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27年ぶり新税 政府が検討

2017.11.04

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出国税1000円 19年度導入か

 またまた新聞の後読みをしています。10月30日の毎日新聞。政府は日本を出国する旅行者らを対象に、「出国税」として1人あたり1000円を領収する方向で調整に入った、というニュースです。

 導入されれば、恒久的に徴収する国税としては1992年の地価税以来、27年ぶりの新税となるそうです。訪日外国人旅行者のほか、旅行や出張で出国する日本人を含むすべての出国者が対象となるとか。今の出入国者の数から換算すると約410億円の税収が見込まれる。
 海外では、オーストラリアが出国者を対象に「出国客税」(約5000円)を徴収。韓国も「出国納付金」(約1000円)を徴収し約260億円の財源を得ているということ。

 さて、どのような調整となるのか。まだ導入している国は少ないのでしょうが、しかし、これが世界各国に広がれば、旅行者だけでなく、個人、企業を問わずビジネスで国際的移動をしている人たち、あるいは日常的に国境を行き来する地続きの国では大きな負担が発生することに。

 政府は、この税によって徴収されたお金は観光目的であれば観光庁以外の省庁でも使えることを想定していると。財源はないよりあった方がいいですが、経済大国を自称する日本がこのような税の導入を世界に先駆けて進めるのはどうなのかな、との思いもあり。皆さまはいかがでしょう。