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考察 学力テスト

2022.10.03

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考察①これからの子どもたちに必要なチカラとは

先日来、考察してきた学力テストの結果について、現在までの私なりの結論を一度まとめておきたいと思います。

今回の考察を通して。
学力の定義は時代と共に変化します。歴史の話をすれば私などより遥かにお詳しい方はたくさんいらっしゃるかと思いますが、例えば、日本の教育はどう変遷してきたかをおさらいしてみますと、江戸時代の藩校や寺子屋制度は次世代の偉人を生み、明治や大正、昭和初期の学制に変遷していきました。その学制により育てられた民衆を拠り所に戦争の時代を経験。今の私たちは第二次世界大戦敗戦によるGHQ占領下の日本改造の一つとして作られた学制を基盤とした教育の延長線上にある。
さらに歴史を遡れば、日本は飛鳥、奈良、平安の時代から和歌や随筆、物語などの分野で女流作家が多数活躍するなど、西洋には見られない文化的土壌があった。このように歴史を遡ってみた時、西洋や欧米に追従するばかりではなく、「どんな日本人を育てたいのか」、さらに、「国際人として地球を俯瞰した人物をどう育てて行くか」。このような視点で、もう一度、私たちが置かれている、作っている教育環境を見直す。そんなことの重要性に改めて気づきます。西洋や欧米のルールで動く国際社会にあって、東洋の一国がどこまでルールづくりに食い込めるか。難しい課題ですが、日本人が育んできた古来の習慣や文化に魅了を感じる外国の方も多いのです。時代と共に変えていいものと変えてはいけないものを改めて考えながら、新しい時代の要請に即した教育を構築する。これが、今回の考察で、確信したことです。

そのことを前提として。そもそも、学力テストの目的は子どもたちの点数に一喜一憂することではなく、授業の改善や教え方の振り返りを通して、教育の平等性や水準が担保されているかを大人が確認することにあります。

以下は、文部科学省の学力テストの目的です。
○義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
○学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。
○そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。

この目的に立った時、相対として全国平均に及ばないことは教育関係者の課題として、改善サイクルをいかに確立するかの重要性は明らかです。しかし、ある意味、全てオープンでない情報をもとに、教育界の外野にいる私たちが知り得る「学力の平均値」だけを頼りとする分析には自ずと限界はあります。複雑な環境や要因の分析や課題の炙り出しは容易ではありません。
そのような状況ではありますが、私が近年感じている幸手市における課題に、「中学生になって学力が伸びない」ことがあります。もちろん、平均点からの考察ですから、個別の児童生徒の学力に言及できるものではありませんが、この要因をしっかり分析し、幸手市の効果的な教育システム構築と投資を図る。結果を測る。これこそ私たちがやらなければならないことだという思いが強まりますが、皆さまいかがでしょうか。全ては子どもたちの生き生きとした成長と笑顔のために。地域の大人としてしっかり取り組んでいかなければと思う次第です。

さて、今日は、考察①として、まずは学力の定義は時代によって変わること、しかし、変えていいものと変えてはいけないことの見極めは重要ということ、さらに、日本の教育文化の流れ、学力テストの目的、私が考える幸手市の教育の課題を共有させていただきました。そして、今日はもう一つ。今年度の全国学力テストの問題と解説がネットに掲載されていますのでリンクしておきます。まずは小学6年性、中学3年生がどのような問題を解いているのか。皆さまも試しにやってみてください。教育指導の変化以上に、出題傾向は明らかに変化しています。是非、ご体感を。私もやってみましたが、なかなか、難しいですよー😆

♥まずは皆んなで問題を解いてみてから次の考察に進みたいと考えます。皆さん、頑張ってください‼️🤗よーい、スタート!
https://www.47news.jp/culture/education/gakuryoku_2022