記事一覧

行政視察 番外編

2023.10.21

アイコン

栃木市庁舎 佐野市庁舎

今回の行政視察は栃木市のホテルに宿泊。そのホテルの斜め前に何と、栃木市役所が。これは各地の庁舎の見聞を広げるチャンス!と、朝、出発までの時間、開庁を待ってちょこっと見学してきました。

ファイル 1938-1.jpeg栃木市役所は元百貨店の建物をそのまま利用する珍しい事例です。しかし、外観は旅人にはなかなか目に着きにくい。言われて初めて「あ、こんなところに市役所が!」と驚くくらい街並みに溶け込んでいます。移転前に大改修はしているとのことですが、2階から5階の百貨店時代の居抜きのフロアに職員800人が勤務。1階にはスーパーマーケットがあり買い物ついで、来庁ついでのご用ができて便利です。1階からはエレベーターで上がります。2階は立体駐車場に繋がっています。
百貨店の雰囲気漂う庁内
ファイル 1938-2.jpeg ファイル 1938-3.jpeg

佐野市役所は独立した庁舎です。研修の際に玄関から。
ファイル 1938-4.jpeg ファイル 1938-5.jpeg

♥大子町の個性的な庁舎、百貨店を利用した庁舎、従来型の庁舎と、三者三様の庁舎を見ることが出来ました。おまけの栃木市庁舎が見学できたのはラッキーでした。それぞれの自治体で庁舎のあり様も様々です。さて、幸手市はどのような庁舎となるか。60年後の社会の変化を見据えながら、幸手市らしく、市民の皆さまに長く愛される庁舎となればいいなと。
私はですね、今の理想は機能的で超コンパクトな財政負担の少ない庁舎ですが、これから場所、機能、デザインなどを決めていく段階ですので、私の理想は理想として。皆さまはどんな庁舎を望まれるでしょうか。

♥♥庁舎建設に関してはタイミングをみて皆さまと一緒に勉強できる勉強会を企画したいと思っています。「地域の小さな勉強会〜自治体庁舎の今様〜(仮称)」。企画が整いましたら改めてご案内いたします。お楽しみに!

行政視察

2023.10.21

アイコン

ゆめファーム全農とちぎ@栃木市&義務教育学校の取り組み@佐野市

視察2日目は栃木市と佐野市へ。

【ゆめファーム全農とちぎの取り組み】
ゆめファームは、園芸用ハウス資材の単純な供給事業から栽培技術をパッケージ提供する事業への転換を目指し、2014年にスタートした全農のプロジェクトです。全国では全農とちぎ(🍅トマト)、全農こうち(🍆ナス)、全農SAGA(キューリ)が展開されています。

ファイル 1937-1.jpeg全農とちぎでは、ハウスでのトマト🍅の養液栽培収穫量で群を抜くオランダの技術を参考に、収穫量を高める技術が研究され環境が制御(温度管理や光合成に必要なCO2の充填など)され、収穫され、出荷されています。高価なハウス資材です。初期投資に5000万円ほどかかり、14年で減価償却するそうです。
幸手市で誘致が予定されているのはハウス栽培のトレーニングセンターです。日本全国で農業就業者、後継者が少なくなって行く現状、トレーニングに参加した若い農業後継者が幸手市で新しい農業を起業したりチャレンジしてくれることに期待です。ハウスの建設費用が高額ですが、もし、チャレンジャーが現れてクラウドファンデングで資金集めをするというなら、皆んなで応援したいとですね。地域のチャレンジャーを投資を通して応援する。そんな展開にも期待です。
ハウス内への立ち入りにはシューズカバーを着用。ハウスの中は長く伸びた茎が整然と幾重にもワイヤーで吊られています。
ファイル 1937-2.jpeg ファイル 1937-3.jpeg

【佐野市 小中一貫義務教育学校の取り組み】
ファイル 1937-4.jpeg佐野市は児童生徒数が過去30年間で半減。平成27年から学園化(義務教育学校の設置)に取り組んでいます。教育環境の整備が少子化の面からも施設管理の面からも避けては通れないのは幸手市も同じですが、佐野市は合併で市域が広くなり、小中学校の数も多く、先行する2つの義務教育学校に続き、今後も7つの義務教育学校の設置が予定されているそうです。
義務教育学校設立には地域の皆さんの理解と合意が不可欠です。学園化は市教育委員会が一律に規定するのではなく、地域の準備会が中心となり、制服の制定なども地域で決めていかれたとのこと。また、通学にはスクールバスも運行されており、該当者は無料で利用できます。現在、17台のバスで2つの学園の各5系統のコースをカバーしているそうです。運行費用は年間1億7500万円。1コース1時間の設定ながら、市域が広く、停留所までさらに徒歩で40分かかる地域もあるのだとか。いろいろな苦労を許容しながらいろいろな選択がなされている。改めて尊いと感じました。

♥どの視察先でも事前質問➕当日の質問にも丁寧に回答くださり、大いに参考となる研修でした。