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ご入学おめでとうございます

2016.04.09

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4月8日 市内全小中学校で入学式挙行

 昨日は、満開のサクラに見守られて、平成28年度幸手市立小中学校の入学式、始業式が行われました。

 私も、午前は西中学校、午後は長倉小学校の入学式に出席させていただきました。中学校は、3月に小学校の最高学年として卒業した子どもたちが、だぶだぶの制服、緊張の面持ちで中学校生活をスタート。今年の西中新入生は38人×4クラス=152人です。
 わが子も西中学校の卒業生ですが、あの頃は、1学年が9クラス、10クラスとありました。昨年度の卒業生は5クラス編成だったので、やはり、昨年度と比べても子どもたちは減っています。今年度は校長先生も変わりました。子どもたちの中学校生活に幸あれ、と心から祈念する次第です。

 午後の長倉小学校は、新入生が幸手市で一番多く95人、3クラスでの編成です。私も市議会代表として祝辞を読ませていただきました。午後1時30分から始まった入学式。小さな愛おしい子どもたちが先生に導かれて入場。1時間弱の式典では、先生の号令に合わせて立ったり座ったり、お辞儀をしたり、一生懸命頑張っていました。みんな好奇心にあふれたキラキラとした目をして、先生のいうことをよく聞いてとても立派でした。中には一瞬コックリとなりながら睡魔と闘う子も。微笑ましい限りです。

 後で考えてみると、午後1時半頃って、保育園ならお昼寝の時間。お昼寝をさせているというご家庭もあるでしょう。お昼寝の時間は子どもたちの元気回復、そして、多少の夜更かしもカバーする”充電時間”です。でも、小学校ではお昼寝の時間はありません。睡眠習慣の変化は小学1年生には意外と大きなインパクトなのかもしれませんね。

 カラダの小さな子どもたちが元気にキラキラとした好奇心を持続させながら一日の学校生活を過ごしきるには、やはり、十分な睡眠が必要です。子どもたちの睡眠環境の変化に留意し、ご家庭には今まで以上に早めの就寝を心がけていただけたらと老婆心ながら思う次第であります。
 このような生活環境の変化に慣れるまでには少し時間がかかるかもしれません。「小1ギャップ」もこんなところから発生しているのかなと思ってみたり。

 幸手市にとって数少ない子どもたちを、家庭・学校、そして地域が連携して、よりよい環境をつくり、その健やかな成長をみんなで見守って行きましょう。各小学校では、スクールガード、学校応援団など、地域の皆さまのご協力を常時、募っています。皆さまには是非、いろいろな機会に地域の子どもたち、学校へのご協力をよろしくお願いいたします。

大事に育てたい子どもたちの心の”揺れ”

2016.01.29

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昨日の出会い 18歳選挙権に思う

 昨日、小学6年生と「18歳選挙権」について話す機会がありました。一瞬の機会でしたが、その中で彼女がつぶやいたひと言。子どもたちの心は大人が思う以上に揺れています。

 子どもたちの心の揺れ…。私は子どもは無風や無振、無菌の中で育ててはいけないというのが信条です。いろいろなものに晒されながら上手に心を揺らし、その揺れに対処させていくのが人を育てる真髄だと思っています。昨日、私が生身の6年生を相手に、何を感じたか。是非、皆さまにも知っていただきたいなあと思い、このブログで取り上げることにいたしました。

 皆さまは、今夏から始まる「18歳選挙権」についてどのようにお考えでしょうか。もう今さら是とか非と言っていられない状況ではありますが、昨日、私はたまたま18歳選挙権について小学6年生と話す機会を得ました。機会と言っても、大上段に18歳選挙権を話し合ったということではありません。話の流れの中で一瞬のことだったのですが。

 私    :あなたたちは18歳から選挙だね。
 A子ちゃん:絶対行かなきゃダメ?

 ただ、それだけの会話でした。この会話の前段で、自分の頭で物事を考えられる人に成長あれというような主旨の話をしていた流れの中での発言ではあったのですが、私はこの発言を聞いて「この子は真面目に考えようとしているな。今、揺れているな」と感じました。
 その後、彼女は行きたくないと思っている胸の内を吐露。彼女は選挙で誰を選んだらいいのかわからない。どんな人が選挙に出ているのかも分からないし、何を考えている人かも分からない。要するに、自分に人を選ぶ知識が伴っていないのに人を選べるのか、選んでいいのかと考えているのです。人を選ぶという責任を、自分は果たすことができるのかという怖れや不安が彼女の心を大きく揺らしているのが解りました。

 実にすばらしいお子さんです。自分たちがまだ全く世の中のことを知らないというこの年齢の当たり前を当たり前に感じている。彼女が真剣で真面目に考えるからこその不安であり疑問です。本当にすばらしい。
 さて、この会話の続きとして、私はどう答えたか。

 私 :そりゃ、私たちのリーダーを選ぶんだからなぁ…。
    行かないってわけにもいかないよね。
    でも、解ったよ。そうだね、人を選ぶって責任あるもんね。
    真面目に真剣に考えているんだね。えらいよ。

 まだ、彼女にこの場で答えを与える必要ないと感じました。彼女が吐露できたことでいいんです。ちょっと方向性は示唆しましたが、私の考えは封印です。その後、他の子どもたちも一緒に雑談するなかで、今、子どもたちの間で関西の”元県議の政務活動費事件”が大きな話題になっていることが分かりました。なんと、中にはこれをテーマに劇や歌を作る子まで出ているそうな。
 メディアへの露出の”面白さ”も手伝ってか、子どもたちは意外と世間を観てますね。子どもたちの選挙の入り口が「不正事件」というのはなんともトホホですが、しかし、子どもたちの何気ない一言に隠された”揺れ”に接することができたこと、吐露してくれたことを本当に有難いと感じました。

 子どもの何気ない一言を聞き分けて成長を見守る。このブログを見てくださっている皆さまの中にも、ご自分のお子さん、お孫さん、また、様々なボランティア活動などで地域の子どもたちと接する機会のある方も多いと思いますが、「18歳選挙権」は子どもたちを大きく揺らしていますよ。他にも、きっと同じようなことを感じているお子さんはいるはずです。
 子どもたちの柔らかな心を大切に育てていきましょう。大人が子供の心にズカズカと押し入って、「大人色」を塗るのは禁物です。子どもに考える環境を提供するのが大人の役割です。大人はパレットの上に絵の具を置くがごとく。そして、子どもが自ら絵筆を持って色を塗るのを待つ。
 忍耐のいることですが、そこははやる心を抑えて見守りましょう。

 さて、前述の彼女は、彼女の疑問や不安に寄り添う助言や導き(自分で考えるための)次第で大きく成長すると感じます。子どもがつぶやくひと言は大人が思う以上に複雑な感情から生まれています。私もそのことを改めて肝に銘じた次第です。昨日は子どもの柔らかな感性に触れた喜びに浸っておりました。気付かせてくれた彼女に感謝です。
 ちなみに。私は彼女との会話の中で自分の身分は明かしませんでした。今、彼女にとって私がナニモノかは全く知る必要はなく、逆に彼女の思考を邪魔する「毒」かなと思ったからです。
 後は、彼女が疑問に上手に寄り添ってくれる大人と巡り合ってくれることを心から願うとともに、幸手市が子どもたちをのびのびと思考させる学びの環境たらんことに尽力していかなければと決意するばかりです。

 子どもの成長に伴走するというのは長丁場です。子どもが心を見せるのは一瞬です。そして、見守る大人は時期が来ればバトンタッチ。だからこそ、大人の連携が必要なのです。心の揺れる一瞬を見逃さないために、複数の大人が連携することが大事なんですね。それが本当の連携です。そして、その複数の連続した見守りの目が”地域”であり、地域の”風土”そのものなのではないでしょうか。

実は、昨日の出会いで、私もカノジョたちに選ばれる側の議員として頑張らねばと、下帯(○○どし)を締め直した、いや、襟を正した次第です(笑&大真面目に)。長々とお許しを。

おたふくかぜが流行の兆しか

2015.10.12

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首都圏でおたふくかぜ流行の兆し、ご留意を

 リンクしているYAHOO NEWSより。

 首都圏でおたふくかぜが流行りそうだということです。保育園や幼稚園など集団保育の現場では、うつらないようにするというのは難しいことですが、お子様の体調にご留意を。

 埼玉県のデータによりますと、今年は1年を通しておたふくかぜの罹患者が多かったのですが、ここにきてまた少し、罹患者数が増えてきたということのようです。お気を付けください。

先日、「木枯らし1号か」とのブログを掲載いたしましたが、これは誤った発信だったようで、その後、まだ気象庁からの木枯らし情報は出ていません。同時期に日本付近で発生していた台風の影響だったのでしょうか。9月の気象庁の予測を改めて確認すると、今年は木枯らしが吹くのは遅いとか。あの風は絶対、と感じたのですが訂正いたします。、悪しからず…。

所沢市の保育サービス、その後

2015.06.26

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育休で退園「違法」 保護者らが差し止め求め所沢市を提訴

 先日来、お伝えしていた「育休中の保育所退園問題」は保護者が所沢市を提訴する事態に発展しているようです。

 本日の埼玉新聞が1面、18面で大きく取り上げています。原告は訴状で、市の対応に対して「驚くべき制度改悪」と市を批判。市長は「まだ文章をいただいていないので」と今はまだコメントを差し控えている状況。子育て世帯にもいろいろな立場によって”温度差”はあるでしょう。非常に難しい問題です。

 1年、1年、子どもたちが成長をしていく中で、検討に時間をかけてもいられませんが、しかし、財政問題、待機児童や他の住民サービスとのバランスなども含め、総合的な検討や審議が必要です。

 今、民間企業は株主総会が真っ盛りです。経営を問われ辞職に追い込まれる経営陣もあります。それくらいバランスのとれた「経営」とは厳しいものです。行政サービスは企業と同じ土俵ではありませんが、税金の使い方を通して、住民の皆さまの生活や人生にまで作用するのが行政の仕事です。
 私も地方の一政治家として、市政経営をしっかりチェックしていかなければと、今回の問題を機に更に気持ちを引き締めています。

 さて、この問題、どのような決着がつくのか。この提訴の行方が日本全国の自治体の保育サービスのあり様に与える影響は少なくないと感じます。

 
 

育休後、元の保育所へ への反響

2015.06.24

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二人目を産んだら上の子は保育園から追い出される?所沢市の新制度に怒りの声

 6月16日のブログで、育休で上の子が保育園を退園しても、元の保育園に戻れる制度をつくった所沢市の事例をご紹介しました。

 それについて、このブログの読者の方から反響がありましたので、お知らせしたいと思います。この読者の方は幸手市の方ではありませんが、今、まさに「育休中」の子育てワークングマザー(WM)です。

 今、認可外保育所に上のお子さんを預けながら、5か月になる下のお子さんを育てておられ、来年4月の職場復帰のために、下の子の保育園探しをしている中で、私のブログにヒットしたということでした。

 所沢市のケースを調べていると、どうも世間的には受け止め方のトーンが違うとのご意見です。ご意見の中でご紹介いただいた情報を見ると、上記の表題「二人目を産んだら上の子は保育園から追い出される?所沢市の新制度に怒りの声」の書き込みには76万もの”いいね!”が。関心の高さがうかがえます。
 下の子の誕生で退園した保育園に”戻れる”という利点以前に、”下の子ができて上の子が保育園から追い出される”ということが子育てWMにとって深刻な問題であるということなのです。

 今回、所沢市で退園対象となるのは0~2歳児で、3~5歳児は継続して通うことができますが、来年以降は退園対象を拡大することも示唆していることに怒りの声が上がっているということです。
 
 幸手市の制度は、「上の子が3歳児クラス以上の場合は、子どもたちの人間関係が途切れないよう継続して通所させることができますが、3歳未満の場合は親子の絆を構築する時期であることを鑑み、退所となっています」(担当課)であることは前回お知らせいたしました。これは至ってナショナル・ミニマムな制度運用です。
 私は、退園しても、上の子が同じ園に”戻れる”というのは親御さんにとって安心材料では、と考えたのですが、問題はそこではなかったのですね。さらに、退園させられる親御さんからは、「子ども同士のコミュニケーションをなめんなぁ。働きながら子どもを育てるってことをなめんなぁ」との激しい意見も。

 今回、ご意見をいただいたことで、所沢市のケースは、これまで国の「ナショナル・ミニマム」以上の仕事をやってきた自治体が、何らかの事情で、市独自のサービスの見直しを迫られた結果、と見ることもできることが分かりました。

 幸手市の場合は、すでに2歳児は退園となっている中で、元の保育園に戻るためのポイント加算は、保育サービスの向上になるのか、どうか。子育て家庭の事情、待機児童との関係、更に財源や国のしくみも併せてしっかりと研究しなければならないテーマであることを再認識した次第です。

 ご意見をいただいた他市の子育てWMさん。ありがとうございました。子育てもお仕事もで毎日大変でしょうが、頑張ってくださいね。
 さて、皆さまはいかがお考えでしょうか。
 

 

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