9月議会本会議開会を25日に控え、改めて本日、お昼にお時間をいただき、9名の議員全員で議長室を訪れ、全員の連名による文書を議長に手渡してきました。
人口減少や財政など、議会と執行部がともに発展的な議論を尽くして取り組むべき課題が山積みしている現在、我々の当然あるべき民主議会の運営を巡って、9月議会開催を人質にするような愚かなことはお互いに絶対に避けなければなりません。
議長にもいろいろな思いはお有りかと思います。これは議長と9人のどちらが勝ったの負けたのという話しでもなく。ましてや、多数のイジメでも、どちらが正義とか悪でもなく。議会の正常化に誰がどうするべきか。絡んだ糸の解し方を議員一人ひとりが悩みながら模索しています。皆さまには今しばらくお見守りくださいますよう。よろしくお願いいたします。
先程まで、議長不信任決議の混乱の最善の解決方法は何かと調べていて、議長不信任決議の“トリセツ"的な興味深くも貴重な講義録を見つけました。
「会議録の作成と留意点」
都道府県議会議長会 議会制度研究アドバイザー 野村 稔氏 平成 28 年度第 2 回議会事務局・職員研修会 H28.10.21(金)・県民会館「902」http://www.hyogo-town-councils.jp/asset/00032/PDF/kouenroku/28kyokucyo2.pdf
講師の野村稔氏は議会制度研究のスペシャリストで、歯に絹着せぬ語り口で議員に議会制度を説きながら全国を行脚されています。以前、幸手市議会にもお越しいただいたことが。この資料は、会議録についての兵庫県の議会事務局研修会の講義録のようですが、22ページ以降に(その他)として、議長不信任決議について恐らく雑談的に語られたものが収録されています。下に少し抜粋を掲載しておきます。いろいろな事例を引いての非常に明解なお話しです。
◆議長又は副議長に対して不信任決議が出ることがあります。不信任決議は法律上認められていませんが、事実上出てきた場合、例えば議長不信任決議が出てきた場合は、…… 採決して、否決になれば問題ないが、可決になっても法的に効力はありませんから、「俺は居座る」と言ったらそれまでです。ですが、半数以上の議員がダメと言っているのだから、辞めるのが政治モラルです。
◆「法的に俺は議長だ」「お前が議長でいるなら審議はやらない」と言って本会議が成り立たない状態が出てくる場合があるのです。…… 3月に議長不信任決議案が出て可決になったが辞めない。6月議会でまた議長不信任決議案が出て可決されたが辞めない。だから審議に参加しない議員まで出てきたのです。議案の審議ができないことになって1番得をするのは市長です。「議会が審議しないなら専決でやれば良い」。一番簡単です。
ですが、私は議会の立場だから議会としてそんな事はあり得ません。半数以上が「あんたダメだ」と言った場合は議長と副議長が対立しているところが多いですから、議長を補佐する事務局長が、対立していないなら、副議長あるいは議運の委員長が「議長を辞めないと具合悪いよ」と助言して議長に辞表を出させればいいのです。
◆辞めるように説得するのが副議長、事務局長の役目です。……副議長や事務局長は議長と2人のところで、「こういう事は例にいないです。歴史に残るからお辞めになった方がいいです」と言う。「私は職員だから言えません」と言うのなら、会派代表者の方々だけが集まって、そこで議長を呼んで「辞めたほうがいいよ」と説得するのです。
◆……「1番得するのは市長です。審議しないで閉会になる。そんなことを議会がやっていいのか」と私は強調したのです。
♥至極もっともなお話しです。幸手市議会では会派代表者3名が先日、18日に議長に抗議と促しを、また、議運では委員長が助言をし辞任を促しました。それは先日お知らせした通りです。副議長は残念ながら調整役たるや…？野村先生は議会が審議出来ない、そんなことはあり得ないと。
♥♥幸手市議会も不信任は過半数で可決されています。私たちは9月議会の本会議が成り立たないような事態は全く望んでいません。今、誰が何をしなければいけないのか。開会は25日です。
♥♥♥先日配布された議案のチェックもしなければならないのですが、なかなか解決に向かわないこの問題のために、このような情報集めにエネルギーを費やしています。私は納得するまで調べまくるタイプなので仕方ないのですが、夕方から調べ始めてもう、午前1時半になってしまいました。送信して休みます。オヤスミナサイ🥱
※今朝、分かりづらい表現等を見つけました。内容に変更はありませんが、少々文言整理を致しましたのでよろしくお願いします。(午前9：00)