2012.11.26

研修テーマ「自主防災組織に期待されること」
_地域防災力の向上とその重要性_
昨日、北公民館にて区長会主催の上記研修会が開催され、市議会議員もお招きをいただき、参加して参りました。
現在、幸手市においては「自治会単位」での自主防災組織立ち上げを奨励しています。組織率でみますと、埼玉県全域では80%を超えるようですが、幸手市では今のところ50%未満ということで、市では職員の派遣や資金的補助を行って組織化を進めています。
大災害時に、市内の隅々にまで「公助=市や消防機関などの援助」が及ぶことは到底無理なことです。そこで期待されているのが、区長さんを頂点とした”地域のことをよく知っている”「自主防災組織」の活動です。そのこともあり、今年の区長会の研修テーマが決まったと聞いています。
さて、講師は、防災一筋22年という(財)消防科学総合センター 総括研究員 黒田洋司氏。
「災害は忘れた頃にやって来る」と話が始まりました。そして、公助への過信は”禁物”。自分の命は自分で守る=「自助」はもちろん、みんなで助け合う=「共助」の力を向上させていく、そのために「自主防災組織」の活動が重要なのだ、とさまざまな例を出して話を続けられました。
講演も終わりに近づき、講師からこんな質問がありました。
”あなたなら、どうしますか?”
「あなたは、被災者です。
地震で自宅は半壊状態。家族そろって避難所へ。ただ、日頃の備えが幸いして、非常持ち出し袋には水も食料も3日分ある。
一方、避難所には水も食料も持たない家族が多数いる。
その前で、非常持ち出し袋を、あける? Yes か No か? 」
どうですか?みなさん。私は「うーん」と考えてしまいました。混乱の中で、自分は何ができるのか。どうできるのか。日常の中ならすんなり答えがでることでも、”いざ”という時の心の備えができていないことを痛感します。
しかし、「地域」と一口に言いますが、いろいろな問題を孕んでいるのも「地域」。隣近所の難しさもありますね。でも、”いざ”という時のために、まずは地域の住人、隣人を知ることが大事です。地域のおまつりや行事に積極的に参加するだけでも地域の力は大きく向上します。
みんなで支え合う地域づくりは、私の公約です。私もできること、やれることに今まで以上に頑張って取り組んでいこう、そんな気持ちになった研修会参加でした。