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思い付き&浅知恵ですがカジノよりいい?

2017.01.30

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今を好機と捉えれば

 先ほどのブログ、AI時代の到来に暗い気持ちになった方、明るい気持ちになった方、様々いらっしゃると思いますが、今日の同じく日経新聞にトランプ大統領の科学認識への疑問が広がっているとの記事が載っていたので、2連発で取り上げてみたいと思います。

 現実味薄く、証拠を無視。研究公表も政治的レビューなく発表はできないなどなど。これまで米国が最大の武器としてきた「自由」や「多様性」を放棄するが如きことが進んでいる。新聞からはそのような状況が読み取れます。

 これって、日本にとって「好機」到来…?
 この記事を読んで浅知恵ながら考えました。米国の今後に窮屈さを感じる科学者や研究者を日本に招へいして、シリコンバレー並みの新しい「知の一大基地」を作る。今、海外の日本ファンが増えている状況もあり。これまでの東京・京都観光だけではなく、地方にも観光客が押し寄せ、民泊や体験型スティ、食文化など日本を楽しむ方が増えているのです。日本ブランドが急速に理解されつつある中、観光からもう一歩進めて、世界の知を集積するまちづくりで移住を促進。日本の中小都市でゆったりと研究に没頭し、日本の食や温泉、自然や伝統的価値を堪能してもらう。今はインターネット環境も整い、ビジネスでも研究でも地方の中小都市にいながらできることも増えています。「狭い日本、そんなに急いてどこへ行く」とのチャッチがあったころよりさらに交通網も充実し、国内の移動は超便利になっています。工夫次第で地方にも勝機があるのでは。
 東京の独り勝ち阻止にもなるでしょう。東京の財政力に頼ったり、政府の行政機関を東京から引っぺがす発想より、”知の一大基地づくり”の方がはるかに面白いのではと思いますが。さらに、職人技が支える日本のモノづくりや地方都市の産業などとの親和性も高いのではと思いますがいかがでしょう。もちろん、それに耐えうる仕組みの構築は必要です。それこそ「コミュニケーション力」が今まで以上に必要になってくるかもしれません。大変だが挑戦したり考える価値はあるのでは。カジノよりいいでしょう。
 国際的な研究機関があって企業があって、その方たちに地元で楽しい日本ライフを提供できるとしたらどうでしょう。日本人の「おもてなし気質」との相性も抜群。しかし集積するのはあくまで最先端の”知”です。大量生産ではなく、小さな先端技術の開発を進める。知の質の確保は命題。ただし、日本の国民や地元の人材育成もそれを睨んで進めていかなければなりません。ここはちゃんとやらないと。でも、目標ができれば人は動けるものです。 
 では、翻って。今の幸手市で何ができると言われれば、今はまだ???ですが、これにはある程度の広域的視点が必要です。幸手市の財政規模で単独は無理です。群雄割拠の地方自治体を誰が束ねるか。規模は県以下、市以上。幾つかの市町村が関わることで多様性を確保。合併はしない。先見性を持ち合わせたリーダーたちのいる地域が有利。日本全体で幾つもチャンスがあるわけではない。私利私欲だけではできない大仕事です。日本のこれからの国づくりの1つの方向性として思いつきました。ご意見やご感想がありましたら是非、お聞かせください。

荒唐無稽とおっしゃるなかれ。夢は夢として、荒唐無稽な発想も楽しみましょう!見える風景も違ってくると思いませんか(笑)
 
 

AIと共存

2017.01.30

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生活防衛、未来の社会に何を遺すのか

 戦後72年となり、単一の社会の在り方やモデルの崩壊、東西イデオロギー的対立に代わる新たな対立軸などが鮮明になってきました。グローバルとローカルのバランスを取りながら、いかに国民や住民の生活防衛をし、社会の未来図を描いて行けるか。対応力が問われていますね。

 そんな中で、今日の日経新聞「AIと世界」として1面と7面に特集が組まれていますので取り上げてみたいと思います。 
 「第1次産業革命では一般の労働者が機械の登場による失業を恐れた。飛躍的な進化を遂げつつある人工知能(AI)は、法律や医療など高度な専門性を伴う分野でも雇用を奪うリスクをはらむ。反面、AIは人類の能力を広げ、生活水準や生産効率を向上させる可能性も秘める。AI時代到来で不用になる能力が選別されていく脅威を乗り越え、どんな能力を磨くべきかが問われ始めている」と。
 さて、皆さまはこれからの社会でどんな能力が必要でどんな能力が不要となるとお考えでしょうか。私はどちらかというと”アナログ”タイプですが、これからデジタル世代が社会の中枢を担う時代は必ず来ます。ロボットや人工知能と戯れたり、勉強をしたり、さらには様々な苦境をサポートされたり、癒しやホスピスまで人工知能の恩恵を受けるような幼少期を過ごす世代が表れるようになると世の中の価値観が大きく変化することが考えられます。

 日経は、浸食される仕事として、司法・医療など頭脳の領域でエリートも競合、国際化の波で訪日客が増加する温泉旅館の深刻化する従業員不足を解消するのは自動翻訳機。言語の異なる客も従業員も自動翻訳機(AI)がつなぐとしています。
 では、AIが普及する時代の到来に向け人は何を磨くべきかという点については、「AIが普及した社会で一番希薄になるのは、他者に共感する力を持つ人間だ」と、米マイクロソフトのCEO。「医師の仕事は自動化できたとしても、看護師や介護福祉士などは人が足りない」と指摘。この分野はAIでは補えないと。

 AI時代を生きるうえで、カギとなるのが「創造性」「経営・管理」「おもてなし」の3つとの学者説も。AI時代に重要になる能力を総務省が有識者に聞いたところ、主体性、行動力などの「人間的資質」「企画発想力や創造性」が最も高く、コミュニケーション能力などの「対人関係能力」が続き、語学力などの「基礎的素養」との答えは少なく、人ならではの強みを身に着ける必要性が浮かび上がったというのですが。

 では、共存するにはどうしたらいいのか。日本はこれから労働人口が減る。働き方改革も含め、AIにできることはAIに任せてしまえば「業務の総量を減らし、生産性を上げられる」とコンサルタントは指摘。AIとの共存は人にしかない能力にさらに磨きをかけることが求められる、と結んでいます。

 何となく今の思考の延長線上の「当たり前な考察結果」に落ち着いている感ありですが、改めて私たちの身近な環境を考えてみるとどうなるか。様々な窓口業務や事務作業は現在でもどんどん機械化、情報化されています。マイナンバーカードもこのような社会を見越しての導入でしょうから、今後普及が進めば効率化だけではない影響を社会に与えることは間違いありませんよね。さらに自動運転の自動車、癒し系アンドロイド人形などの普及で資格が必要な職業やホスピスの分野まで置き換え可能なモノ・コトが増えていく可能性あり。「鉄腕アトム」がそうですよね。裁判などですら、日本のように判例主義なら裁判官はAIでもOKか。情状酌量もAIの方が公平感があるかも知れないくらいですよね。また、今はスポーツの世界でも「ビデオ判定」花盛りです。蓄積情報量や検索能力、瞬間認知でAIに分がある分野では人間は勝てない。

 これから50年後には現在の多くの仕事がなくなるとも言われています。このような時代が来ていることを、私たちは強く認識すべきではないでしょうか。これからの数年を無為に過ごしてはいけない。個人の生活防衛も然り、自治体の財政運営然りです。今、一体何に投資すべきなのか。未来に何を遺して行くのか。本気で考えていくべき時が来ていますね。

チャップリンの「モダン・タイムス」でしたっけ。マシーンに食事を食べさせてもらうシーンを思い出しますね。あのころのマシーンが人の食事リズムを考慮できないベルトコンベアーでしかなかったところに風刺があったのでしょうが、これから先、人の気配や機微、その人ならではのクセや特性などもすべて推し測って情報に置き換えられる能力を持ったAIが出てきたら、風刺にもならない。返って人間同士よりストレスのない関係性が構築される可能性も。そんな世の中が生まれるのでしょうか…。