記事一覧

尺取虫

2016.04.24

アイコン

幸手市の最大で一番根深い問題とは


 狭い空間にぎゅうぎゅう詰めという東京のイメージが、洗練された成熟した都市『世界のトウキョウ』に加速度的に変化しています。そして、これまで一番苦手としていた「子育て環境」の整備にも力を入れ始めた東京は、ますますその吸引力を高めているのが現状です。東京が本気を出したら、地方は太刀打ちできません。東京から50キロ圏というのは「ストロー現象」との戦いなのです。

 私たち幸手市も東京のベッドタウンとしてのモデルは変化しつつあります。無い物ねだりやどこかの模倣で済む時代は終わり、自分たちの地域の「条件」を見極め、本当に今、やらねばならないことを厳選して進んでいく覚悟が必要です。新しい都市像をどうやって見つけていくのか。時代は時々刻々と変化しているのです。

 ところが、今の幸手市は、満を持して始まった事業にブレーキをかけたり、自浄作用の欠落からゴタゴタするなど、アクセルを踏んだりブレーキを掛けたり、さらにアクセルとブレーキを同時に掛けるなど、まるで”尺取虫”のような行政運営が続いています。これでは前に進めないのは当然です。そして、このような行政運営では、人も時間も多大なロスが生まれるのです。 
 それでも危機感らしきものがほとんど伝わってこない。これこそ、今の幸手市の最大で一番根深い問題ではないでしょうか。市長始め執行部、議会が市民に負う責任は重大です。

 なぜ、このようなことになっているのか。市民の皆さまにも真剣に考えていただきたい。

 今日の報告会では、幸手市の置かれている状況、問題の根源について考えたいと思います。まず自分たちの置かれている環境や条件を知ること。そして、何を幸手市のこれからの「エンジン」としていくのかについて、皆さまのお考えを伺いたいと思います。

是非、多くの皆さまにお越しいただきご意見を伺えたらと存じます。皆さまのご来場をお待ちい申し上げます。本日、午後2時30分より、幸手市コミュニティセンターです。ゲストにも幸手市の医療を巡る最新のお話をいただく予定です。