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教育委員会定例会傍聴記

2012.09.12

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昨日、幸手中学校にて教育委員会定例会が開催されました

 昨日の議題は、「幸手市文化財審議会委員」の委嘱、教育長専決事項の承認、市議会一般質問の要旨報告、その他、報告事項が数件ありました。
 文化財審議会委員さんについては、8人中4人が新任となり、今後2年間の任期で委嘱がなされました。活動内容は、市の指定文化財を決めるための審議や文化財の修理にかかる審議などです。
 議会での一般質問に関しては詳細に報告がなされました。そして、今後、土曜授業や学力向上に対して、各学校で主体的に受け止め対策を図るとともに、教育委員会としても、きちっと分析されているか、対策は具体的かなど、踏み込んで推進していくとの決意も延べられました。

 傍聴者は私を含めて3人でした。会議後、校長先生により、校内を案内していただき、すれ違う生徒たちから元気な挨拶をもらいまいた。私も勤務したことのある学校で懐かしかったです。
 体育館では、昨今のルール改正により規格が変わり、新しいラインが引かれたバスケットコートを見学。幸手市は近隣の中では早く対処したことで、前回の大会では新コートで対応できてよかったとの校長先生のコメントがありました。
 また、学校内ではクラスに行きづらい生徒たちも数人見かけ、先生方が見守っておられました。原因として何があるかは分かりません。でも、今の状態で良いと考えている生徒もいないと思います。生徒も先生も現状をあきらめないで、新しい「変化」を生み出してほしいと心から願った次第です。

 また、今回の定例会でお2人の委員さんが退任となります。本当にお疲れ様でした。

”教育”のコア・原点

2012.08.24

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人を育てるということ

 9月議会では教育に重点を置いて一般質問をするとお知らせしました。私にとって”教育”は永遠のテーマだと思っています。

 さて、そんなことで、またまた、過去から積み上がった、そして、現在進行形で積み上がるたくさんの教育に関する資料を読み漁る日々が続いています。昨日は本当に暑かったですね。夕方になっても、家の中で扇風機をかけると自分の体温より熱い熱風が当たるだけ。のぼせそうになりながら資料を読み、1つの疑問が湧いてきました。「一体、教育の原点、コアって、何なんだったっけ?」

 今、ここで言う”教育”とは学校教育のことを指しますが、私たち大人は教育を通して子どもたちに何を伝えようとしているのか。”教育”の原点、屋台骨は何なのか。そんなことを悶々と考えていて出会った2つをご紹介してみようと思います。

 1つは、インターネットのブログです。皆さんはインターネットをお使いになるので、「学校教育を考える」と検索してみてください。教育を巡る深い洞察やいろいろな問題提起を知ることができます。

 2つに、これは昨日の深夜にNHKで放送していた『プロフェッショナル 仕事の流儀』で取り上げていた駅弁販売のカリスマです。専業主婦からパートの駅弁販売員となり、その売上げ実績から正社員として抜擢、その後所長になって現在にという経歴の持ち主です。

 以前は買う立場だった彼女の仕事の原点は「私だったらこうして欲しい」という考え方。そして、彼女には哲学(彼女には無意識の領域かも知れませんが)があり、その哲学が生き方や働き方を貫いていました。社員を育てるのも本当にその社員を見守る視線が暖かく厳しいのです。言動の1つ1つに自分のコアな部分を大切にしているのが感じられました。

 先日、幸手市の教育に携わる人と会って、市の教育について話しを聞くつもりが議論に発展。いろいろなことを話しました。彼はとても真面目な人です。彼の職は、学校教育に対して求められる「量と質」と学校現場を結ぶポジションにあって、学校教育の要の重職を担う人です。
 
 彼は本当に懸命に考えています。算数や国語、体育などという教科に留まらず、様々な指導すべきことがハリボテのごとく層を増した今の学校教育。学校教育の一義的な目的は何か。彼との議論を通して、学校教育に何でも任せ、張り続けてきたハリボテの「紙」の一枚一枚を、総じて点検する時期に来ていると強く感じた次第です。

はぁ、これだけの文章なのに書きあげるのになんと2時間近くかかってしまいました。扇風機の風がまた熱くなってきましたよ。昨日の日中はこの夏最高の電気使用量になったと確か深夜のテレビで言ってました。
 皆さまにおかれましては体調管理を第一義に、この暑さを乗り切ってくださいませ。

底なし沼のデータと格闘・・・

2012.08.11

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底なしのデータ・資料と格闘中です


 一昨日、教育委員会定例会の傍聴に行ってきたとご報告しました。その中でご報告した中学校の件ですが、昨日、学校関係の方と話す機会がありまして、「生徒たちと先生方との信頼関係は維持され、改善の方向にある」という情報を得ましたので皆さまにも加えてご報告したいと思います。人間関係を繋ぎとめる最後の砦は「信頼」です。それが保てているという状況を信じたいですね。
 先生方にはご苦労でしょうが、慌てず、じっくり子どもたちと向き合ってあげてほしいと思います。そして、地域の皆様にも学校や生徒の様子を暖かく見守っていただけたらと思います。

 さて、私にとって、幸手市の子どもたちの教育環境の改善は大きなテーマの1つです。「現場の先生や子どもたちの役に立ちたい」との思いは強いです。そのためにも現場の実情をよく知り、いろいろな面から情報やデータに基づいた分析をすることが何より重要だと思っています。

 そんな経緯もあり、今日は教育に関するネット情報の検索をしています。埼玉県や国の動向は要チェックですね。が、しかし、何という情報量でしょうかねぇ。1つのキーワードで検索すると次々と気になる資料やデータが出てきて、まるで底なし沼状態です。作業を始めてからほぼ半日以上続けていますが、調べても調べてもキリがありません。

 お盆の期間はこのブログはお休みさせていただきますが、その期間に今日コピーした数々の資料をしっかり読み深めようと思っています。加えて、以前から取り溜めていた未読の資料もたっぷり。
 読み切れるかなあ・・・。
 

教育委員会 第8回定例会議傍聴

2012.08.09

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平成24年 第8回教育委員会定例会議傍聴より

 教育委員会の定例会議が図書館にて開催され傍聴に行ってきました。主な議題は、補正予算の承認。その他、各種報告(教育長や各課長より)がなされました。

 補正予算は、4月からの事業執行で当初予算の予算残額が少なくなった項目の9月以降に向けての積み増し要求で、すべて承認されました。

 また、教育長から
1)夏休みの学校の整備状況について
2)大津市のいじめ自死問題などを受けた幸手市の対応
3)幸手中学校の現状と今後の対策
4)埼玉県学力調査の結果
などについて報告がありました。
4)については非公開となり、傍聴者は退席しました。

 学校の整備ではさくら小の体育館の天井撤去、八代小の屋上のフェンスの撤去が、中学校ではバスケットボールのルール変更に伴うラインの書き換えなどが行われます。

 学校教育課長からは
「小中学校における不登校児童生徒の状況について」の報告あり。不登校のきっかけと考えられる状況としてH23年度の場合、
小学校では、不安など情緒的混乱・無気力・親子関係を巡る問題
中学校では無気力・あそびや非行・不安など情緒的混乱・親子関係を巡る問題、などとなっています。不登校児童生徒への指導結果として約3割の子どもたちが学校復帰を果たしている、ということでした。

=傍聴を終えて=

 いつの時代も問題の無い教育現場はないと思います。私が8年間、中学校で相談員として子どもたちと接し確信を持って言えることは、いじめ問題にせよ、非行問題にせよ、不登校にせよ、子どもたちとの付き合いではどんな時も「大人が本気で子どもに向き合っていく覚悟」=「本気度」が試されるということです。
 幸手中学校は現在、学習環境や生活規律の維持に問題を抱えているということ。今後、広く地域を巻き込んでサポートチームが編成されることになります。しかし、基本は現場の先生たち、そして、何より、PTAの皆さんがいかに一致団結して対応できるかにかかっていると私は思います。会員同士の考え方には違いがあるでしょうが、その違いを乗り越えて話し合い、子どもたちのために一致団結して現状の改善にあたっていく大人の、親の姿から子どもたちは多くのことを学ぶでしょう。本当に頑張っていただきたいと思います。

 加えて、今日いろいろな人と話して思ったことは、

     「教育委員会」が不要なのではなく、
     機能する「教育委員会」を作っていかなければならない

ということでした。巷の不要論とは違う教育現場の側面をもっと検証しないといけないのかも知れません。 

もうすく終戦記念日

2012.08.08

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平成24年度 幸手市「平和の作文集」より

 太平洋戦争終戦から67回目の終戦記念日が近づき、今年も全国的に、そして、幸手市においても7月に上記作文集が編まれています。

 幸手市内各中学校の生徒さんの応募により編集された作文集は「戦争の悲惨さ」や「平和への思い」そして、「戦争を起こさないためにどうすればいいか」と真剣に考えられたどれも力強い内容のものばかりです。

 実は、私は以前民生委員を拝命していた頃に知り合った戦争のご体験者とともに、2007年より「語り継ぎたい 戦争体験談」という活動を始めました。この活動では、体験者の体験を聞き取って文章にまとめる(口述記録)という手法で体験談を集めています。現在は15名(うち1名は現在まとめを進行中)の体験談を記録。わずか7歳で満州からひとり引き上げてこられた方、青森や東京、神奈川の大空襲を経験した方、予科練習生や学童疎開、勤労奉仕、など様々な体験談を収録しています。これを機に、私の両親にも改めて戦争の話しを聞き記録を残しました。
 2009年からは小学校の戦争学習に「語り部」として出向いていただき、6年生の子どもたちに直にお話をしていただくという活動も継続しています。現在、2校の小学校に毎年1回お邪魔していますが、子どもたちに戦争を通して自分の考えを深めてもらえるようこれからも工夫して活動していきたいと思っています。
 
 体験談を手記としていただくこともありますが、私が口述記録という手法を取っているのは、ひとつには体験談をお聞きしながら、聞き手からもその場で質問したり確認したりできることのメリットがあるからです。時代背景や時代感覚の違う私たち聞き手が知りたいと思うことをお聞きできることで、体験者の体験への理解が深まり、より思いを伝承していけると考えるからです。
 活動は細々としたものでがありますが、これからも出来る限り頑張っていきたいと思っています。ご協力いただける方がいらっしゃったらどうぞお声掛けください。

 尚、上記の作文集は幸手市人権推進課が発行しております。本市庁舎1階の同課で無料配布していますので、ご興味のある方は窓口でご用命になってください。

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