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ネット情報 鵜呑みにご用心

2018.08.20

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サイバー選挙介入 中国がカンボジアで「予行演習」か

 日経新聞18日の朝刊から。新聞は「デジタル技術 民主主義を揺らす」と副題を付けて警鐘をならしています。

 この記事は、中国が近隣国への政治介入を狙ってサイバー攻撃技術の開発に乗り出した疑いが浮上、これは中国がこれまでのロシアの政治介入を模倣しているとも考えられているとしています。もちろん、中国は否定していますが証拠はあるという。まさに疑心暗鬼の世界。

 まあ、内容の如何に関わらず、これだけインターネットが世界を駆け巡るデータ社会で、このようなことが起きるのは想定内の話かもしれません。大国の首相や大統領がツイッターで簡単に発信する時代です。成りすましだって、虚偽だって、何でもありです。SNSなどが狙われているようですよ。ネットを情報源としている方はお気を付け下さい。ネットは「情報工作しやすい環境」が整いつつあると心得て。

 ではこの社会に対抗できることはないのか。セキュリティーの問題ではなく世論を動かすというテクニックですからなかなか難しいですね。ただ、日本で一部検討されている電子投票は止めた方がいいかもしれませんね。データ書き換えも含め「悪意」や「なんらかの意図」の標的になることは十分想定されます。投票した内容が見えないところで操作されるような要素は排除したいものです。

 デジタル技術や科学もここまでくるともう「進化」や「利便性」という概念を超越・逸脱しています。リアルというよりゲームの世界か。いやはや、人間の欲は際限なしです。何でもできるネット社会だからこそ、落とし穴に落ちないようお互いに気を付けましょう。