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ブロック塀の点検

2018.06.22

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地震による通学路の安全確保 幸手市の場合

 先日の大阪北部地震では、通学路のブロック塀が壊れて通学途上の児童が亡くなりました。通学路とは、「大人が安全を確保した道」であり、子どもたちは決められた通学路を守って登下校するわけですから、事故、防犯、防災の観点からしっかりと子どもたちを守って行く必要があります。

 大阪での出来事から、「幸手市は大丈夫だろうか」とご心配の向きもあろうかと思います。今日の議会開会前に、この点について教育委員会から報告がありましたのでお知らせいたします。

 まず、今回の大阪での事案を受け、6月19日付けで文科省は通学路の安全点検を、県からは状況調査の実施を求める通達・指導が出されているようです。幸手市教育委員会では小学校12校について点検を行い、以下の結果であったということが報告されました。

 ①市内12校にはすべてブロック塀あり。
 ②そのうち、高さが2.2m超となるものはなし。
 ③また、1.2m超のブロック塀で、
  3.4m以内の幅で「控え壁」(ブロック塀を直角に支える壁)
  が施されていないブロック塀 1校
 ④損傷・劣化のみられるブロック塀 なし

 ③については、控え壁はあるのですが、その幅が3.4m超だったため、今後、早急に対策を取るという事でした。私の住まいの校区となる長倉小学校には通学路に面してプールの側壁があります。フェンスまで入れると結構な高さで、そばを通る度に少々怖さを感じていたこともあり、今回、担当課に現場の状況を依頼しました。
 担当課ではすでにその場所も点検しており、以下の説明を受けました。
「現場の側壁は、鉄筋コンクリートの擁壁(60cm)の上にブロックが3段(60cm)、その上に鉄のフェンスが設置されているもので、経年劣化も含め、危険性の除去について今後、詳しく検討していくこととしている」。

 すでに確認をしていたということで取り敢えず安堵いたしました。しかし、3段構造の壁の高さは通学路の幅を超えていますし、かつ、経年劣化も心配です。様々な観点から、改めて、通学路を決めるということがいかに責任の重い行為であるかを痛感する昨今です。