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地域とは何モノ どう付き合うか
新潟市の小学生女児が殺害され線路に遺棄されたという痛ましい事件。昨夜、事態は大きく進展し、近所に住む23歳の男性が逮捕されました。
またも近隣住民による凶悪な事件が繰り返されました。登下校中の子どもが被害に遭う凶悪事件で狙われるのは、人目につきにくい通学路の死角です。これまでも奈良市、広島市、松戸市など、全国で事件は起きています。中でも、松戸市のケースや今回のように、近隣住民、さらにPTAなど”身内”から犯人が出るということに、地域はどう向き合えばよいのか。
通学路の安全対策を巡っては、警察や学校、地域住民による見守りなど様々な活動が行われていますが、すべてを網羅的に警らするには限界があるのも事実です。私は松戸市の事件が起きた後、議会一般質問で「防犯カメラの設置」について質問をしました。埼玉県は人海作戦、いわば、スクールガードや地域防犯パトロールなど、地域ボランティア先進県と言われ、県の奨励もあり、幸手市でも多くの方にご協力をいただいています。先日も、ある会合で、小学生をお持ちの保護者の方が「ガードの方がいてくださるので本当に心強い」と話されていましたし、私も、毎朝夕、通学路で見守りをしてくださる皆さまには頭が下がる思いです。
しかし、どこのまちも地域によって人口密度や通学距離に差があり、人の目がすべて行き届くとは言えない環境は存在します。要所に防犯カメラを設置することはできないかと問いました。防犯カメラを「監視」と結びつけるのではなく、「抑止」という観点で捉え直すことが必要ではないかと。
何が何でも防犯カメラを設置せよというのではありません。これは、まさに市民の皆さまの賛意や要望、地域自治の範疇であり、私の持論、議員が先行する問題ではないし、カメラを設置する以前に、スクールバスほか、行政としていろいろな手段があるのかもしれない。
いずれにせよ、市には未来を担う子どもたちが通学路で尊い命を落とすことが無いよう、住民の意識をよく聴取し、最善の対応を協議していく必要を訴えました。皆さまはいかがお考えでしょう。
さて、通学路だけでなく、今、私たちは「協働」「見守り」という地域のつながりを元に様々な地域課題を解決するという方向に進んでいます。高齢者の介護や生活支援なども然りです。今回のようにご近所から犯罪がでるケースを目にするにつけ、残念ながら、現在のコミュニティは昔と同じではないことを肝に銘じなければならないことを痛感します。犯罪は外部からもたらされるだけでなく、どこにでも内在する。
先日のブログで、幸手市のアンケート調査の結果で、地域と関わりを持ちたいと思わないと回答する方が意外と多いとお伝えしました。ご近所に自分の生活環境を知られたくないし、知りたくない。深入りしたくない。そう思う人がでてきてもおかしくないというのも悲しいながら現実です。
自分の住んでいる地域を疑いたくない。当たり前の感情です。でも、味噌やしょう油を貸し借りしていたと言われる過去の記憶ではなく、現実を見て、適度な距離感を保ったご近所付き合いのあり方を再考・再構築することは重要です。
今回の時計事件、これから事情聴取がされていきます。動機は何か。目的は何か。JKビジネス、児童ポルノなど、若い子どもたちの”性”がもて遊ばれる日本の現状に、大ナタを振るう覚悟が必要なのかも知れません。
本当に難しい時代です。もし、何かお感じのことがありましたら、ぜひ、メールにてお知らせください。よろしくお願いいたします。