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現、幸手市政の市債と基金の現状
先のブログで、取り急ぎ書き込んだ市長の財政認識について。市長の発言内容に踏み込む時間はないので、事実のみをもう少し詳しくお伝えをいたします。
まず、市債(地方債)について。
「5年前に50億円だった地方債は38億円になった」の現実。
幸手市の市債はたったの38億円。こんなゆがんだ”ご都合数字”に惑わされないでください。幸手市の借金は平成26年度決算では126億8803万円です。これから駅舎等の建設費が増大し、近年中に160億円に達しようという勢いで残高が増加することが市の試算が出ています。
市長がいう「50億円から38億円」になったのは市債の一部である建設事業債といって、主に土木やインフラ整備で発行する市債です。この借金は仕事をしたら増えます。これが減ったということは、正に必要な事業や仕事をしてきませんでしたと宣言しているようなもの。
そして、市の残りの借金である「臨時財政対策債」。市長はこの「臨時財政対策債」は市の借金ではないと言いたいようですが、臨時財政対策債はいくら後年に国が公債費(返済金)を交付するといっても市の立派な借金です。しかも、先のブログでも書きましたが、将来の交付税を「先食い」する借金です。
若い方にもその事実を知っていただきたい。
もう1つ、基金(市の貯金)について。
「13億円だった基金(市の貯金)も今は32億円ある」の現実。
渡辺市政の財政運営の特徴は、「おカネが余る」ということです。現市政の決算は毎年10億円以上のおカネが余っています。幸手市は、地方交付税の交付団体です。毎年20億円ほどのおカネが国から交付されています。国の水準のサービスを提供するおカネが不足する地方公共団体だから、地方交付税をもらっているのです。そのもらった地方交付税の半分ものおカネが毎年余る財政運営って、なんでしょう。私たち幸手市民は国の水準のサービスを受けているのでしょうか。
私は、市長の出陣式でのあいさつで露呈した、この財政感覚はオカシイと感じます。現市政の基金の貯め方に私は非常に不信感を持っています。議会でも追及してきました。
必要な仕事をしないで貯めたと言っても過言でないおカネを駅舎に注ぎ込んで、大丈夫と言われても承服しかねます。
こんな財政感覚の市長にこれからの4年間を託しますか?