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国保税が軽減されます

2016.02.16

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国民健康保険税の賦課方式の見直しの内容について

 昨日の全員協議会で、執行部より上記の説明がありました。大事なことなので、数字をそのままにお知らせいたします。今後、議会に諮られ条例改正がなされる予定です。

1.賦課方式について

 国民健康保険税の基礎課税分の賦課方式を4方式から2方式に見直すとともに、これに伴う税率及び課税限度額の見直しを行うものです。

 4方式 = 所得割額+資産割額+被保険者均等割額+世帯別平等割額
 ↓
 2方式 = 所得割額 なし +被保険者均等割額+  なし

2.税率及び課税限度額について
          現行(H27)  改正案(H28) 比較増減
          (4方式)     (2方式)
 基礎課税分
  所得割額      8.1%     7.5%   ▲0.6%
  資産割額       30%     なし    ▲ 30%
  被保険者均等割額 17,000円 21,000円 4,000円
  世帯別平等割額  15,000円   なし ▲15,000円
  課税限度額     50万円     52万円    52万円 

 後期支援金分 
  所得割額      1.8%     2.0%    0.2%
  被保険者均等割額  9,900円 10,000円   100円
  課税限度額    12万円      17万円     5万円

 介護納付金分
  所得割額     1.0%      1.0%    0.0%
  被保険者均等割額  8,400円  9,000円   600円
  課税限度額     10万円     16万円     6万円

 全体
  所得割額     10.9%    10.5%   ▲0.4%
  資産割額       30%     なし     ▲30%
  被保険者均等割額 35,300円 40,000円 4,700円
  世帯別平等割額 15,000円    なし ▲15,000円
  課税限度額     72万円     85万円    13万円

3.激変緩和措置について

 賦課期日現在において4人以上の被保険者が属する世帯で平成27年度に引き続き7割軽減に該当し、かつ資産割額が課税されていない場合の国民健康保険税の額は、平成28年度にあっては3人を超えた被保険者の人数に1,200円を乗じて得た額を、平成29年度にあっては3人を超えた被保険者の人数に900円を乗じて得た額を減額するものです。

  措置年度    4人目以降の軽減額
  平成28年度     1,200円
  平成29年度       900円

 さて、新年度からの国保税の納税状況はいろいろなご家庭のご事情でまちまちでしょうが、一様に、資産割課税と世帯別均等割課税がなくなり、所得割と被保険者一人一人に均等にかかる被保険者均等割という2つの方式で税を納めていただくことになります。私も今回見直された2つの納付区分は見直すべきと提言していましたのでよかったと思っています。
 一人当たり約17,000円の減額(年間)、市全体としては国保会計の収入が約1.5億円の減となると予想されています。

 国保は平成30年度に市町村から都道府県に管理が移管されます。移管後は各市町村は県から決められた税率を適用することになるということで、また、その時点で税率改正の可能性も。
 いずれにせよ、国保税の税率は、医療費と連動している部分もあり、今後、市ではとにかく市民の皆さまに「健康で長生き」していただけるよう保険事業に力を入れるとともに、医療費のさらなる適正化を進めていくという担当課の話しであります。

 社会保障は国民の多くの皆さまの支え合いです。無駄を省き、必要なことにおカネが使われる仕組みを維持するために、皆さまにも是非、ご協力をいただきたいと思います。「生涯現役」「健康長寿」が実現する幸手市であり続けたいですね。
  
  

変化の兆し感じず

2016.02.16

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「幸手市まち・ひと・しごと創生総合戦略(素案)に係る意見等への回答」という機会に 

 上記素案に対して私たち議員が事前に提出していた”意見等”について、執行部から回答を得る場が、昨日の議員全員協議会の中で設けられました。

 幸手市の総合戦略は、今、市のHPでもパブリック・コメントを受け付けていますが、今回の”意見等への回答”という場は、パブリック・コメントの議員版というようなもので、一般の市民の方には提出されたご意見に対して市から文章のみで回答(HPのなかで)しますが、私たち議員の場合は先に提出した意見等に関して口頭(対面で)で回答があり、さらに、再質問まで行えるという”特典”付きでありました。

 今回、意見書を出していたのは10人でした。意見書を出したからいいとか悪いではありませんが、私は、少なくとも我々は「特別な」場が与えられた議員として、この場を有効に活用することが最大の使命だと思い、精いっぱいの準備をして臨みました。

 その中で感じたのは、幸手市にとって「総合戦略」は「単体事業」の積み上げでしかなく、戦略性はほぼ感じなかったということです。もちろん、総合戦略に乗じて、勝手気ままな事業を盛り込むことを求める気はさらさらありませんが、しかし、「幸手市が変わって行く」という高揚感も予感も、市民のために4月から一斉にガンバロウという気概も伝わってこなかった。
 もちろん、これで市民の皆さまの生活が奈落の底におとされるということではありません。今まで通りの生活は当然保障されますし、今以上のサービスも展開されるでしょうからご心配は無用です。しかし、このままでは将来が違ってくる。現在を生きる私たちは、現在の市民の皆さまへの行政サービスを維持しながらも将来の市民への責任を果たさなければならないという使命があるのです。
 そのようなことを可能にするのが先を見据えて縦横無尽に張り巡らされた「戦略」なのです。「総合戦略」は国が主導する事業です。国は必死ですよ。何故なら、迫りくる人口減少時代を、国力を落とさずソフトランディングさせるためには、各地方自治体に底力を出させるしかないのですから。だから、財政的に厳しい中で、先進的な事業におカネを付けると言っているのです。しかも5年と期限を区切って。
 市長も、行政も、そしてもちろん議員も頑張らないといけないのです。正念場ですよ。それが…、昨日は……、残念極まりなし、でした。

 市民の皆さまの生活を預かるのは市長であり、行政です。行政職員の在り方は私たち市民の生活に大きく影響します。昨日も、私はこの戦略に盛り込んでほしいことを精一杯詰め込んで質問をいたしました。気が付けば、説明するだけで40分かかってしまいました。すべてをやってくれというワケではありません。既存の枠に囚われず、本当に時代を先読みする戦略をしっかりと形にしてほしい。ただそれだけです。
 職員はプロです。プロに通じる提言をすることが、幸手丸という同船の同志(敵対関係ではありません、同志です)である職員に敬意を表することになると信じて議論を挑んでいます。時に厳しい物言いとなることもありますが、敬意を表するからこそ、いい加減なことは問えない。だから、1か月以上かけて夜を徹して、没頭して準備しました。

 私のブログを見てくれている職員がいらっしゃったら是非、考えてください。特に若い職員の方には是非、考えてほしい。私は皆さんにいちゃもんをつけているのではありません。事なかれ、待ちの姿勢で事足りる時代は終わりです。能動的に、大きな越えられないと思っていた山を越える、動かないと思っていた山を動かす…、そういう中に「遣り甲斐」というものがあることを行政職員に分かってほしい。そして、市民の生活が、人生が、アナタの双肩にかかっている。そのことに気付いてほしい。

 私は昨日の質問の初めにこう言いました。
「総合戦略は国を挙げての大計画であります。そして、これはただの『計画』ではなく『戦略』です。全国大小1700の自治体のなかでも、東京圏という強豪自治体のひしめく環境で、幸手市は、これから本気で事業に取り組んでいかなければなりません。市長には、責任を持って、この4月から『よし、これをがんばろう』と職員や市民が行動に移せる戦略に仕上げていただきたい。私も一生懸命幸手市の”お宝”の生かし方を研究して今日に臨みました。『幸手市をよくしたい』という思いは同じです。
 成果を見える化し、しっかりとPDCAマネジメントサイクルを回し、指標を評価・管理していただけるようお願いいたします」 と。

市民の皆さまの声は絶大です。まだ時間はあります。パブリックコメントは2月25日まで受け付けています。25日までに、市のHPのトップ画面にある『パブリックコメント募集』をクリックして、総合戦略に対する皆さまのご意見を是非ご提出ください。現状、全方位360度の事業を私たちだけでチェックするのはムリです。皆さまのご協力をお願いいたします。幸手市のために、幸手市の将来のために皆さまのお知恵を市に届けてください。関心のある分野だけで結構です。愛する幸手市のためによろしくお願いいたします。