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9月議会の最終日、全議案とも可決
昨日は9月議会の最終日でした。3つの常任委員会の委員長から委員会での議案審議の報告があり、採決が行われました。
議案は一般会計・特別会計の平成25年度決算、平成26年度補正予算、条例案、市道の改廃等で、全議案とも可決。
私は、今議会の審議では、昨年度決算で11億7000万円もの繰越金が出ていること、予算の執行率が低かったことに対して拘りを持って審議してきたつもりです。なぜなら、2040年に「消滅可能性都市」になるとされている幸手市が、高齢化が進む幸手市が、「それでも私たちのまちは大丈夫」と市民を鼓舞し、その状況に立ち向かっていくためには、市民の努力が報われる実感が感じられるまちづくりへの"投資"をチェックするのがポイントだと思うからです。市民の税金、国民の税金を投入して行われる行政の仕事の如何で、まちの可能性は全く違ってきますから。
市民の自助、共助を助け、市に住む人たちの生命と財産を守るのが行政の役目です。”心の豊かさ”が感じられるまちづくりも仕組みづくりも重要課題です。中でも、今、幸手市がやらなければならない喫緊の課題は商・農業の活性化だろうと思うのですが、その事業費があまりにも少ないことには危機感を感じています。
昨年度の決算では昨年に続き多額のおカネが残り、補正予算予算で9億1000万円が基金に積み立てられました。地方交付税を20億円ももらっている財政不足団体のはずの幸手市がそんなに貯お金が残るというのはどういうことか、本当に必要な市民サービスは提供されているのか。これについては、検証を深めることが必要であり、今後もチェックしていきたいと思っています。
市民(国民)の生命や安全を守るための事業や景気対策、地方創生に向けた事業にしっかり取り組むようにと、国は”ない袖を振っても”お金を交付しているのですが、幸手市の予算で目立つのは「貯金」。
来年度から市長公約の「幸手駅橋上化」を含む大事業を予算化されていく予定となっています。長年の悲願でもあり、「ぜいたく品」との一面もありで、この事業に対する評価はいろいろですが、私は、橋上駅舎は、やれるならやるに越したことはないが、しかし、西口開発の最重要課題は「土地区画整理事業による面的整備」で、その面的整備に目途が立ってこそ、駅舎の橋上化効果も発揮されると考えています。駅舎橋上化と自由通路の整備だけで4年間で約24億円もの事業費が想定される中、駅舎の規模ももっと精査が必要です。
市長が、少しでも「へそくり」がほしいというのも分からないではありませんが、市の財政はへそくりではなく、事業のやりくりをしながら必要な財源を生み出していくものです。国から手当てされた事業費を貯めこんでいてはいけないのではとと思います。
今年度も半分が過ぎようとしている中、より市民本位な予算執行が行われるよう、これからも注視していきたいと考えます。