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香日向最新情報

2013.12.08

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香日向地区で起こっていること

 廃校となった香日向小学校の跡地利用が混迷しております。

 そもそも、昨年4月の廃校以来、住民軽視の行政手法により住民への説明もないまま跡地利用の検討が進行されてきました。そして、やっと市との対話の場が持てたと思いきや、そこでは住民への配慮(周到な準備も含め)は見られず。「こんなことでお茶を濁すのか!!」となっても当然でありました。住民が憤るのは当然です。

 もう少し詳しく経緯を見ますと、まず、10月7日のタウンミーティングで始めて市との意見交換の場を得た住民にとって、資料も無し、しかも意見交換に30分の時間しか予定されていない。あげくは「住民説明会を開催できなかったのは住民監査請求がでていたからだ」と、今までの説明不足はさも住民のせいだと言わんばかりの市長発言も飛び出して。「これはなんなんだ?」となりますよね。そこで複数の参加者から「改めて住民説明会を開催するよう」要望がなされました。

 そして開催された11月23日の住民説明会は、この日も紛糾。前回同様、資料も用意されていない、前回のビハインドを解消する意志も感じられないという市の準備不足が大きな要因でありました。結局、3時間にも及ぶ意見交換を経ても市と住民の理解の糸口が見出せず。この場でまた、「再度の住民説明会開催」が要望されました。

 この要望を受け、自治会を窓口として市に「開催要望書」が提出されました。その後、前回の住民説明会で住環境の変化に不安を感じた4丁目住民を中心に署名活動が起こり、12月2日、277人の署名を添えて「香日向小学校跡地利用に係る要望書」がこれも区長から市長宛てに提出されています。香日向小問題は香日向全丁の問題です。

 市は12月中旬以降、詳細は現時点では未定ではありますが、12月中には必ず再度の住民説明会の開催を設定するようです。以上、香日向小問題に関して近況をまとめるとこのような状況です。

 私は、今年3月に上程された議案の賛否には退席と言う手段をとりました。なぜなら「香日向だけを特別視できない」という市のスタンスで物事が進行していて、私自身が住民の思いを充分図り切れていななかで「判断」できなかったからです。その後も「住民への説明」をずっと求めてきた私にとって、反対に言えば、「なぜ、あんな用意で来たのですか?」と市に問いたい、忸怩たる思いがあります。
 次回の住民説明会、市にはしっかりと資料も用意し、住民の皆さまとの対話と理解、そして、住民意向に対する実現可能な選択肢が提示されることを期待したい思います。この問題に解決を見て、新しい年を迎えたいものです。
 とりあえず、ご報告まで。

みんなが幸せになる政策を

2013.11.23

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香日向小学校住民説明会

 本日、開催された「香日向小学校跡地問題」に対する市主催の住民説明会についてのご報告です。

 午前10時に開会し、終了したのが午後1時30分を過ぎていましたので、およそ3時間半にも及ぶ白熱の説明会となりました。会場には、主催者として市長、副市長、総務部長、財政課長、政策調整課長と秘書課の面々が出席。住民側は香日向地区以外も含め200名以上の方が参加し、質疑が繰り広げられました。

 内容の濃い質疑の様子、会場に来られなかった皆さまにお伝えしたいところですが、何しろ3時間半の会が終了しても、市と住民の間に大きなギャップを残し、結局、住民側が「再々度の説明会の開催」を要求し市が約束するという、前回と同じパターンで散会ということになってしまいました。今日、市から提供された情報が、内容・量ともに住民の求めるものに対してあまりに不足していました。

 今日の質疑の内容を私がネットで公表するのも差し障りがあるといけませんので、「またもう一度、住民説明会が開催される」ことのみをここではお伝えしておきたいと思います。
 参加者は皆さん、お昼も食べずに3時間半頑張ったのです…、理解し合うために。しかし、「香日向小学校跡地利用」というこのプロジェクトで、取り組みの最初の段階で市(市長)が”掛け違えたボタン”の影響の大きさを見せつけたと言わざるを得ない結果でした。次の説明会の開催時期は12月中旬になると思われます。

 今日、最後の質問者がこんなことをおっしゃいました。「全く不毛だ。行政も相手方も住民も、誰も幸せになれないプロジェクトだ。強引に事を進めるといつまでも不幸を引き摺ってしまう。住民の一番身近な基礎自治体として”皆が幸せになれる政策”を市長には期待したい」と。

 新しい情報が分かりましたらご報告します。ご参加の皆さま、本当にお疲れ様でした。

 
 

ワースト4

2013.11.15

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香日向小学校で行われたタウンミーティングのなかで

 先日、香日向地区の皆さまに、「香日向小学校住民説明会」が改めて開催されることを、議会活動報告書の「臨時号」としてご案内させていただきましたところ、掲載内容についてお問い合わせがありましたので、この場を使って皆さまにもご説明をさせていただきます(メールでのご質問たったのですが、なぜがご本人様宛に返信ができなくて、このような場でのご回答をご容赦ください)。

 さて、ご質問は先のタウンミーティングでの住民発言の一部を掲載したことについて。「『幸手市の財政状況は県内40市中ワースト4だ』と住民から発言があったようだが、数字の出自はどこか」という内容でした。改めて発言者に確認したところ「埼玉県市町村財政力指数を引用した」ということでしたので、少し詳しくお伝えしたいと思います。

 「財政力指数」とは、自治体の財政力を測る指数で、過去3か年の財政力の平均値です。幸手市がワースト4となったのはH24指数(H22~H24年度平均)で、秩父市、行田市、深谷市に次いでワースト4でした。これが、タウンミーティングで住民の方がおっしゃった「ワースト4」の根拠です。ちなみに、H25指数(H23~H25年度平均)では秩父市、行田市に次いでワースト3と悪化しています。詳しくは「埼玉県財政力指数一覧」と検索し、「市町村データ」をご参照ください。

 今回、ご質問をいただいて改めて”ワースト4”ということについて考えてみました。財政力指数が低いとはどういうことかというと、端的に言えば「税収が少ない」ということです。基準財政需要額(必要な自治体運営費用)に対して「地方交付税」を除いた収入額が不足しているということです。

 では、財政力指数が低いとどうなるか。国から「地方交付税」が投入されます。現在の国の交付税制度では、足らなければ足してもらえるのです。ですから、交付税がある限り、私たちの生活が急激に悪化したりすることはないでしょう。しかし、交付税とは、日本国民として最低限の、ナショナルミニマムのサービスが保障されるだけで、市独自の自主的、主体的な事業が十分にできる財源ではありません。

 市はこの状況をどう考えているのか。今まで、渡辺市長からこのことについて「自分の言葉」で語られたことは皆無ですね。市長なら、ご自分の実感として市民に訴えるべきですが、市の財政をどう改善していくといった言葉を聞いた記憶がありません。取りあえず、職員に聞いてみました。職員曰く「税収が少ないということです」と。「改善策は税収を上げること」。正しく…。「では、収入を増やすために市の施策をどう展開するか?」と議論しようと思ったら、今日はこれ以上時間が取れずに、ここまでの話しとなりました。

 幸手市はこれから産業団地の企業誘致が本格的に始まります。市では産業団地の企業誘致に大きな期待を寄せています。しかし、この誘致を成功させるもさせないも現市長の取り組み次第。工場誘致を生かしたまちづくりがいかにできるか。誘致するだけで左団扇になるほど甘くはありません。財政力指数の向上に、確かに産業団地の企業誘致は希望の星ではありますが、それを活かしていけるまちづくりを本気で考えていかなければならないのです。

 幸手市が置かれているワースト4。これから少子高齢化が進む中でサラリーマン世帯の減少と言うダブル、トリプルで税収の縮小方向にあるという”瀬戸際”であることは確かです。今回、ご質問をいただいて改めて危機感が胸に迫ってきました。
 日本全体が人口減少という中で、確かに難しい問題はありますが、しかし、少なくとも首都圏の端くれに位置する幸手市が、下落しててどうするのか。私ももっと勉強して、悪くも幸手市の現状がキープされるよう(向上するまでも下落しない)、市に提言していきたいと思います。

 ご質問いただき本当にありがとうございました。 

 

香日向小学校の時計

2013.08.26

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香日向小学校の時計、時間が狂っていますが…

 先ほど確認したほかほかの情報です。

 香日向小学校の校舎の時計が狂っていますね。子どもたちも道行く人も見上げる時計なので、遅れていては困ります。先ほど市に連絡しましたら、「今、校舎内に電気工事が入っていって、電源を切ったり点けたりする関係で狂ってしまうのです」ということでした。9月中旬まで工事が続き、また、校舎はすでに看護学校に貸し付けていることから、しばらく(来年4月頃?)管理が難しいかもしれないということ。

 このブログをご覧の方は、香日向小学校の時計は今しばらく狂ったままであることを、何かのおついでにご近所、ご知人にお知らせくださいますようよろしくお願いいたします。

住民監査請求 監査結果

2013.08.22

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2回目の監査結果が出る

 8月19日、2回目の住民監査請求の結果が出たということ。香日向小学校の賃貸借契約の撤回を求める監査請求、結果は「棄却」でした。

 全国各地で起こっている住民監査請の多くが同じ運命を辿っています。監査結果が「棄却」ということは、市が政策遂行のために選んだ方法が法律的には違法ではないと結論づけられたということ。ただ、”最適であった”とお墨付きをつけるものではないこともご承知おきください。

 同じ山を登るにもいろいろな道があるのと同じで、市が行う事業も絶対このやり方でなければならないという方法はありません。いろいろな選択肢の中から、時の為政者が「最善」と思う方法を選んで事業を執行するのです。

 私は9月議会で今一度、香日向小問題を取り上げたいと考えています。「香日向小学校跡地利用」を政策の”山”とするなら、その山に登るために使われた道や道具(手段)について振り返るのは登山が終った今しかないと思うのです。監査請求を求めた市民有志の会の「勇気と行動力」に敬意を表し、今後のよりよい市政運営につながるような、前向きな質問が行えるよう準備したいと思います。
 
 9月議会が終れば、市長のタウンミーティングが始まるということ。いずれ市長が各地域を行脚します。

 

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