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こんなにダンゴ状態で疑義が生じる市政とは何ぞや

2016.02.20

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いよいよ3月議会開会

 22日、月曜日から3月議会が始まります。先日、そして今日と、3月議会の傍聴などを喚起する市民の方の街宣が聞こえてきましたが、皆さまのお耳に入りましたか?

 私は今、必死に議案を読んでいる最中でありますが、このお訴えを聞き、身の引き締まる思いであると同時に市民の方をこのような心境にさせていることを心苦しく申し訳なく、また、チェック機関の一員としてさらに頑張らねばとの思いを強くしている次第です。

 さて、今議会の議案は、幸手市にとって、市民の皆さまにとって、将来の幸手市にとって、地方創生「実働元年」の大事な予算を審議します。また、昨年9月の補正予算、区画整理事業のうち今年度予定されていた工事が来年度に繰り延べたのに加えて、さらに、駅舎事業でも新年度に工事が繰り延べる予算が上程されています。
 橋上駅舎は、市長公約の鳴り物入り事業にありながら、その計画の推進がもたついています。国からのおカネが予定通り交付されない危惧もますます高まっています。国のおカネがでなければ市費を投入するしかないのです。では、一体いくら必要なの…?幸手市はその財政負担に耐えられるのか。駅舎完成が1年遅れになるのは新聞でも報道されましたので皆さまもご承知のことと思いますが、駅舎整備も遅れる、区画整理も遅れるでは、西口整備がどうなっていくのか。予断を許さない状況です。
 私はこれまでも訴えてきましたが、西口整備はもう一度原点回帰し、なんのための県認可だったのか。東武鉄道さんとの関係も含め、今後、最少の経費で最大の効果を上げるためにも一度落ち着いて見直しをする必要ありと感じています。

 さらに、今議会では、昨年9月の決算が不認定になった「都市公園等指定管理」の問題など、市政運営に端を発した諸問題にも決着をつけなければなりません。これについては、22日の議会後に設置される特別委員会で受託事業者から事情を伺います。市の仕事を請け負って、1000万円もの赤字を負わされるという異常事態の現状を解明したいと思っています。

 さて、このような様々な問題は、一部議員がごゴネてこうなったのではありません。すべて市の行政手法・運営に端を発した問題です。まるで「おもちゃ箱をひっくり返した」ような収拾がつかない状態をどうするのか。バラまかれた問題が解決しないまま、また新しい課題が噴出しては積み上がる。非常に疲労と困惑を感じる状況です。

 それにしてもこんなにダンゴ状態で疑義が生じる市政運営とはなんぞや…。街宣カーのご心配の声…。私も大いなる危機感を感じています。23日からは一般質問です。そのほか、質疑や常任委員会、そして特別委員会も傍聴が可能です。また、本会議場での日程はインターネットでも視聴ができます。

 市民の皆さまにこんなにご心配をお掛けする行政でいいのか。言いたいことはたくさんありますが、ここはしっかりと問題点を指摘できるように言葉を整理して臨みたいと思っています。まずは幸手市政の「政策思考」の確認です。皆さまの大切な税金の使われ方を審議する議会です。議員です。その動きに、そして何より、市政に関心をお寄せください。ご注目ください。よろしくお願いいたします。

埼玉県の新予算より 河川堤防強化策

2016.02.20

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県の豪雨対策 6河川堤防集中強化

 本日の埼玉新聞より

 上記表題にて、県が2016年度から取り組む、河川の堤防強化策が取材されていました。昨秋の関東・東北豪雨が茨城県から埼玉県の東部地区に甚大な被害をもたらしたこともあり、県では、慢性的に内水害が発生する地域の堤防強化に着手。16年度一般会計当初予算案には事業費21億4000万円が計上されたようです。

 さて、幸手市でも昨秋の豪雨では多くの被害が発生し、市議会でも対策を求める意見書を埼玉県に提出したことはすでにお知らせした通りです。すぐにでも整備をしてほしいという思いはありますが、しかし残念ながら16年度の県予算では強化策の対象とならず、来年度の対象堤防は、新方川(越谷市)、新芝川(川口市)、九十川(川越市)、入間川(狭山市)、元荒川(越谷市)、倉松川(春日部市)の6河川となるようです。
 私たちとして気になる倉松川ですが、来年度は下流の春日部市で両岸200mが強化されるようです。これによって幸手市にどのような改善が期待できるのか。これについては、私もできるだけ追跡をしていきたいと思います。

 また、私たちが意見書として提出した倉松川の護岸と大島新田調節池の改修については、大きな予算はつかずとも、できることから少しずつでも改善されるよう注視していきたいと考えます。倉松川の改修部分は現在設計が進められているとの情報であります。たいへん工事の難しい区域であるとも聞いておりますが、進展がみられたときにはこのブログでもお知らせいたします。

変化の兆し感じず

2016.02.16

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「幸手市まち・ひと・しごと創生総合戦略(素案)に係る意見等への回答」という機会に 

 上記素案に対して私たち議員が事前に提出していた”意見等”について、執行部から回答を得る場が、昨日の議員全員協議会の中で設けられました。

 幸手市の総合戦略は、今、市のHPでもパブリック・コメントを受け付けていますが、今回の”意見等への回答”という場は、パブリック・コメントの議員版というようなもので、一般の市民の方には提出されたご意見に対して市から文章のみで回答(HPのなかで)しますが、私たち議員の場合は先に提出した意見等に関して口頭(対面で)で回答があり、さらに、再質問まで行えるという”特典”付きでありました。

 今回、意見書を出していたのは10人でした。意見書を出したからいいとか悪いではありませんが、私は、少なくとも我々は「特別な」場が与えられた議員として、この場を有効に活用することが最大の使命だと思い、精いっぱいの準備をして臨みました。

 その中で感じたのは、幸手市にとって「総合戦略」は「単体事業」の積み上げでしかなく、戦略性はほぼ感じなかったということです。もちろん、総合戦略に乗じて、勝手気ままな事業を盛り込むことを求める気はさらさらありませんが、しかし、「幸手市が変わって行く」という高揚感も予感も、市民のために4月から一斉にガンバロウという気概も伝わってこなかった。
 もちろん、これで市民の皆さまの生活が奈落の底におとされるということではありません。今まで通りの生活は当然保障されますし、今以上のサービスも展開されるでしょうからご心配は無用です。しかし、このままでは将来が違ってくる。現在を生きる私たちは、現在の市民の皆さまへの行政サービスを維持しながらも将来の市民への責任を果たさなければならないという使命があるのです。
 そのようなことを可能にするのが先を見据えて縦横無尽に張り巡らされた「戦略」なのです。「総合戦略」は国が主導する事業です。国は必死ですよ。何故なら、迫りくる人口減少時代を、国力を落とさずソフトランディングさせるためには、各地方自治体に底力を出させるしかないのですから。だから、財政的に厳しい中で、先進的な事業におカネを付けると言っているのです。しかも5年と期限を区切って。
 市長も、行政も、そしてもちろん議員も頑張らないといけないのです。正念場ですよ。それが…、昨日は……、残念極まりなし、でした。

 市民の皆さまの生活を預かるのは市長であり、行政です。行政職員の在り方は私たち市民の生活に大きく影響します。昨日も、私はこの戦略に盛り込んでほしいことを精一杯詰め込んで質問をいたしました。気が付けば、説明するだけで40分かかってしまいました。すべてをやってくれというワケではありません。既存の枠に囚われず、本当に時代を先読みする戦略をしっかりと形にしてほしい。ただそれだけです。
 職員はプロです。プロに通じる提言をすることが、幸手丸という同船の同志(敵対関係ではありません、同志です)である職員に敬意を表することになると信じて議論を挑んでいます。時に厳しい物言いとなることもありますが、敬意を表するからこそ、いい加減なことは問えない。だから、1か月以上かけて夜を徹して、没頭して準備しました。

 私のブログを見てくれている職員がいらっしゃったら是非、考えてください。特に若い職員の方には是非、考えてほしい。私は皆さんにいちゃもんをつけているのではありません。事なかれ、待ちの姿勢で事足りる時代は終わりです。能動的に、大きな越えられないと思っていた山を越える、動かないと思っていた山を動かす…、そういう中に「遣り甲斐」というものがあることを行政職員に分かってほしい。そして、市民の生活が、人生が、アナタの双肩にかかっている。そのことに気付いてほしい。

 私は昨日の質問の初めにこう言いました。
「総合戦略は国を挙げての大計画であります。そして、これはただの『計画』ではなく『戦略』です。全国大小1700の自治体のなかでも、東京圏という強豪自治体のひしめく環境で、幸手市は、これから本気で事業に取り組んでいかなければなりません。市長には、責任を持って、この4月から『よし、これをがんばろう』と職員や市民が行動に移せる戦略に仕上げていただきたい。私も一生懸命幸手市の”お宝”の生かし方を研究して今日に臨みました。『幸手市をよくしたい』という思いは同じです。
 成果を見える化し、しっかりとPDCAマネジメントサイクルを回し、指標を評価・管理していただけるようお願いいたします」 と。

市民の皆さまの声は絶大です。まだ時間はあります。パブリックコメントは2月25日まで受け付けています。25日までに、市のHPのトップ画面にある『パブリックコメント募集』をクリックして、総合戦略に対する皆さまのご意見を是非ご提出ください。現状、全方位360度の事業を私たちだけでチェックするのはムリです。皆さまのご協力をお願いいたします。幸手市のために、幸手市の将来のために皆さまのお知恵を市に届けてください。関心のある分野だけで結構です。愛する幸手市のためによろしくお願いいたします。

3月定例会の日程(案)

2016.02.11

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平成28年第1回幸手市議会定例会会期日程(案)

 現在予定されている会期日程をお知らせいたします。

1.会期日程(案)   (自2月22日 至3月18日 26日間)
             ※各日程の開会時間は午前10時です

  2月22日(月)   開  会・議案説明
  2月23日(火)   市政に対する一般質問
    24日(水)      〃
    25日(木)      〃
  3月 2日(水)   議案に対する質疑
  3月 3日(木)   文教厚生常任委員会 
     4日(金)      〃
  3月 7日(月)   総務常任委員会
     8日(火)      〃
  3月 9日(水)   建設経済常任委員会
  3月10日(木)      〃  
  3月18日(金)   採決・閉  会

2.会期日程以外の議会

 ①2月15日(月)  議員全員協議会「総合戦略」質疑(傍聴なし)
 ②2月22日(月)  特別委員会開催(議案説明後 午後?)

 3月議会は新年度の予算や、今年度の補正予算、条例改正など盛り沢山な内容となることが予想されます。特に、補正予算は、国の総合戦略への予算付けとの関連や、駅舎事業の工事の延期など、常任委員会の審議時間延長は覚悟です。建設経済常任委員長として、所管事務の審議が十分に、スムーズに行われるよう職責を全うしたいと思います。
 皆さまにも市政・議会に関心をお寄せくださいますようお願いいたします。

一般質問通告

2016.02.11

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3月議会の市政に対する一般質問通告書を提出

 去る2月10日が提出の締切日でした。今議会は、「総合戦略」の意見書を提出する機会もあり、15日には一般質問に先んじて議会全員協議会{公開無し)で質疑の時間が設けられています。ダブらずにどんな質問をするか…。大いに悩み、以下の質問を取り上げることにしました。

1.地域包括ケアシステムの構築について
 「地域包括ケア」は私たちの命に関わる、そして、高齢化の進行に対して医療や介護が今後向かうであろう「在宅医療」を支える重要なシステムです。昨日のテレビでも、国が診療報酬改定で「在宅医療」重視の姿勢を示したと報道されていましたね。幸手市の課題は何なのか。『幸手市地域包括ケアシステム』が目指す目標に対して、現在、「何合目」まで来ているのか(達成度)、今後の推進目標・方針・取組などを訊ねます。

2.地区市民センターの運用について
 いよいよ4月から『地区市民センター』が開設されます。12月時点ではまだ運用に対しては「同床異夢」との感想でありましたが、運用体制・体系は具体化・明確化されたのかを訊ねます。
 併せて、公民館は東西南北・中央に位置しますが、その領域では中心市街地エリアが市民サービスの空白地帯になるのではないかと懸念しています。中心市街地及び駅前に公共施設が乏しい(市民サービスの拠点がない)のが幸手市の特徴です。すべてを公共が担えと言うのではありません。どのような仕組みで中心市街の市民サービスの充実に取り組んでいくのか。民間との協働の在り方などを含め、中心地の市民サービス拠点の位置づけ、状況把握、今後について市の考えを問います。

 また、センター構想は「センター+公民館」、場所によっては「+農村集落センター」という2枚看板、3枚看板を掲げて取り組む事業です。これまでとは体制も業務内容も変わるからこそ、新たに4000万円超の人件費も投入します。”達成すべき市民サービス水準”(=評価基準)はいかに。サービス向上や業務効率化の効果を測る新たな”ものさし”であり、「センター+公民館」の2枚看板(あるいは3枚看板)を統括しPDCA管理を可能とする評価指針の整備について質します。

3.「地方創生総合戦略」の推進体制について
 「地方創生=幸手市創生」は私の重点テーマです。幸手市も3月末に「総合戦略」が策定されますが、総合戦略の5年間の計画期間のうち、今年度は計画を立てるために費やしました。残る4年間で成果を出さなければなりません。4月から一斉にスタートが切れる体制となっているのか。
 明確な目標の元、推進体制がしっかりと整えられていなければ成果をあげることはできません。そこで、縦割りを排し、真に有効な事業を展開するためには、例えば、事業の「プロジェクト化」、組織体制では専門的に戦略を推進する担当を決める「部局化」について検討すべきではと問うつもりです。

 そして、もう1つ。私が問いたいのは戦略を動かす原資=財政計画です。盛りだくさんな事業を積み上げても「カネ」、アイディアを形にする「ヒト」なくして事業は展開できません。「戦略」の推進には事業の企画力とともに財政的裏付けが必要です。市の覚悟ですね、市長の覚悟が問えればと思います。財政問題は非常に見えにくく分かりにくいのですが、市民の皆さまの大切な税金が将来の幸手市構築に有効に活用されるかどうかの事前チェックとして、頑張って臨みたいと思っています。

以上、市民の皆さまにとって身近な問題を取り上げました。まだまだ質問したいことはたくさんありますが今回はこの3つで。さて、私は受け付け順が8番目でした。通常の議会運営であれば、一般質問の中日、2日目の午後になるかと思います。傍聴、インターネットでのご視聴をよろしくお願いいたします。

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