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来年度予算概要NO.0

2023.02.22

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令和5年度予算の審議を前に

今日は一般質問最終日。一般質問が終わるといよいよ来年度予算の審議が始まります。

次回以降のブログで来年度予算の概要をお知らせしたいと思いますがその前に、自治体を取り巻く環境の中でも、計画の側面から、まず、幸手市の最上位計画である総合振興計画と、その次に次ぐ都市計画マスタープランについて、「予算概要NO.0」として少しご案内したいと思います。私以上に世の中や社会の構造をご存じな、このブログにご訪問くださる皆さまには僭越なことですが、これら計画は幸手市のまちづくりを考える"土台"であり、先ずはこの計画をベースとして共有させていただけたらと。よろしくお願いいたします。

❶市の最上位計画
⑴総合振興計画 
自治体のみならず、国や県、また民間の会社にも事業や活動に必要な様々な計画があるかと思います。自治体の場合、その計画の上位計画に位置するのは総合振興計画と都市計画マスタープランです。
中でも総合振興計画は最上位計画で、前期後期を各5年とする10年間、自治体で行う事業は全て、総合振興計画の傘下にあり、下位の計画はこの計画に添わなければ事業化できません。この計画は以前は地方自治法で議会の議決を必要としましたが、今は議決は団体の任意とされています。現在、幸手市では幸手市議会基本条例において、総合振興計画は議会の議決を必要と規定しています。10年という長期を規定する計画故に、時代性や緊急事態など変化への対応を可能とする為、総合振興計画はどうしても総花的となりますが小さな変化は吸収できるようになっています。
一方、まちづくりの骨格の部分でこの計画にないことをやりたいとなると、まずはこの計画に位置付けなければ予算化はできません。今、幸手市は「幸手市第6期総合振興計画」の前期計画期間にあります。

⑵都市計画マスタープラン
もう一つの自治体の上位計画が都市計画マスタープランです。
都市計画の目的は土地の利用についての制限を定め、道路や公園緑地等を適正に配置することにより、健康で文化的な都市生活や機能的な都市活動を確保しようとするものです。この都市計画に関する基本的な方針を示すものが都市計画マスタープランです。この計画の上位計画は、市においては前述の総合振興計画であり、一方、埼玉県からは「幸手都市計画」(幸手市・杉戸町・宮代町)として、埼玉県が区分する都市計画区域の整備開発及び保全の方針が示されています。幸手市都市計画マスタープランはその2つの計画に即して基本的な方針を定めています。

♥市民の皆さまの中にはいろいろなアイデアや発想をお持ちな方もあるかと思います。私たち議員もいろいろな場面で執行部のお尻を叩いたり、提案や提言をすることがありますが、基本的な枠組みは先ずは法律、条例遵守。さらに国や県の意向や方針に基づき定められた上位計画の範囲を超えるものはそのままでは無効です。もし、都市計画において、時代の変化でこれまでの計画に不足が生じるような場合はまずはこの計画に規定しなければなりません。

♥♥令和5年度は政府の支出も感染症対応から平時に切り替わるとともに、ここ数年の間に起きた様々な社会変化を反映したアフターコロナの予算が編成されています。国際情勢も大きく変化し、その影響は私たちの生活を直撃している中、幸手市にとっても来年度予算は現実に立脚し、未来を志向していく大切な予算だと私は考えています。日本の、埼玉県の東部に位置する一自治体として、何を優先していくべきか。皆さまと一緒に考えて行きたいです。

♥♥♥そのようなことで、来年度予算の是非を考える前に、もし、お時間がありましたら、先ずは幸手市総合振興計画、幸手市都市計画マスタープランをキーワードに検索を。よろしくお願いいたします。

昨日の報告追加

2023.02.18

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人事案件、追加議案について

昨日、ブログで漏れていた報告です。

❶人事案件
固定資産税評価員会委員 賛成全員で承認

❷追加議案 木村治夫議員の辞職勧告決議 
無記名投票 賛成8 反対4 白票1 可決
♥今朝の新聞各社がこの件を取り上げています。採決は議長と本人を除く13名で無記名投票に。各議員がどんな選択をしたかは分かりませんが、結果は上記の通りでした。白票は反対とするルールです。よって反対は5ということに。

今回、辞職勧告決議案が出された背景から。
皆さまも既にご存じかと思いますが、コロナ感染症が拡大しマスク不足が懸念される中、国により購入された俗称「アベノマスク」が大量に残った。厚労省は希望する団体に申請主義でマスクを配布。幸手市の一部自治会、自主防災会はその申請手続きを木村治夫議員に依頼し、木村氏が代理で申請手続きを行い、そのマスクの配布にも関与した。これについて、メディアは当初、議員による寄附行為ではないかとの疑念から本人を追及。しかし、寄附行為としての疑念はその後晴れています。しかし、その疑念が追及される中で本人は議会からの文書質問への回答や議場での弁明で「配布に一切関与していない」とした。しかしその後、一部議員から議長に調査が依頼され、その調査の中で、市民の中から本人が配布に関わっていたとの証言がでたことで、本人の関与なしとの弁明がウソであることが判明した。よって、その本人の発言が偽証であり幸手市議会議員倫理条例に抵触するとして、今回の辞職勧告決議が提出された。そのような経緯です。その文面がこちら(歪んで見にくくてスミマセン)。
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今回の一連の流れの中で、決議案が"議会への嘘の証言"を問題としていたにも関わらず、本人の弁明も反対討論も、"行為は寄附行為ではない”とズレた論点で語られていたのが気になりました。採決では2項対立を避けることができ、市議会のためには無記名投票にも一定の意義があったと総括します。物事はシロクロだけで片付くものではなく。皆さまには是非ご理解賜りたくお願いいたします。
しかし、ことの元凶、始まりはそもそもウソをつく必要のないことでウソの証言をしたことにあるかと。本人は「市民に迷惑がかかる。配慮して一切の関与を否定した」としていますが、逆ですね。逆に市民に飛び火する事態となった。そして、何よりも、議会での証言は感情や事情を排して真実を語るべきで、真実を歪めるのは偽証の誹りを免れない。ここは猛省していただきたいと私は強く思います。また、調査と称して多くの皆さまにご迷惑や嫌な思い、ご心配をおかけしてしまったことには、議会の一員として心苦しい限りです。

♥最後に2つの新聞記事を添付しておきます。新聞2社は取り扱う論点が全く違っており、視点の違いが興味深いです。そのようにメディア情報にも視点の違いがあり。

♥♥あの場にいた議員として、客観的な視点で昨日の件を総括しておきたいとこのブログを書き出しましたが、いろいろ慎重にと言葉を選んでいたら半日かかってしまいました。遅筆をご容赦ください。以上、私の感想でした。
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(不明です) (埼玉新聞)

昨日から3月議会が始まりました

2023.02.18

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3月議会の日程

昨日は3月議会の開会日でした。これから3月20日の閉会日まで32日間の議会が始まります。日程をお知らせいたします。

【3月議会日程】
2月17日(金) 開会
2月20日(月)〜22日(水) 市政に対する一般質問
2月24日(金) 議案に対する質疑通告提出期限
3月1日(水) 議案質疑
3月2日(木)〜3日(金) 文教厚生常任委員会
3月6日(月)〜7日(火) 総務常任委員会
3月8日(水)〜9日(木) 建設経済常任委員会
3月20日(月) 採決 閉会

昨日は、開会日当日の採決がルールとなっている人事案件(公平委員、人権擁護委員)各委員さんの選任が可決・承認されました。予算につきましては、説明を聞いた私の印象では、令和4年度補正予算、令和5年度当初予算とも時代の変化や幸手市の課題解消に向け意欲的な予算と感じました。予算概要につきましては、後日改めてお知らせいたします。

♥なお、一般質問の私の登壇は2月20日の午前中になる予定です。また、2月28日は4月の市議会議員選挙の事前説明会も予定されています。今いる15名の議員にとりましては任期最後の議会定例会です。令和5年度、市民の皆さまの平穏な生活が守られるようしっかりと審議を尽くしたいと思います。

3月議会一般質問は

2023.02.14

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3項目を質問します

2月17日から議会が始まります。ご報告が遅くなりましたが、先日、8日は一般質問通告書提出日でした。今回は、郷里の母が骨折入院ー手術ー発熱ー肺炎ー点滴ということがあり、よもやの帰省も想定して3日に提出。結果、2番目の提出となりました。

さて、今回の一般質問は3項目を選びました。
1.年末年始の医療体制、新型コロナウイルス感染症対応体制について
2.職員の最高のパフォーマンスを引き出す職場環境について
3.第2期「まち・ひと・しごと地方創生総合戦略」の成果について

1.については、前提として医療体制や感染症対策は、国や都道府県知事の所掌であり、一般の市区町村に裁量の余地は少ないです。ただ、年末年始の私のコロナ陽性経験と年末年始に発熱したという市内の複数の知人からの"年末年始は発熱外来や検査を受けてくれる医療機関が見つけにくかった"情報を総合し、私たちの地域にどんな医療資源があり体制が用意されていたのかを、改めて確認しておきたいと思います。5月にはいよいよ感染症法上の類型変更が予定されています。自己で判断することが増えることもあり、まずは年末年始体制と自分の行動や対応の検証です。

2.については、時代の変化が著しい昨今、特に若い人たちの仕事に対する認識が大きく変容しています。同じ会社で下積みしたり終身雇用や年功序列的な考え方に捉われず、転職をスキルアップの手段と考える風潮が目に見えて顕著になっている。そんな社会の波に洗われているのは民間だけでなく公務員も同じです。元気な職員こそ、最高の市民サービス提供者たり。そんな視点から時代に負けない職場環境を検証します。

3.については、合計特殊出生率と人口増減という側面から人口問題を議論したいと思っています。幸手市のいろいろな計画のうち、人口問題に焦点を当てた計画は「まち・ひと・しごと地方創生総合戦略」です。この計画は3年サイクルで今は2期目の計画が推進されていますが、人口問題はなかなか結果が出にくいテーマでもあります。中でも合計特殊出生率は自治体のみならず一国の存亡を左右する数字であり、岸田政権も異次元のこども子育て対策に予算を投入するとしていますが、幸手市としてやるべきことは何か。そんなことを執行部や皆さまと改めて共有できたらと考えます。
そして、もう一つ、自治体にとって大事な指標は人口動態です。中でも、転入者数と転出者数の差である社会増減は"増"を目指したいところですが、日本全体で人口が減少していく局面にあって、人口大幅増が見込める自治体はほんの一握りです。しかし、一人勝ちはできなくとも、万策尽きるまではギブアップできない死活的課題であり、その解決に秘策はありません。地道に粘り強く、住民の幸福感をアップ。そして、"住みやすさ"を実現。結果、住民満足度が向上する。選ばれる自治体となる…。この循環しかないのです。確実に、着実に一つずつの取り組みを進化、深化、新化して行く。これまで以上に大都市が補助金政策を打ち出す中、難しさは倍増していますが、5万人のまちの寄り添い力を発揮して、幸手市という自治体の"真価"をかけて、小さな取り組みを紡いで行く。そんな提案ができればと思っています。

♥ 母について。母はその後、小康状態で、介助いただきながら流動食を食べるまでに回復というか、小康状態を維持している状態です。家族との面会も遮断され、リハビリも遠のいているので心配ですが、ここは医療機関と母の自力に頼るしかありません。

議員研修@取手市

2023.01.12

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デジタル化先進地を視察

昨日は議会改革先進地の取手市議会に議会のデジタル化を学ぶべく視察に行ってきました。

取手市議会は以前から議会改革に熱心な議会で、デジタル化でも全国に一歩も二歩も先んじる有名議会です。また、議会改革で全国に名を馳せる名物議会事務局職員があり、改革の手を止めないどころか、ある意味突き抜けたチャレンジを議会に提案し続けておられます。その思考は驚異的で、たいへん熱のこもった興味深い説明をたくさん聞くことができました。また、私もたくさんの質問をさせていただきました。

翻って、幸手市議会ではここ数年、議会改革検討会議を立ち上げ、デジタル化もテーマの一つとして議論して来ましたが、一部議員の強硬な反対と会議座長の調整不調が重なり、昨年、ついに改革検討会議自体が解散するという事態に。今回、仕切り直しの意味も含め、デジタル化先進地を議員全員で視察することとなりました。

いろいろな事例を説明いただきました。デジタル化の本丸はペーパーレスではないということ。真に必要な改革とは市民の皆さまに議会をより可視化し透明性の高い議会とすることで民主主義の根幹である選挙への関心を高め、投票率を上げることにある。これが取手市議会さんの究極の目的です。
因みに、ペーパーレス化を達成した取手市議会では、議員に紙ベースの資料は一切配布せず。冊子化された資料が欲しい議員は冊子を自腹で購入するそうです。その費用に政務活動費を充てられないこともルール化していると。新しいことに抵抗する議員を"甘やかさない"で進める。それが改革を前に進める鉄則だと。ナルホド🤔

コロナ禍が炙り出したデジタル化の必要性。来るべき5G時代への対応、DXの推進は国家的課題であり。幸手市議会も避けて通れないテーマです。ただ、インターネット上の情報量が増えると当然費用もかかります。費用対効果を見極めながら真の改革に取り組んで行かなければ。そんな認識を高めた研修となりました。
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