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予算査定の見える化

2019.02.28

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前号の中で 久喜市の場合

前号で近隣市の予算規模を掲載いたしましたが、その検索中に感じたことを一つ。

久喜市の予算を検索するとHPに予算査定の経過が掲載されています。予算は市長の予算編成の方針のもと、各部課から予算要望が出され、査定の結果、次年度予算が決まるという手順で編成されますが、その全容が全て見える化されているのです。これはとて良いことだと思います。
予算は市長の裁量権の範疇にあったとしても市民の財産であり、どのような経過をたどって、どんな思いで編成されているのかを議会始め市民は知る権利を有しているということです。

しかし、今の幸手市では、地方自治法をバイブルとしており、予算査定の見える化は市長始め執行部にとって義務と規定されていません。今のママでは予算査定の経過公開は拒否られても文句は言えません。久喜市は条例など制定し、市独自のルールで運用しているものと思われます。「隣の芝生は青く見える」というレベルではなく、時代の変化を感じる自治体から運用が始まっている「予算査定の見える化」。是非、幸手市でも取り入れたいものですが、残念ながら誰の意思が邪魔をするのか、なかなか自発的な発案につながらないのが現状。しかし、厳しい財政運営だからこそ、市民に公開されるべきと私は思います。これについては今後、研究をして、幸手市民にも予算査定が見える化できる方法を模索したいと思います。

法治国家における法令や条例はバイブルであり、義務も権利もすべて法令・条例に基づきます。根っこから「幸手市は変わった」と感じていただける一つのテーマとして、「予算査定の見える化」を今後の宿題としていきたいと思う次第です。

♥時代の過渡期にあって、市民サービス、公共のあり方を巡って様々な試みが全国で進められています。予算査定の見える化は埼玉県でも行っています。公明正大、明瞭な財政運営における予算編成過程の公開は今や自治体の「標準装備」と言っても良いレベルになりつつあると感じます。皆さまいかがでしょう。

いよいよ新年度予算審議始まる

2019.02.28

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市長提出議案に対する発言=「質疑」を通告

今日は質疑の通告日でした。質疑とは、市長が提出した議案を委員会付託する前に、本会議場にて質問ができるチャンスです。私たち幸手市議会は3つの常任委員会に議案が分割付託され、それぞれ審議がされますが、その前に、本会議場、すなわち、市長、副市長を含めたオール部長が出席している中で議案に対する質問をすることができるのです。幸手市議会では自分の所管外の委員会に属する分野及び市長に対する質問をすることが不文律ながら決め事となっています。

現在、私は総務常任委員会、建設経済常任委員会に所属。文教厚生常任委員会は門外漢となるため、文教厚生分野について質疑を出してきました。私の前回の議会活動報告会でも申し上げましたが、これからは特に介護や福祉といった市民生活に直結する民生部門は考察を深めたい分野です。質疑は一般質問とは違い、1つの質問項目に2回しか質問ができませんので、消化不良とならないよう論点を整理して臨みたいと思います。

質疑は3月4日です。質疑の後、議案が各常任委員会に付託され、翌5日から委員会となります。また、4日は本議会終了後、区画整理事業、幸手駅・自由通路の現地視察が予定されています。

新年度予算は市の最上位計画である総合振興計画の前期基本計画の実施初年度でもあります。幸手市の一般会計の予算規模は158億3700万円です。昨年、一昨年は過去最高の予算額となっていましたが、駅舎整備等の事業が一応、今年度末で完了し、等身大の財政に戻った感があります。近隣では久喜市が約500億円です。白岡市が約141億円。鴻巣市369億円などなど。いろいろ財政上の制約など厳しさはありますが、市民の皆さまに「住んで良かった」と言っていただけるまちづくりを目指して頑張りたいと思います。