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意見公募(パブリックコメント)手続について
今年も余すところわずかとなって参りました。年末のご用等、お忙しいなかではございますが、市のHPに「意見公募(パグリック・コメント)」案件4件が掲載されておりますので、お知らせいたします。
■現在意見公募中の案件
①「幸手市子ども・子育て支援事業計画(案)」
担当課:子育て支援課
意見公募期間:H26.11.19~H26.12.19まで
内容:平成24年8月の子ども・子育て関連3法(「子ども・子育て支援法」「認定こども園法の一部改正法」「子ども・子育て支援法及び認定こども園法の」一部改正法の関係法律の整備等に関する法律」)成立に伴い、子ども・子育て新制度が平成27年度からスタートします。幸手市ではこれまでの「次世代育成支援行動計画」(H17策定)を継承し、新しく事業計画を策定するものです。
②「幸手市デマンド交通バスシステム導入運行実施(案)」
担当課:市民協働課
意見公募期間:H26.11.25~H26.12.19まで
内容;増加する高齢者を中心とした市民の日常生活を支えるための足となる公共交通網を確保し、幸手市のまちづくりに資するため、現在の市内循環バスを見直し、デマンド型の公共交通システムを導入するものです。
③「幸手駅橋上化及び自由通路の整備計画(素案)」
担当課:まちづくり事業課
意見公募期間:H26.11.26~H26.12.26まで
内容:市の中心核の形成に向けて、市の顔となる幸手駅及び駅周辺の東口地区及び西口地区の整備を推進しています。今後の整備を行う上で参考にし、可能な限り反映させていくため、計画に対する意見をいただくものです。
④「地域防災計画(素案)」
担当課:防災安全課
意見募集期間:H26.12.15~H27.1.17まで
内容:地震災害の被害想定が新しくなり、これまでの災害(地震・風水害など)に加え、火山噴火、竜巻・突風、雪害などの被害への対応も計画されています。
さて、「幸手市議会基本条例」を含め、今年度はすでに7件が意見公募に付されていますが、皆さまはお気づきでしたか。パブリックコメント手続とは、市が基本的な政策等の策定を行う場合に、事前にその案を公表して市民の皆さまからのご意見を募集し、寄せられたご意見を考慮して市が最終的な意思決定を行う一連の手続きのことで、私たち市民に与えられた大事な機会であるにも関わらず、なかなかその運用が見えにくい=周知されていないため、ご意見を得ないまま計画が進行している例が少なくありません。
「パブコメ」に意見を出したら何がどのように反映されるのか。期待感の薄さは否めませんが、しかし、是非、多くの皆さまに関心を持っていただき、ご意見をお出しいただきたいと思います。
ただ「パブコメ」へのご意見をお願いしながら思うのは、なんでもパブコメで澄ませていいのかということです。市には説明責任があります。特に上記では③の駅舎整備などは「市の顔」として50年、100年、幸手市のイメージを左右するモノであり、これを「パブコメ」で済ませるというのはいかがでしょうか。市の事業課はトータルな事業費の一環として橋上駅舎は”お金がかからないことを主眼”に設計する方針です。
「市の顔」の整備は100年ものです。「日光街道や幸手宿の歴史」を資源といいながら、まちづくりの観点が抜けている。本来はこのような計画がまとまる前に、自分のまちづくりのコンセプトや観点から、できるだけ多くの方のご意見が戴ける機会を設定すべきは市長だと思いますが。
私はこれまで何度もそのような機会を持つよう市に求めてきました。幸手駅舎と自由通路は25億円をかけて整備する重大プロジェクトです。投入するのは市民の税金です。この事業を「公約だ」とする市長はもっと率先して説明行脚すべきだと。ご自分の支持者や呼ばれた会合で少々の説明をされるだけでは不十分ですし、市民への問いかけが少なすぎると感じます。
「パブコメ手続」が事業推進のお墨付きを与えることになります。そして、現市政の体質として今後も「市民はかやの外市政」が繰り返されることが懸念されます。協働が大事だと言いながら市民の意見も聞かない。まちの顔だと言いながら50年、100年の計もなし…。
「パブコメ」は市民が意見を述べる最後のチャンスです。市は「パブコメ」で市民の意見を聞くとしているのですから、ご意見を”どしどし”お寄せください。「説明会の開催要求」でもいいです。選挙もそうですが、自分に与えられたチャンスに参加しないと、あとで何かを言ってもダメなのです。
♥年末のお忙しい中、市民の皆さまに「市政への参加」を呼びかけさせていただきましたが、実はこのような計画を策定する場合、必ず多くの現状分析資料が掲載されています。それらの資料をみるのも結構面白いですよ。パブコメとは別に、お正月などお時間のあるときに、ご関心のなかった分野の計画もご覧になってみてください。いろいろな資料を合わせて読み解くと市の現状がよくわかります。