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3常任委員会合同行政視察

2018.10.26

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愛知県豊川市、東海市へ

 幸手市議会では毎年秋に3つの常任委員会合同の視察研修会を行っています。今年は昨日、一昨日(10/24.25)の日程で、愛知県豊川市で「ファシリティマネジメントの取り組みについて」(公共施設の総合管理)、東海市で「浸水対策事業について」を研修してきました。

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 両市とも幸手市より人口、会計ともに規模が大きい自治体です。特に東海市は名古屋市に隣接し、約43?に約11万人が住み、今でも毎年1000人程度の流入超過となっているとのこと。

 自治体はその置かれている場所や環境が違うので、単純に比較することはできませんが、しかし、両市に共通点があるとしたら、事業の進め方の計画性と市民参加の在り方がきちんとしているということでしょうか。わが市に比して、地元との意見交換会や説明会の機会がしっかり確保されているように感じました。

 豊川市での研修について。豊川市は合併により平成26年時点で公共施設が522施設あるそうで、今後も維持した場合、50年間に総額2667億円、平均して年間53億円以上が必要となるということ。その試算のもと、平成27年6月には「豊川市公共施設適正配置計画」を策定、縮減目標は「豊川市公共施設の削減目標及び用途別における施設の方向性」(平成26年3月策定)に基づき定めて、今後50年間の年平均トータルコストを43%減、市の保有面積を30%縮減と設定しているそうです。そのため、複数のエリア別等の再編リーディング事業を立てて取り組んでいます。
 幸手市でも「公共施設総合管理計画」はすでに策定済みで今後40年間で床面積30%削減は謳われていますが、平成30年度の今年もまだ具体的な取り組みには至っていません。

 一方、東海市は埼玉県でいうと戸田市や和光市のような位置づけでしょうか。中京の最大都市名古屋市に隣接し、狭い面積に多くの人口が住んでいます。さらに大企業の進出もあり、財政力指数は1を超え、地方交付税の不交付団体ということ。地形は海に面したエリアから丘陵地帯まで標高差があり、浸水対策事業では、潮位が高いときに排水の行き場がなく低地に溜まる水が課題とされています。目標としては、時間当たり50ミリ程度の降雨で床上浸水「0」を目指しています。
 幸手市の場合は潮位ではなく、倉松川への排水が間に合わない豪雨時に内水が起きています。東海市では平成22年の台風22号時に大きな浸水被害が発生。その教訓から国交省の「100ミリ安心プラン」の認定を受け、国の補助を受けながら事業を進めていますが、国庫補助の付きにくさが課題というお話も。

 何をどう実行するか。これはそれぞれの自治体で事情が違うのでマネはできませんし、5万人の市でできることの限界があるのも事実です。しかし、それを乗り越えてどう市民の皆さまの生命と財産を守って行くのか。今後、さらに少子高齢化が進むと予測される中で、執行機関の執行力と、議会における議事・判断力がますます問われる。そんなことを強く感じた研修でした。今後の議会活動に活かしていきたいと思います。

ファイル 1119-2.jpg さて、出発の日は朝の曇天から一転、新幹線では富士山が。また、両市とも議場は天井が高く立派な雰囲気でした。下の写真は東海市の議場です。昭和40年代の建設とか。

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9月議会松田まさよ活動報告会の日程

2018.10.05

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ただ今、9月議会の残務整理中

 先月28日に議会が終って一週間。残務整理に追われています。今、会派先進の報告書(10月中旬に新聞折り込み予定)の原稿と議会広報の原稿(私は議会広報委員会に所属しています)を作成し終わったところです。

 さてそして、議会後恒例の松田まさよ議会活動報告会を以下の通り開催することといたしましたのでお知らせいたします。秋はいろいろな行事が重なってお忙しいことと思いますが、是非、ご予定いただき、万障お繰り合わせの上、ご来場くださいますようお願いいたします。

 【松田まさよ議会活動報告会】
 日時:平成30年10月28日(日) 午後4時~
 場所:幸手市コミュニティセンター和室
 内容:9月議会の報告&皆さまとの意見交換

 ※時間がイレギュラーです。夕方4時からです。
 ※当日は地域のイベントが重なっていますが、
  3時30分から会場づくりをいたしますのでお手伝い
  いただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。

さて、午後はもうひと踏ん張り。自分の活動報告書作成に取り掛かります。たくさんの中から何を切り取ってお知らせするか。毎回、報告の内容を決めるのが最大の悩みですが、お目汚しとならないようガンバリマス。
 報告書はアナログ(郵便・手配)でお届けしています。もし、「読んでやろうか」とご関心を持っていただける方がいらっしゃいましたら、
 poplar_mazda@yahoo.co.jp にご住所、お名前をお知らせください。

今日は9月議会最終日

2018.09.28

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本日の予定 各議案の採決東部消防組合に関する説明

 9月議会にかけられた昨年度の決算、本年度の補正予算を始め、条例改正等について、本日、本会議場で採決が行われます。

 また、本会議後に議員全員協議会(傍聴不可)において「消防署所の合理化について」を議題に、東部消防組合事務局から説明を受けることになっています。この件については、すでに一部情報が流布しご心配の声も聞かれていますが、平成25年、近隣4市2町(久喜・加須・幸手・白岡・杉戸・宮代)の消防が統合して発足した『東部消防組合』が今年6年目を迎え、今後、合理化の話し合いを本格化するにあたり、4つの分署等の廃止を「素案のたたき台」とする事務局案が正副管理者会に諮られた。ところが正副管理者会で合意を見ず。そのような経緯の中で今日の説明が持たれたようです。

 過日、説明を受けたという近隣の議員さんによると、その「素案」に基づいて説明を受け、いろいろ質問がでたということ。総論として合理化が合意の上で始まった組合消防と言えども、各論となるとそれぞれの主張があるのは当然のこと。

 今回の説明会は「素案」のたたき台が正副管理者会で合意が整わず、結論とりまとめに窮した首長から「直接わがまちの議会に説明を」と組合事務局に要請があって実現したとのうわさも。

 東部消防組合は、各市町の首長で組織する「正副管理者会」と各市町から選出された議員で構成する「組合議会」で運営されていますが、素案づくりとは本来、首長の責任の範疇です。さらに、組合議会に正式に諮られる前に各市町の議会が説明を受けることの意味とは。

 説明会は誰がどのような目的で開催されることになるのか。また、この説明を聞いて各市町の議会に何ができるのか。誰の責任で、何が、どのように進められようとしているのか。今回説明の素地となるものの性質は「素案」なのか「素案のたたき台」なのか。これが重要です。

 「素案」づくりの合意を調整できず説明に窮した首長の代わりに消防組合事務局が各市町の議会に説明するというのでは管理者としてお粗末です。組合議員を選出しながら、その議会に諮られる前に説明を受けるというのも前代未聞。事前の各市町内での調整なら各市町の首長と事務局が説明するのが筋というもの。極めて異例な手続きで行われる今回の説明については、後日ご報告いたします。

ビジョンなきオーバーラン

2018.09.22

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9月議会審議後の感想 綿密な計画を立てずに物事を進める体質&期限に対する認識の甘さ そして・・・ 

 9月議会の議案審議が昨日の建設経済常任委員会ですべて終了しました。昨日までの審議を通して、これまでモヤモヤと感じてきた幸手市の課題の輪郭がはっきり見えた議会であったというのが私の感想です。

 9月議会の審議を通してはっきりしたのは、幸手市の「綿密な計画を立てずに物事を進める体質」と「期限に対する認識の甘さ」です。

 例えば総務部門では、本来3か月で仕上げるべき事務にほぼ1年かかるという不手際がありました。「事務量が多かった」「規定に期限の定めはない」と逃げ?の答弁もありましたが、本来、綿密に事業スケジュールを組み、計画通りにいかなければ見直しをし、いかなる事情があっても期限通りに完了させるのがプロというもの。開き直りとも詭弁ともとれる発言自体、プロの仕事人としての認識の甘さを露呈するものでは。それが管理部門の仕事というのも残念の極み。

 さらに、建設経済部門で象徴的なのは古川橋架け替え工事です。古川橋は架け替えると橋げたが現橋に比べ1.5mも高くなり、取り付け道路の勾配を考えると周辺住宅への影響は絶大です。にもかかわらず、事業を始める際にそれを過小評価した結果、住民への生活機能補償(基本=宅地の嵩上げ)の交渉が遅れています。橋の供用をあと1年半後に控え、物件調査と補償費が補正予算に計上されていますが、これから交渉では遅すぎる。委員会でも指摘がなされました。
 それに対し、担当部長からは事業の手順に不手際があったとの”今さら”の陳謝あり。「住む」とは生活の基盤です。わが身を置き換えたらその丁寧さを欠く市の在り様の異例さが実感されます。市には是非事務執行の在り方を十分検証していただきたい。

 他にも、駅西口区画整理事業においては、前市政で区画整理事業の認可が下りた後、現市長となり、「駅舎優先」で駅舎・自由通路整備工事を進めてきた結果、下水道工事の進捗が区画整理に間に合わず、下水道整備地域にも関わらず、一部浄化槽を使用する地区が発生。今後、下水道整備が進めば一度築造した道路を再度掘削して管を埋めるという二重投資、無駄な作業と経費が生じることが想定されています。市民から選ばれた首長が公約を果たすのは当然ですが、しかし、無駄なくどう実現するかの手腕・手法は問われます。

 そして、厳しい財政状況の中、来春開催する橋上駅舎・自由通路開通式典に1300万円超の予算が。私も開通式自体は不要とは思いません。しかし、西口開設は幸手市の悲願であるとの力説の一方で、式典費用が当初予算ではなく、年度途中の9月議会補正予算で出るということ自体、計画性の無さをうかがわせるものと思わざるを得ない。さらに、庁内検討が進むほどに記念行事の構想も経費も膨らみ、階段アートやモニュメント設置まで加えると今回の補正額1300万円超という規模に。しかも本体の式典も大手イベント会社に外部委託、市民参加と言いながらオープンさを欠く検討が進められてきた。

 ある議員の調査では、さいたま市は岩槻駅の完成時、自由通路の開通式として約100万円で対応したということ。自治体が市民の税金をかけて行う行事は必要最小限。ある程度自制的に行われるのが当然。流石、さいたま市は心得ている。そう感じますがいかがでしょう。

 さて、今回の決算、補正予算は上記以外にも、小さな事務ミスなども含めさまざまなほころびが見え隠れ。その大元をたぐって行くと、そこには「ビジョンなきオーバーラン」とそのストッパー不在があるのではないかという推測に行きつきます。頑張っている職員には申し訳ないが、組織のどこかで”忖度”や”面従腹背”が跋扈して、結果として市の”組織風土”に問題がでている。

 いやなことばかり申し上げていますが、これは幸手市の現実の姿です。このようなことを”悪役”に徹してでもしっかりチェックすることこそ、私たち議会の役割と心得ます。

 最後に、私の一縷の望みは若い職員です。若い職員には「朱に交われば赤くなる」ではなく、「出藍の誉れ」と言われる職員として頑張ってほしい。

 いつも文句ばかり言ってるなあとお感じる方もあられると思いますが、私たち議会は、執行部が良い相撲を取る(仕事をする)ために、土俵の”荒れ”を清めるのも仕事の1つです。今、土俵の荒れが見過ごせない状況。そこに妥協は禁物です。そして今回、輪郭が明らかになった市の課題については、今後も清めるべき点を見定めていかねば。そんなことを感じた今議会でした。
 

 

今日も引き続き

2018.09.19

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総務常任委員会は続く

 予算決算の審議をする3月議会、9月議会は各常任委員会ごとに2日間の質疑日を設けています。過去、総務常任委員会は一日で終わるのが通例でしたが、今議会は昨日で審議は終わらず今日も委員会が開催されます。

 「質疑」とは疑義を質すところにあるという意見もあり、滅多やたらに質疑時間が長ければいいのかというとそうではないかもしれませんが、しかし、委員会審議は市政というブラックボックスを可視化する機会でもあります。このような機会がないと、よほど市長始め執行部が前向きな説明責任を果たさない限り行政運営を可視化=透明化するのは難しい。

 今日は今年度の補正予算を審議します。総務常任委員会には政策課や財政課など市の頭脳部門と市の血流である市税等収入を扱う納税部門、庶務や管財など市の管理部門が集まっています。今年は財政と政策にシティープロモーションを加えた「総合政策部」(新設)と事務管理部門としての「総務部」の二頭立てで総務全般を司っています。総務部門は市政の中枢であり、この部門の在り方は市の施策を大きく左右する。

 昨日、私は上記思いから審議一番、まずは納税状況について総合政策部の分析を問いました。納税状況には市民生活の在り様が如実に表れます。納税状況を政策部門が正確に把握・分析することは市民サービス立案や施策実行の根幹作業です。厳しい家計や収入の中、市税を納めてくださる皆さま方に敬意を表するとともに、効果的、効率的、そして戦略的に使わせていただく。これは行政マン、そして、議会人が目指すまちづくりの原点と思うのですが、残念ながら、現在のところ、総合政策部として分析はしていないとの答弁でありました。
 敢えて二頭立てとなった政策部門の真価が問われることであり、聞かれるまでもなく行われていると思っていたので私としては残念さひとしおですが、これについてはいずれまたさまざまな機会に確認していきたいと思います。

 さて、今日はどのような審議となるか。行ってきます。

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