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上田知事に要望「子ども医療費の無料化」はナショナル・ミニマムのサービスに

2015.11.02

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埼玉県市議団協議会研修会にて

 市議団協議会とは、埼玉県の保守系議員が研修や意見交換などを通して自己研さんする会です。

 昨日は、午前中の健康福祉まつりの当番の後、大宮で行われた午後2時からの研修会に参加。衆院議員河村健夫氏(現衆院予算委員会委員長)の『「一億総活躍」社会は地方創生から』と題する講話を聞いてまいりました。その後の懇親会では上田知事に、なんと、直接要望をお伝えする機会を得ることができました。知事に直接意見を申し上げるなど、滅多にない機会です。「チャンス!!」とばかり、知事に体当たりで(笑)意見を申し上げた次第です。その様子についてもご報告いたします。

 まず、第一部の講演会。講師の河村氏は山口県選出の国会議員で、衆院予算委員会の委員長をされています。これから国の予算編成が本格化するのを前に、「地方創生」についてお話しを伺う機会となりました。
 お話しのなかで特徴的だったのは「これからはバラマキはやらない。地方のアイディアにおカネを交付する」という点です。今のままで推移すると、2025年には日本の人口は1億人を切ると言われていますが、日本の活力を創生する努力に国が報いるという方針ということでしょうか。
 地方創生、日本の活力の維持には、希望出生率を2以上にすること。東京一極集中から地方への人口移住、老若男女の労働力としての活躍ーなどにしっかり取り組まなければなりません。「”たなぼた”的予算はもらえないことを肝に銘じてください」というメッセージを強く感じました。

私は、以前にもこのブログに書きましたが、東京は日本のエネルギー源であり、活力の象徴であり、むやみに解体することは避けるべきだと考えます。東京の活力を維持しながら、地方で引き受ける方がうまくいくもの・ことを地方が引き受けるという、ある種「分業」的発想で「東京一極集中」を考えるべきだと思うのです。また、今の雇用形態でいえば、若い人たちの家族を持とうという意欲を促すには、派遣やパート、アルバイト、臨時職員などが多用されることによる生活収入の不安定感が払しょくされるような仕組みがなければならないと考ます。誰もが「気楽」に家族を持つことができるような安心感や空気感をどう作って行くのか。
 ただし、地方が自らの課題をしっかりと抽出せずに、どこも同じ地方創生を行うことで、結果として「金太郎あめ」のようなまちで日本中が埋め尽くされるということは一番杞憂するところです。質問時間があるということだったので、お話しを聞きながらいくつか質問を温めていたのですが、時間オーバーで質疑応答時間は取られず。うーん、残念!!

 その後、場所を移しての懇親会。上田知事があいさつの後、各テーブルを回られました。今回の幸手市長選では現職応援で複数回、幸手市に来られている上田知事ですから、私としてはいろいろ思うこと、言いたいことはありましたがそれについては封印し、1つだけ、以下のことをお伝えしました。

 それは、「子ども医療費無料化サービスのナショナル・ミニマム化」についてです。本来はお子さんの医療費は保護者が負担するものですが、今は”子育て施策”の一環として、多くの基礎自治体で年齢を制限して無料化が進められています。特に近年は「子育て日本一」などを掲げ、「無料化合戦」が進められた結果、すでに無料化で自治体の差別化を図る域を越え、「ナショナル・ミニマム」的な広がりとなっているのが現状です。
 少なくとも埼玉県では施策を実施する自治体が増え、無料化が標準となりつつあるなか、更なる差別化には対象年齢を上げるなど、自治体の体力を奪うような施策しかありません。
 そこで知事にお願いしたのは「子ども医療費の無料化合戦は基礎自治体の体力を消耗するものであるばかりか、すでに多くの自治体で実施され、県民や国民に等しく提供されるべきサービスとなりつつある。今後は国や県の子育て支援事業として標準化し、実施するよう協議・検討をいただきたい」という内容です。
 知事は大きく頷き、合意を示していただきました。

 すでに「子ども医療費の無料化」は自治体間の差別化の域を越えています。子育て支援の基本的施策として、全国どこでも同じサービスが受けられるようにしていくべきでは。方や、医療費抑制という厳しい財政的要請もありますが、それは別の議論です。上田知事発の問題提起がなされ、国や都道府県で検討がなされることを期待したいと思います。

文化祭・健康福祉まつりにて

2015.11.02

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爽やかな秋の一日となりました

 先日、お知らせしましたイベント。日にちが重なるように繰り広げられた2つのイベントは、多くの方でにぎわいました。

 文化祭は10月31日の開会式に招かれ、お邪魔して参りました。9時からのさくらホールでの式典は観覧される皆さまが少なく、少々心配しましたが、式典が終わり舞台での合唱の発表が始まると、徐々にお客様も増え、皆さん、美しい歌声に耳を傾けておられました。
 アリーナの展示発表は毎年のこと、本当に力作が並び、見ごたえ満点。毎日を生き生きとお過ごしになっていることが垣間見られて私も力をいただきました。また、会場では多くの既知の方と出会いました。時節柄、先の選挙戦のことが話題に。どちらの陣営を応援する方も一様に、「今の幸手ではだめだ」との認識は同じ。市議会議員への期待と叱咤激励の声もあり、「市政のチェック機関」としての役割を果たしていくためには、増々の自己研さんを積まなければならないことを改めて感じた次第です。

 そして、昨日の健康福祉まつりも大盛況でした。社会福祉協議会に登録するボランティア団体が一堂に会し、ブースを開設。模擬店や、健康チェック、福祉施設の物品販売などもあり、和やかな雰囲気の中、笑顔が溢れておりました。笑顔は健康の源ですね。私も午前中は在籍するサークルの当番で参加いたしました。
 ただ、開会式の市長あいさつで、先の選挙のお礼が述べられたのには違和感あり。このような場所でのこのようなあいさつは場違いはなはだしく、自粛されるべきと感じました。

さて、福祉施設ではさまざまな作品を手作りしており、通常も施設で購入できます。健康福祉まつりにも複数の施設が参加していましたが、私は今年は「さくらの里」のレザークラフト作品の中からこんなキーホルダーを買いました。
 すぐに車のキーに着けたのですが、いかがでしょう?
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