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皆さまはいかがお考えでしょうか

2016.06.11

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おかしさ1 財政運営のムリ&行政思考

 前置きが長くなり過ぎて、ブログがまたがってしまいますがご勘弁ください。

 さて、このブログでお伝えすることは、市政、すなわち、市民の皆さまに直結するお話しです。できるだけ客観的に整理してお伝えしたいと思いますが、何かご意見やお考え、ご感想などがありましたら、是非、このブログの「メールはこちらへ!」にてお寄せいただきたいと存じます。

 ■駅舎問題 市長の”不退転の決意”とは。  
 今、市が進めている「幸手駅舎橋上化及び自由通路整備事業」が、国庫補助金の2年連続の低配分(55%配分見込⇒昨年度23%・今年26%)で、大きく財源ショート(▲約12億円)することはすでに皆さまにお伝えしています。
 さまざまな社会事情を考えた時、55%の補助金満額配分は見込めないことを、私を含む一部議員がさんざん指摘してきましたが、市長を始め執行部は強気の説明を続け、ついに平成27年度から事業をスタートさせました。ところがその初年度から資金ショートし、事業は繰り延べ、基金で財源補てんしているのが現状です。
 3月議会で会派先進は国費配分のショート傾向や度々の計画変更による事業の遅れを指摘し、「財政計画等しっかりと検討すべき」と主張。また、区画整理事業については、住民の皆さまがそれぞれの生活をかけて基盤整備による安全なまちづくりの区画整理事業に協力されていることを伝え「その意を十二分にくみ取り、計画通り粛々と事業を推進するよう」市に伝えました。

 ■市の財政計画
 ところがこの度、市長が、示した財源ショート分をカバーする方策とは、駅舎・自由通路整備は「不退転の覚悟」で進めるが、その財源を他の事業費を削減し、工期を遅らせることで捻出。さらに、それでも駅舎整備で不足する財源は負担を後年度に先送りする「市債=単独事業債(償還費に国費の投入がない=すべて市で返済する市債)」を発行して賄うというもの。
 そして、工期延期の対象として、現在進行中の事業の中では、中川に架かる古川橋の架け替え工(完了を2年延期)、事業延期と事業費削減対象事業として、土地区画整理事業(完了時期不明)が挙げられているのです。

 ■市民に冷たい行政思考
 西口開設に向けた自由通路や駅舎整備を全く反対するものではありません。おカネがあればなんでもやりたいのは山々です。ただ、今の厳しい財政状況の中、市長公約の駅舎は”不退転”の決意でやるが、その後は”財政規律重視”で橋りょう整備や区画整理、治水対策など市民生活に密着した課題を先送りして”良し”とする行政運営でいいのかということを問うているのです。特に、西口区画整理に関しては多くの地権者の方、住民の方がおられるわけです。市施行の事業であり、できるだけ早期に工期を終了させることは市の責任です。
 このような財政運営で良しとする行政思考では、他の問題が生じた時には”明日は我が身”の仕打ちもあり得ることに一市民としても危惧を感じるのです。皆さまはいかがお考えでしょう。さらに、済生会栗橋病院の加須市への移転が現実味を帯びていますが、現市政は過去に済生会病院の窮状に援助の手を差し伸べることなく、資金援助を断っていることが明らかになっています。

 市長は国費ショートを見越せなかったことを、責任どころか、国の”仕打ち”に対する被害者的立場で”遺憾”と表現し、平成31年に駅舎ができるまでは後年への負担も辞さず、重要な事業を遅らせ事業費を削減することを”財政規律保持”と呼び、市民生活を顧みないことを”不退転”と呼んでいるのです。
 今、問われているのは、進んでしまった事業の進め方以前の問題として、財源ショートの危険を織り込むことなくこのような無理な予算を編成した執行機関の責任であり、市民の思いと背反する思考そのものではないかと私は考えますがいかがでしょうか。

何かがおかしい

2016.06.11

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このおかしさをどうお伝えしたらいいか…

 6月1日に議会が開会し、あっという間に10日が経ってしまいました。3日の一般質問、10日の質疑、その他情報収集など、議案数は少ないながら気の抜けない毎日を過ごしています。

 そして、日に日に、「何かおかしい」ということが蓄積しています。これをどう皆さまにお伝えしたらいいのか。間違ったことを皆様にお伝えすることはできません。何がどうおかしいのか。自分の思い込みを排除し、頭の中を整理して、冷静に、様々なできことを反芻し、客観視し、責任ある言葉を選んでお伝えしなければ…。そんな思考を巡らせていたら、あっという間に10日が経ち、ブログの更新が遅れてしまいました。毎日、訪れてくださる皆さまには本当に申し訳ございません。

 さて、このまちに住んで25年。子たちも、家人も、そして私自身もこのまちにいて成長させてもらっています。よく「郷土愛」と言いますが、このまちで育った方には及びもつかないかもしれませんが、私たちのように後から移り住んできた者にも「郷土愛」は芽生えます。
 私は幸手が好きです。好きだからこそ、真実をお伝えして皆さまにいっしょに考えていただくことが大事と思っています。一部の人が勝手に治めるのは「独裁」です。「自治」とは、住民が作り上げるものです。

 前置きが長くなりました。そんなことを前提に、自分の頭の中で整理できたことについて、次回のブログでお伝えしたいと思います。

6月議会の日程

2016.06.02

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6月議会始まる

 お知らせが遅くなりました。昨日より6月議会が始まりました。遅れ馳せながら日程をご案内いたします。なお、開会時間は全日程とも10時です。

6月 1日(水) 開会
6月 2日(木) 一般質問
6月 3日(金) 一般質問
6月 6日(月) 一般質問
6月10日(金) 議案に対する質疑
6月13日(月) 総務常任委員会
6月14日(火) 文教厚生常任委員会
6月15日(水) 建設経済常任委員会
6月23日(金) 採決・閉会

 今日から一般質問が始まります。14人の議員が登壇します。私は受付番号10番、おそらく明日の午後最終ではないかと思われます。建設経済常任委員会に関わる議案は上程されていませんが、一般質問、質疑、委員会の審議、採決は傍聴可能です。あわせて、「公園等指定管理業務委託調査特別委員会」も6月会期中に執行部の宿題となっている”総括”報告がなされる予定となっています。

 先日の市議会報告会同様、是非、多くの皆さまに関心をお寄せいただきたくお願いいたします。先日、ある催しで住民の方が「これからは住民も市政に関心を持ち、発信していかなければならない」とおっしゃっていました。本当にその通りです。
 「市議会議員がいるからいいだろう」「市長がやってくれる」「お上の言うとおり・・・」というのではなく、地方自治は住民の皆さまの参画あってこそです。まずは住民の方に地域課題に向き合っていただき、フォーマルな機会を使って大いに発信していただきたいと思います。
 皆さまから発信された課題解決のために市長をはじめとする執行部が政策を立案し、そして、私たち市議会議員は市民の皆さまの代表として政策をチェックしていく。この好循環が自治力を高めます。

 市民の皆さまは市長(執行機関の長)と市議会議員(監視機関)の両方を選ぶ権利と義務があります。昨今の投票率をみると、残念ながら、その権利・義務が十分に行使されているとは言い難い状況です。そして、選びっぱなしではなく、選んだ市長や市議会議員の仕事をチェックし、そして、鉄拳を下す機会が4年に1度の選挙です。
 是非市政に関心をお寄せください。

 まずは、傍聴、インターネットでの議会視聴をよろしくお願いいたします。また、今、市は自治会単位での「市長タウンミーティング」を受け付けています。前市政、前々市政は市長が各部課長とともに地域を行脚して市政を自ら知らせる「市政報告」を実施していたのですが、現市政は市民から要請されて地域に出向くというスタイルです。私はずっと、「市政報告会」の開催を求めてきましたが、実現されません。自治体単位と言う制約はありますが、住民の方が直接市政を知ることができるフォーマルな機会であり、是非、こちらもご活用なさってください。

 

6月議会一般質問

2016.05.24

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3月議会のご報告が終ったと思ったら…

 22日に市議会報告会が終って、昨日は6月議会の一般質問通告の締切日でした。私も提出してまいりました。明日、25日は議会前例会の「議員全員協議会」が開催されます。議案とともに、いろいろな資料が提示されるものと思われます。時々刻々進んでいく毎日。立ち止まってはいられませんね。

 さて、6月議会一般質問で私が取り上げるのは、以下の3点です。

 1.「さってアフタースクール」の運用について
 2.災害対策の新たな課題について
 3.デマンド交通の利便性向上と幸手市公共交通の今後について

 1.では、「さってアフタースクール」導入の経緯、事業の目的や内容と効果検証の方法、事業運用に対する教育長の考えなどを質します。
 この事業は純粋に文科省の補助金ではなく、地方創生の交付金を使って事業が推進されています。幸手市の義務教育の課題と地方創生がどのように事業の中で整合性が持たれているのか。私は3月議会の審議や幸手市版総合戦略策定において議論をしてきましたが、その時みえなかったことが、その後、いろいろ出てきており、運用面なども含め、それを明らかにできればと思っています。
 私は、アフタースクールは子どもたちの放課後の過ごし方に大きなインパクトを与える事業で、効果に対して余程計算し尽くして実施すべき事業であると捉えています。子どもたちにとっても、幸手市の義務教育にとっても最大限の効果があがるような体制での運用を期待しての質問です。

 2.では熊本大地震で浮き彫りになった新たな災害対策課題が各自治体に突き付けられています。幸手市は課題の抽出がどのような状況にあるのか。いざという時に「使える=動く」しくみの構築に向け、質問をしたいと思っています。また、幸手市で常習化している水害対策は「想定内」に取り込むべき範囲が広がっています。私はこれまでも、対策には原因究明が先決としてきましたが、浸水被害の調査状況がどうなっているのか。対策は進んでいくのか、質問したいと思っています。

 3.では、地域公共交通を取り上げます。先日の市議会報告会でも利用者の方から利便性向上を求めるナマの声をお聞きしました。幸手市はデマンド交通を取り入れた以上、さらに利便性を向上させることは当然でありますが、闇雲に台数を増やすというのは民業との関係から限界があります。その中でどうしていくのか。また、私は以前、運転免許の返納者が増えることへの対応について質問をしたことがあり、高齢化が進む近未来の公共交通がデマンド一本で大丈夫か心配をしています。今後の公共交通の充実、交通弱者対策の今後について質問しようと思っています。

 私の質問の受付番号は10番でした。今回は、財政問題や駅舎事業を取り上げる議員も少なくないようです。私もとても気になることですが、それらの質問は他の議員に任せ、私は事業費の試算などを絡ませながら、教育など3点に集中します。おそらく、一般質問2日目の最後の登壇となるものと思われます。これから準備をして臨みたいと思っています。

 

 

市議会報告会を終えて

2016.05.24

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5月22日(日)市議会報告会の様子をご報告いたします

 まずは、ご参集の皆さま、ご来場誠にありがとうございました。

 報告会は40名を超える市民の皆さまご来場のもと開催され、皆さまから多くのご意見を伺うことができました。市議会の反省会は後ほどとなりますが、取り敢えず、私として、どのような会となったか、感想をご報告したいと思います。

 午後1時30分ごろから市民の方がお見えになり、午後2時の開会時には、会場はほぼ満員の状態でありました。2時になり、議員全員が整列し、議長挨拶と議員紹介があり、その後、各常任委員長3名、特別委員会委員長1名から、3月議会の審議について報告をさせていただきました。

 委員長報告は反省しきりです。今回、各常任委員長は15分の、特別委員会委員長が10分の持ち時間の中で報告をまとめたのですが、市民の皆さまには耳慣れない文言が多いうえに、できるだけ多くの議案審議を取り上げたいし、さりとて言葉や内容を丁寧に噛み砕くと時間は足りないというなかで苦心惨憺。取り敢えず、今回は、各委員長が議会だよりなどをもとに、報告を作成したという経緯がありました。私もひな壇におりまして、報告に対する会場の皆さまからの「分からないよ」オーラが伝わってきて冷や汗をかいておりました。今後はさらに、市民の皆さまにご理解いただけるよう、報告の内容、映像(プロジェクター)の使用など工夫が必要と痛感いたしました。

 その後、委員長報告に対する質疑、市民の皆さまとの意見交換と次第は進んだのですが、意見交換ではやはり、会場の皆さまからは、今の市の財政状況と大型事業、特に駅舎関連事業に対してご心配の声が多く、また、デマンド・タクシーの利便性を高めてほしいとの要望もありました。
 意見交換に対しては、議長がすべて対応。市への要望の取次や今後市議会で考慮していくことなどについて答弁されました。

 私の印象では、報告会を開催したことに対して、このような機会は各議員が自分の支持者以外の市民の声を直に聴くチャンスであり有意義だというご意見が多かったかなという感じでした。議会基本条例を制定した時からの課題であった「市議会報告会」が未熟な状況ながら開催されたことは概ね歓迎されました。今後は今回をスタートとし、更に皆さまに身近な市議会となるよう鋭意努力して参ります。

 報告会ではアンケートもお願いしております。どのようなご意見がいただけているのか。市議会では、反省やアンケートのご意見について、次回以降の議会だより等でご報告していくことになっています。
 ご多忙の中、また、お暑い中、ご来場くださった皆様には心より感謝申し上げます。

 
 

 

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