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民主主義は暴走する?

2012.07.04

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7月3日 朝日新聞より 鹿児島県阿久根市議会議員 牛之浜由美さんインタビューより

 しばらく振りの更新です。ただ今、6月議会の最終報告書を作成しております。限られた紙面の中でどう総括するか、格闘していますが、近日お届け、若しくはこのホームページにもアップしたいと思います。

 さて、今日は過日の新聞記事より思うことを書いてみたいと思います。鹿児島県阿久根市というと、市長と市議会の激しい対立が報道されていましたことをご記憶の方も多いと思います。この記事は、その中で市議として一度は市長を支持し、そして出直し選挙では市長リコール運動を主導したという牛之浜氏に「選ぶ側の責任」について聞いたインタビューです。

 政権交代が起こるとき、どのような民意が動くのか。「民主主義なのだから民意を尊重するべきだ」と言われるが「信用できない民意もある」。多数決が正しいのか。民主主義でいいのか。そんなことまで考えさせられたと回顧する同氏は、結局、市議としての現実の自分は、選ばれた人間として自分の思いを貫くしかない、その点では竹原市長と同じ、と結論を出されています。

 様々な分野に専門の知見をもった専門家がいらっしゃる現在、決められない政治よりはそういう知見を集めた方がうまくいくこともあるのではと思うこともあります。
 でもやっぱり、いくら知見を集めても、両極の意見を調整することなくして何も決められない。だとしたら、やっぱり政治は「決める」ことが仕事。今、「決められない政治」と揶揄されても、政治は「決めてなんぼ」なんですよね。決めるための判断を見誤らないために、判断力を付けていくのが私たち政治に身を置く者の日々の在り方なのだろうと思います。

 これを読んでくださっている多くの皆様は私より専門の知見を持ってられるものと思います。何かご意見やご感想などありましたら是非メールにてお寄せください。しっかりとした判断ができるよう世の中の仕組みをしっかりと学んで行きたいと思っています。

 これからもどうぞよろしくお願いいたします。