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市民運動の輪広がる

2016.08.05

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市民の中に重層的に立ち上がる署名活動

 先日来、ご報告しておりますように、幸手市においては、7月中旬から後半にかけて、市民の署名運動が活発化しています。私も先の議会活動報告会を緊急市政報告会に切り替えて、市政の現状報告と市民活動の代表者の説明のあと、活発な意見交換を行いました。

 駅舎整備に関する国費補助が半減、幸手市の厳しい財政状況をさらに厳しくすることが明白となっている今、事業費28億4500万円の巨額を投じて駅舎整備のみ”最優先・不退転”として強行することの問題点は、これまで私も皆さまに訴えてまいりました。そして、今、多くの市民の方によって、この問題点が改めて共有され、市民活動に賛同の輪が広がり始めています。
 市議会でも超党派の有志議員が、特に3月議会で、この事業へのさまざまな危惧から予算に反対した議員を中心に、それぞれに市民運動を支援しています。

 すでに先行している陳情活動と並行して、請願書を出そうという市民運動も生まれています。財政負担の少ない自由通路・駅舎建設を求める請願です。代表の立場を引き受けるには相当な覚悟と勇気が必要であろうと推察いたします。利他の精神なくしてできない活動であり、代表となられるには相当の勇気や思いがあられるものと推察いたします。

 議事・議決機関である市議会の議論が拮抗する中では、市民の皆さまの民意が発現されることが重要です。活動が重層的になって、市民の皆さまには分かり辛いかも知れませんが、陳情も請願も、民意であり、市長や市議会にいろいろな方が意思を示されるのは全く問題ありません。陳情・請願重複しての署名も可能です。

 さて、今、起きている署名活動の主旨は1つです。財政負担の少ない自由通路・駅舎建設を求めること。お盆を含み、8月23日正午が提出期限であり、活動期間は短期決戦型となります。今後も更に重層的に市民運動が立ち上がるようにも聞き及びますが、まずは、先行する2つの活動につきまして、日曜日(同日)の午前・午後、、呼びかけ集会が行われるようです。時間、場所をお伝えいたしますので、是非、ご参加くださり、訴えに耳を傾けていただきたいと思います。

 『財政負担の少ない東西口自由通路・駅舎建設を求める』請願・要望
  署名運動についての説明会
   とき:8月7日(日)度前10:00~
   場所:幸手市コミュニティセンター
   目的:署名活動の説明・今後の活動について

 陳情『財政負担の少ない自由通路・駅舎建設を求める会』
  署名推進交流集会

   とき:8月7日(日)午後2時より
   場所:勤労福祉会館にて
   目的:皆さまとこの活動を共有し大きな輪とする

 
 

いただいたご意見より

2016.07.25

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市民は市長の掲げた「駅舎整備」を望んでいる?

 先日、ある市民の方からご意見をいただきました。大事な点をご指摘いただき、早速メールでご返信もさせていただきましたが、大事な問題提起ですので、この際、皆さまと問題点を共有すべく、このブログでも取り上げさせていただくことにいたしました。よろしくお願いいたします。

 さて、いただいたご意見の骨子は2つです。1つは、市議会は先の議会で市長の問責決議を可決し現市長を拒否したが、その後の市長選で現市長が再選し、民意は市長にある。おそらく市民は市長の掲げた「駅舎整備」を望んでいると。
 もう1つは、そもそも拒否された市長と拒否した議会があたかも何事もなかったかのように議会運営していることへの不信(不自然である)。
 そして、最後に、選挙を経ていない現議会が何を主張しようと空しいだけと。

 おっしゃるように、市議会では昨年9月議会で市長に対する問責決議を可決しました。「昨年(平成26年)8月11日に行われた圏央道建設促進同盟の総会を欠席し、市長の親族が主催するゴルフ大会に出場していたのではないか」という一般質問が発端となり、当初は否定していた市長が一転して認めたため、市議会として「猛省」を求めたものです。それに対し、市長からは反省の弁が述べられました。
 さらに遡れば、平成23年6月議会でも、市長が連絡体制を公式に表明しないまま海外に旅行し、その間に豪雨で幸手市内に浸水被害が起きるという事態がありました。この時も、公人として休みをとるなという事ではなく、体制を整えずに市を不在にしたという市長の対応のまずさに対して問責決議が出され、これは否決となっています。

 問責決議とは、不信任決議のような法的拘束力はなく、不信任決議が出席議員の3/4必要なのに対して、問責決議は1/2で可決できます。問責は猛省を促すことが目的であり、市長を拒否するまでのものではないことをご理解いただきたいと思います。また、その後10月の市長選挙で現市長が例え61票差でも市民に選ばれて当選されたことは重いことだと考えます。

 ただ、市長選挙の論点となったこの駅舎整備計画。3月議会の予算審議で「55%の国費配分は社会情勢を考えても出ないとみるべき」と再三指摘したにも関わらず、強気の説明を繰り返し、市議会も賛成多数で可決。その後、4月1日の国交省発表でやはり国費は半分の26%しかつかないことが明らかに。そこで、市は6月議会前に、今後も国費がでないこと見込んで資金計画を見直し市議会に提示しました。
 しかしその資金計画が、他の事業を繰り延べたり延期したり、事業費を削減したり、新たな借金を増やしたり、駅舎のみを不退転で実行するために編まれたとしか考えられない資金計画であり、議員有志が疑問を呈しているというのが現状です。
 
 私たち会派先進は、駅舎・自由通路整備は反対ではありませんが、資金計画が狂った以上、現計画の再検討は必要との立場です。駅舎整備は総額28億4500万円。単純に53000人(0歳の赤ちゃんからすべて)で割ると市民一人当たり54000円の負担となります。2人家族だと10万円超、4人だと20万円超、6人家族だと30万円超の負担です。多くの税金を投入する事業であり、少なくとも市が歳入不足が生じることを認めた今こそ、勇気をもって現行の駅舎整備事業は内容を見直すべきではと考えるものです。
 皆さまはそのような実態をご存知でしょうか。しかし、それでもなお、現行の計画推進をという民意が多数であれば、それは私も従わざるを得ないと思っています。9月から始まる議会で関連の補正予算が編まれるでしょう。見直しのラストチャンスなのです。

 今回、貴重なご意見をいただいた方に心より御礼申し上げます。私のご説明がまだ不十分であれば、また、是非ご指摘いただきたいと存じます。61票差でも民意とは言え、幸手市の行く末に危惧を感じる市民も半分いらっしゃるということです。市の実態を知っていただきご判断いただきたいというのが私の願いであり、そのための情報提供こそ、議員の役割と考えています。

 さて、市長は「市の玄関口である駅舎の整備は、幸手中央地区産業団地の整備とともに、新しい人の流れをつくり、本市の人口減少に歯止めをかけ、市を元気にするためのエンジンとなるもの」と説明しています。皆さまはいかがお考えでしょう。
 余談ですが。東武日光線では来春からサクラの時期に特急スペーシアを臨時停止させることが検討(ほぼ確定)されているということ。有難いことであり、現駅舎のままでもこのようなチャンスはあるということです。幸手駅を利用される観桜の皆さまをバスで権現堂に運ぶ案(しかも運行は幸手市?)もあるそうです。街中をまったくお客様が素通りするだけでは淋しい限りです。幸手市の経済を活性化させるために何ができるか。チャンスをどう活かすか。幸手市の活性化にどう結び付けるのか、それこそ、市長の手腕が問われるところです。
 

庁舎玄関横の覆い

2016.07.19

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玄関横の覆いの正体は

 今朝、所用で市役所へ。一番に目に入ったのが玄関わきから庁舎南側にかけての足場と黒い覆いです。

ファイル 806-1.jpg ファイル 806-2.jpg

 「これはついに壁でも落ちたか…」と青ざめる思いで、秘書課に行って聞いてみると「何のための足場かは知らない」と。知らないたって、秘書課は2階で正しく足場と覆いがかかっているところですぞ。そこで、課長と連れだって財政課に行って聞いてみると、なんと、これは私たちが利用する3階(議場や控室)の空調機整備工事用の足場だという。
 「あれ、私たちのためですか」とびっくり。確かにエアコンの効きが悪くなっていることは以前よりいわれていました。余談ですが、昨年には大雨で議場横の廊下の天井が雨漏りではがれるというアクシデントもあり、ここ数年で庁舎の耐震化若しくは建て替えも射程にあるなかで、随時補修をして、また、無駄は生まれないのか。
 工事の日程は未定とのこと。議場の空調の整備は助かる反面、経費のことが頭を過(よ)ぎります。折しも、今日は各小中学校の終業式。連日のこの暑さでは学校は大変だったでしょう。さて、学校のエアコン設置も市長の公約で、今、プロジェクトで検討しているということですが、次々と現れる必要経費、財政需要に幸手市の財政は本当に対応していけるのか。心配は尽きません。

期日前投票所新たに設置

2016.06.22

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参議院選挙今日告示 新たにマツエツ幸手上高野店に期日前投票所開設(7/4~7/9)

 本日、参院選挙の告示日です。「アベノミクス」による経済政策や消費税増税延期、社会保障、安全保障、エネルギー問題などなど、さらに国内を揺るがす国際問題では、英国のEU離脱問題、テロなど、国策の舵取りが国民生活に大きな打撃を与えかねない情勢が続いています。

 私は保守系議員として、やはり民主主義や国際社会での立ち位置を盤石にする政権の存続は必要と考えていますが、まずは、10日投票日に多くの皆さまが投票に行くことこそ、一番大事なことかと。
 この選挙から18歳の若者が選挙権を得ます。大人でも難しい”選ぶ”という行為。大人は若者に範を示し、若者は責任ある投票(=自分で考えて)で、民主主義の根幹である選挙に臨んでまいりましょう。

 さて、期日前投票に関して。幸手市では従来の市役所以外に、新たにマルエツ幸手上高野店(エムズタウン)に期日前投票所を開設します。ただし、従来の市役所での受付けとは期間・時間が違うほか、不在者投票・在外投票の受付けは幸手市役所に限るなどご注意ください。詳しくは市のHPでご確認を。

 ①市役所第二庁舎1階第5会議室
  6月23日(木)~7月9日(土)午前8時30分から午後6時まで

 ②マルエツ幸手上高野店(エムズタウン内)
  7月4日(月)~7月9日(土)正午から午後6時まで

   ※詳細は、幸手市HP⇒各課案内⇒選挙管理委員会 で検索を。
   ※投票日当日は開設されません。

 

幸手市の場合は 

2016.05.12

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証明書発行の経費

 先のブログで証明書のコンビニ交付の経費について取り上げました。続編として、わが町の場合を検証してみたいと思います。

 まず、一番最近の幸手市の各種証明書の交付状況について調べてみます。決算の数字が一番よくわかると思いますので平成26年度決算で交付件数を、平成26年度決算と平成28年度予算の数字で経費比較をしてみたいと思います。

平成26年度幸手市一般会計決算より
 住民票の写し 22,835件(うち交付機での発行 2,375件)
 印鑑証明書  16,366件(うち交付機での発行 2,734件)

 ●収入
 住民票関係手数両          5,359,970円
 印鑑証明関係手数料         3,476,300円
 ■支出
 戸籍情報システム保守業務委託料   2,319,840円
 戸籍情報システム使用料       5,373,360円

平成28年度一般会計予算より
 ●収入 
 住民票係手数料           5,276,000円
 印鑑証明関係手数料         3,046,000円
 ■支出
 住民情報システム機器補修業務委託料 3,435,000円
 住民情報システムプログラム保守業務委託料
                  25,350,000円
 住民情報システムカスタママイス業務委託料
                  11,681,000円
 住民情報システム使用料      58,035,000円
 コンビニ交付参加市町村負担金    3,000,000円

 仮に、交付機発行件数約5000件がそのままスライドした場合
          123円×5000件=615,000円
 
 ざっくりとした数字ですが、やはり支出の跳ね上がりはすごいですね。戸籍情報システムではトントンの収支が、住民情報システム導入で、システム使用料が格段に上昇しています。さらに、改めて予算書をみると、平成22年度から27年度までにこの住民情報システム導入事業に3億1437万円の債務負担行為(支出の期間・上限を決める)が設定されていました。さて、この数字にどんな計算式をあてはめれば1件あたりの交付経費になるのか。どんな数字なら効率、利便性が向上したと言えるのか。もし、計算が得意な方やこの業界の方がみていらっしゃったら、試算してみてください。足りない数字や計算の仕方を教えてください。

 先のブログで、専門家が驚いているというコメントを転載(要約)しましたが、しかし、このシステム導入は、ただ、市民の利便性の向上だけではなく、マイナンバーカードの普及やその他、モロモロの国策やダレかの思惑なども水面下に広がっているかもしれない。一概に高いとか安いという話ではないかもしれません。

 世の中は冷徹でシビアな計算で動いています。そして、どんなことにも、どんなシステムにも光と影はあります。功罪、メリット・デメリット、有効・無効の瀬戸際で、物事は決まっているのです。まさにバランス。”ぎりぎりライン”を見極める直感や目、バランス感覚を磨きたいものです。この件についてはもう少し確かな数字を調査してみたいと思います。

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