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幸手市都市公園等指定管理業務調査特別委員会の審議が進んでいます
市議会では9月議会の最終日に上記特別委員会を設置し、議会閉会中に審査を継続しています。今日は、その状況をご報告いたします。
■幸手市都市公園等指定管理業務調査特別委員会
【設置の経緯】
9月定例会の建設経済常任委員会の平成26年度決算審議の中で、幸手市都市公園等の指定管理業務において報告書類の計数の不整合や作業内容等の疑義が判明。結果、常任委員会、本会議ともに決算が「不認定」となったことを受け、さらに原因を明らかにするため特別委員会が設置されました。
【審議の経過】
第1回 9月30日 正副委員長選任
・議会運営委員会正副委員長を充てて選任
第2回 11月20日 調査方法・事項について
第3回 11月20日 今後の進め方について
・説明者として執行部の出席を求める
現地(公園等)の視察実施
第4回 12月 8日 資料請求した書類等に基づく審議
・基本協定と年次協定に関すること
・自主事業に関すること
・市の改善勧告と受託業者の改善計画の履行に
関すること など
特別委員会の審議に先立ち、市は指定管理者に対して「指定管理業務に関する改善勧告について」(10/7付け)で5項目の改善勧告を行い、それに対して、指定管理者からは10月30日付けで「指定管理業務に関する改善計画について」が提出されています。
市は5項目の改善勧告で、基本協定書や業務仕様書の規定を根拠に改善を求め、指定管理者はそれぞれの項目に対して事務作業の改善計画を出し、今後はその改善状況を見て、来年度以降の契約の継続を判断すると市は説明しています。
業務改善は当然行われるべきです。しかし、議会としては根本問題として、このような是正勧告を出さなければならない原因や、平成26年度に関しては指定管理者に大きな収支赤字が発生していることの審査など、事務レベルの是正勧告を越えて真相を究明していかなければならないのが現状です。
そもそも都市公園等の指定管理については、指定管理とするための条例が出された時にも紛糾し、さらに決算が紛糾。多くの関係者、そして住民の皆さまにもたいへんな労力や貴重な時間を費やしていただいているのが現状です。
【私の思い】
市民の税金の使われ方の最終形が決算で示され、その決算が「不認定」という”異常”で”不名誉”な事件の発生は、市が「監督の甘さ」を謝罪したり、できていなかった事務の改善を図るというレベルでは済まない何かが内在していると感じます。
市民の皆さまには見えにくい部分かも知れませんが、私は市政のチェック機関の一員として、今回の調査に、地道にしっかりと取り組んで参ります。 ”曖昧なまま”では済まされません。
何度も申し上げますが、今回の件は、協定書に基づいた業務が行われていれば当然起きなかったことです。再三謝罪される「役所の管理の甘さ」とは。このような状況を内部チェックで回避する手立てはなかったのか。
そもそも、契約や許認可が本業の行政にとって「協定書」とは何なのか。この協定書に則ってこそ正当性が担保され、契約書を履行してこそ正当性を主張できるのです。なぜこのようなことになったのか。大きな疑問というより「不思議」です。