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9月議会の状況

2016.09.09

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9月議会のこれまでの日程より主な内容について

 1日から始まった9月議会は、2日、5日、6日の一般質問を終え、次は12日に、議案に対する質疑が行われます。

■議会初日 2つの人事案件が承認されました。
 ・幸手市副市長  成田 博氏
 ・幸手市教育委員 満木信吉氏

 成田 博氏は昭和52年幸手町役場に入庁。水道課への配属を初めとして、平成7年からは都市整備課、財政課、企画調整課、政策調整課、教育員会生涯学習課、税務課、教育委員会総務課の各課長、教育委員会次長を歴任。平成26年退職後、幸手市社会福祉協議会の事務局長を経て、今回の就任となられました。
 教育委員は前職が1期の任期満了で辞職され交代に。満木氏は、平成15年度に幸手西中学校のPTA会長をされています。

■一般質問は12名が登壇
 初日より多くの傍聴者が見えていました。今般の一般質問を通して、幸手市の課題がいろいろな意味で炙り出されたように感じましたが、市民の皆さまはどうお感じになったでしょうか。
 私は、駅舎整備事業に関して、事業立ち上げ~昨年度の資金ショート~新年度予算編成~今年4月の資金ショート~市が見直した「資金計画」までの一連の動きの中で疑問に思っていた「予算調製」における責任に対する考え方を市長に問いました。
 昨年、今年と財源確保に結果として失敗した=「予算の調製」に失敗した責任の所在が明らかにされないまま事業が進行していますが、為政者や執行機関が誰も何も責任を問われずに、本当に8億円以上の穴埋めを当たり前の如く市民に求めて、このままの計画で進めていいのか、ということです。

 私も、世の中に、アクシデントや予期せぬ出来事があることは承知しています。しかし、議会は市民の皆さまの大切な税金の使われ方をチェックするのが職責です。「それじゃ、仕方ないですね」とはいかない。「なぜ、このようなことが起きたのか」「要因は何だったのか」「対策は十分検討されたのか」「他にやれることはないのか」「今後二度と同じことが起きない対策はとられているか」など、執行の問題点を明確にすることこそ重要な使命だと思っています。そのような思いで質問に立ちました。
 この事業に関しては多くの市民の方から民意も示されています。民意は建設反対ではありません。「財政力に見合った」「財政負担の少ない」「財政支出を大幅削減した」駅舎建設に向けた見直しを求めています。市長にはその点は認識を共有していただきました。そして、市長からは民意を「真摯に受け止める」という言葉もありました。まだ、これから議案審議を控えておりますので、結果は流動的です。市民の皆さまにはこの後については、議会での審議を見守っていただきたいと思います。

■懲罰動議が提出され 「懲罰特別委員会」の設置が8対4で可決に
 今回の一般質問での発言を巡って、「懲罰特別委員会」が設置されることとなりました。議長命によって発言内容の「取り消し」を求められた議員がそれに応じず。これに、小河原議員、木村議員、本田議員、青木議員、藤沼議員、小林啓子議員の連名にて出された動議です。
 動議の理由は、以下の通りです。

       『大平泰二議員に対する懲罰動議』

 平成28年9月5日に行われた本会議の一般質問における「故巻島幸男議員の発言等を引用した箇所」の大平議員の発言に対し、同日開催された議会運営委員会では、不穏当な発言であると認め、発言の取り消しが決定された。
 そして、同日、本会議で、この大平泰二議員の発言に対し、議長により、発言の取り消し命令がなされたが、大平泰二議員は、発言の取り消し命令に応じないことから、このことは、地方自治法第129条1項に規定する議場の秩序を乱す行為であり、地方自治法の規定に反することから、この懲罰動議を提出するものである。

 提出された動議に対して大平議員からは、「実態調査もしないで議運に諮り、人の発言を取り消せと言うのは民主主義の崩壊、幸手市議会の存在が問われる事態だ」と一身上の弁明がなされました。特別委員会は大平議員を除き、正副議長をオブザーバーに11名の議員で構成され、正副委員長に中村議員、小河原議員がつくことが決まりました。