めたということです。

 10月7日(月)幸手市コミュニティセンターで予定されている「市長のタウンミーティング」は、そういう意味では、住民との「ズレ」を修正する唯一の?最後の?チャンスです。昨年のタウンミーティングに参加された方はご存じのとおり、時間も限られ、特定の課題の説明会ではないので1つのテーマばかりを話題にすることはできません。少しでも納得のいく質疑が行われるための「下情報を用意すること」も今回の質問に込めた目的の1つとしました。市長が住民と対話し、住民の納得を得ることができて、私の香日向問題も終わります。そんなこともあり、市長には「タウンミーティングではこのテーマでの質疑にも十分な時間を配するように」と努力を促しておきました。

 後、数日するとインターネットの録画中継が配信されますので是非、ご覧になってください。尚、10月7日のタウンミーティング、時間は19時30分からとなっています。

今回一般質問は9人が通告していましたが、2日で終了し、本日は休会となっています。

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