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幸手駅西口整備事業で財源不足発生!?
6月議会の一般質問では1項目目に「幸手駅西口整備事業」を取り上げました。3月議会で「幸手駅橋上駅舎および自由通路整備事業」における国の補助金交付が確定しないまま債務負担行為を決定していますが、”皮算用”状態の13億円の国庫補助金が予定どおり獲得できたかを確認するのが質問主旨です。
幸手駅西口整備は今後5年間は「区画整理」「自由通路」「駅舎建設」の3つをパッケージとして事業を進めるというのが現市政の方針であり、自由通路と駅舎に関しては、3月議会で28億4500万円という多額の債務負担行為を設定したことは上記の通りです。
ところが、今年度は頼りの国庫補助金が満額での採択とならず。減額交付となることが判明。そして、「区画整理」「自由通路」「駅舎建設」の3点パッケージの中でも現市政が最優先とする「駅舎建設」と「自由通路」に満額で配分したあおりを受ける形で、土地区画整理事業では、予定していた補助金は補助率が33.9%と激減。財源が不足する事態となっています。このままでは事業縮小、若しくは市の一般財源からの持ち出しは必至という状況なのです。
疑念は、現市政が、国費の配分率減少の動向を予見できなかったのか、ということです。財源もなく事業を進めて、財源(予算)に穴が空くというのは財政にとって死活問題です。市長のいう「民間感覚」は信頼に値するのか…?
今後5年間は赤字決算を覚悟しなければならない幸手市の財政運営で、予定外の持ち出しの負担に幸手市は耐えられるのか。
私は西口整備はまず、認可の本旨である「区画整理事業」をしっかりと推し進めることが重要と考えています。20年以上もの間、財産の権利が制限される地権者や住民の皆さまとの約束で始まった区画整理は、国費の投入を優先し、一日も早い完了を目指すべきと考えるからです。そして、念願の久喜新道の拡幅整備を県に実行してもらえる環境を整えるべきと考えています。そのことから、区画整理事業が滞ることのないよう執行部に強く要望いたしました。
今議会、本田議員の一般質問に促されて、渡辺市長から2期目の市長選挙への出馬表明がなされましたが、国費の需要が高まる社会情勢への先見性もなく事業の優先順位を変え、市民の財政負担が増える行政運営への責任をどう考えているのか。このまま現市政が続くことに、私は一抹の不安を禁じ得ません。
補正予算は9月議会に提出されるでしょう。9月議会に先送りされたこの「財政」問題は、市長の「先見性」「判断力」「責任」の問題として今後も追跡してまいります。
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