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追記

2019.10.16

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自主避難所と指定避難所

前々回のブログで警戒レベル3の自主避難と警戒レベル4の避難勧告による避難について書きました。その中で、避難勧告で避難した方に備蓄品の毛布と水が配布されたとお知らせしましたが、少し追記を。私がいた指定避難所では毛布はほぼ一人に一枚配布され、水は個別配布ではなく1.8?のボトルがいつでもお使いいただけるよう用意されましたという状況です。しかし、ほとんどの方はご自分でお持ちになっていたのか、水を所望される方はほとんどありませんでした。

さて、都内にいる私の身内が、うちの防災無線の内容はこんなだったよと、先ほど受信メールを送ってくれました。以下はその内容です。

??台風19号の東京地方への接近に伴い、自主的に避難されるかたにご利用いただくために、市内7か所のコミュニティ・センター内に自主避難所を開設しています。
開設日
令和元年10月12日(土)
?開設施設
・○○コミュニティ・センター(住所:**四丁目25番**号)
・○○コミュニティ・センター(住所:**七丁目6番**号)
・○○コミュニティ・センター(住所:**一丁目13番**号)
・○○○コミュニティ・センター(住所:***二丁目32番**号)
・○○○○コミュニティ・センター(住所:**一丁目11番*号)
・○○コミュニティ・センター(住所:***七丁目15番*号)
・○○コミュニティ・センター(住所:***三丁目13番**号)
◆利用にあたって
 ・自主避難所は、スペースの提供のみとなります。
 ・食料等の必要品は、各自でご準備の上、施設にお越しください。

??16時20分ごろに放送した防災行政無線の放送内容について
「こちらは、??市です。洪水に関する警戒レベル4、避難勧告を発令しました。△川が氾濫するおそれがあります。**二丁目、四丁目、五丁目、六丁目の方は、◇◇◇小学校、または、◇◇中学校にすみやかに避難してください。避難場所への移動が危険な場合は、近くの安全な場所に避難するか、屋内の高いところに避難してください。」

窓を締めていたのでほとんど聞き取れず、回数も1回かな、という記憶です。幸手市と何が違うか。それは避難場所を指定していることです。自主避難所への避難は食料等の準備も促しています。防災無線が聞き取りにくいのはどこも同じですが、情報の内容は充実していますね。内容から、防災無線は地域限定で放送されたことが伺えます。幸手市と同様、災害メールの受信を登録していれば、居住地近くの避難場所が手元のケータイ等で分かるようになっています。

何が最適かはいろいろなお考えがあるかと思います。他のまちの事例がそのままわが町に当てはまるというものでもありません。まだ検証作業はこれからですが、とりあえず入手した他市の状況を私の備忘録方、お知らせいたしました。より良い改善に向け、少しでも繋げていければと思います。

私のブログに

2019.10.16

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何か誤解があるようなので

先程、私のこの前のブログにご批判のブログがあるよとご連絡をいただきました。私もこのようにブログで自論を張る以上、いろいろな考え方の違いからご批判をいただくことは覚悟していますが、しかし、誤解があるようなので、敢えて少し補足いたします。

私がこのブログをあげたのは14日の午前8時10分でした。ブログにも書きましたが、私は災害本部の立ち上げから避難解除までの一部始終をつぶさに見たわけではありませんが、13日に実際に避難所に詰めた経験から非常に多くの問題を感じました。職員はその場で与えられた任務をこなし、中にはもっと危険な流域に家族を残して避難所に来ていた職員もいました。皆、できることを最大限にやろうとしたことは私も認めるところです。

しかし、防災とは、決め事をやったか、やらなかったか。想定通りにできたか、できなかったか。これしかないのです。まず、決め事がきちんと決められていたか。そして、それが実行できたかどうか。これしかないのです。人の命を左右するだけにそこに甘えは許されません。

私が現場で見たことは昨日のブログに書いた通りです。私が問題にしているのは、「災害時の安易な批判」ではなく、如何に事前準備が足りていなかったかという日常業務のあり方です。災害の最中に保身など考える人はいません。事後論として、「初めてのこと、やってみなければわからない」というところに逃げ込まないで考えていきましょうと言いたかったわけです。他を批判することでは前に進まない。私も全く同感です。

ご連絡を頂いた方には、いろいろご心配をお掛けしましたが、このような意見の違いは対立ではなく、いろいろな意見があって、議論は様々に収斂されていく過程であり大事なことです。私の文章に誤解を生むような表現があったとしたら申し訳ございません。批判ではなく、より良くなって行くための厳しさとお受け止めいただければ幸いです。

さて、これから本当に解決していかなければならない課題や問題は山積です。親しくとも何もかも全てが一致するということばかりではありません。その中での議論を暖かく見守って下さいますようよろしくお願いいたします。

♥受けた誤解は晴らしたい。ご心配を払拭したい。そのような思いゆえ、少々大人気なくもこのような投稿となりました。防災においては何をしても完璧ということはありません。そのことを前提として、私も今後の検証作業に関わっていきたいと思います。言葉足らずなことがありましたらご容赦下さい。

台風19号

2019.10.12

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まずは安全確保を

大型の台風19号が東海、関東圏に近づいています。不要不急の外出を控え、防災無線などの情報に耳を傾けて下さい。幸手市では昨日、様々な確認をして即応体制をとっているようですが、仮に避難が必要になった場合も市の情報、指導に従い、危険のないよう気をつけて行動して下さい。

九州南部大雨

2019.07.06

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鹿児島で土砂崩れ、避難所1617カ所8489人が避難

近年、豪雨災害が多発しています。特に九州や中国、近畿などが前線の経路となることが頻発しています。昨日5日の埼玉新聞が記録的大雨になった九州南部地域の状況を伝えています。

気象庁によると4日はトカラ列島の鹿児島県十島村で1時間に77ミリ、三重県鳥羽市で60.5ミリ、長野県飯田市で56.5ミリの非常に激しい雨を観測、最大瞬間風速は東京都の三宅島で26.7メートル、静岡県御殿場市で25.9メートルを観測したとしています。
総務省消防庁のまとめでは、住宅被害は石川、熊本、宮崎、鹿児島4県で全壊6棟を含む232棟に生じた。避難指示対象者は4日午前4時半時点の計1,104,237人、鹿児島宮崎両県が最多に。
避難所は同午前4時半時点で鹿児島など1府9県に1617カ所でき、8489人が身を寄せたと。気象庁によると前線の影響による6月28日の降り始めからの総雨量は宮崎県えびの市で1089.5ミリ、鹿児島県鹿屋市で901ミリ、熊本県湯前町で612ミリ、曽於市では3日だけで421ミリの雨が降り1977年以来の観測史上1位の値を更新していたということです。

もし、このような規模の大雨が幸手市を直撃したら私たちはどうしたらいいのか。幸手市の場合は山がないので土砂崩れが起きることはないものと思いますが、問題は海抜7メートル以下という地形で吐ききれない雨水の影響です。幸手市の避難所はどこもそんなに高い場所はなく、さらに雨が溜まり出した後での避難は相当に困難となることが想定されます。

地震、大雨など自然災害に100%備えるのは難しいことですが、しかし、心構えがあるのとないのでは大違いです。まずはハザードマップを確認して下さい。自分の逃げる場所はどこか。誰に声をかけるか。持ち物は。大災害は誰の身にも起きること。自分の身に置き換えて、そんなことをぜひ見直して行くことが大切です。

西日本豪雨から一週間

2018.07.13

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15府県 避難者なお7085人

 平成で最悪の被害となった西日本豪雨は、大雨特別警報が広島、岡山などで発表されてから今日で一週間が経とうとしています。

 国交省によると、鉄道では11鉄道事業者の26路線が運休、停電は一部を除いてほぼ復旧したものの、水道は11府県の23万5000戸で断水が続き、国道は68路線185区間が土砂崩れなどで寸断されているということ。
 土石流などの土砂災害は31道府県の519件、床上・床下浸水などの住宅被害は2万4150棟に。今後もまだ増える見通し。現在も15府県の約4万7600世帯に避難指示・勧告などが出され7000人以上の方が避難されており、文科省によると、公立学校の休校は現在257校で続いているということ。

 また、気象庁によると気温が35度近くに上昇する地域もあり、厚労省は、東日本大震災時に新設された「災害時健康危機管理支援チーム(DHEAT=ディーヒート)」を岡山県に派遣したということです。

 厳しい現実です。

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