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文教厚生常任委員会の報告です
5・6日の2日間、文教厚生常任委員会が開催されました。この委員会は民生費、衛生費、教育費、特別会計(国民健康保険・介護保険・後期高齢者介護保険)などを審議します。委員会に備えて準備をしていたため、ここ数日書き込みが滞っておりましたが、委員会での主な審議内容、予算の傾向についてご報告いたします。
①民生費の多くを占める扶助費(生活保護費や医療費など)。前年度比約3億5千万円増えています。ここ数年は毎年1億円程度の伸びとなっています。また、保育園や学童保育室の運営、私立保育園の新築移転の補助などにも約17億6千万円が計上されています。
②衛生費では予防接種など保健衛生のほか、塵芥処理費(ごみ処理)にも約9億円を計上。なかでも昭和47年に15億円をかけて建設された「し尿処理施設」には今までも毎年多くの修繕費用をかけてきましたが、今予算でも「長寿命化」対策のための工事費が計上されたことに、委員会では審議に多くの時間が費やされました。施設は延命をしても15年程度の寿命との診断もあり、幸手市の今後の大きな課題です。
③教育費では、教育そのものへの費用の大幅な増減はありませんが、校舎の改築や大規模改修(長倉小給食室・上高野小、幸手中学校管理棟)が予定されるなど、施設管理に予算が計上されています。市内全小中学校の校舎、体育館の耐震化は東日本大震災以降、埼玉県内で3番目という早さで完了していますが、毎年の改修や改築なども計画的に進めているということです。
学校への人員配置では、従来の学習サポーターやALT、さわやか相談員、心すこやか支援員などの配置に加え、25年度から「ふれあい相談員」を各中学校に配置し、いじめ問題への対応や小学校訪問も充実させます。また、日本語での授業が困難なお子さんの学習をサポートするため、「日本語学習指導員」が臨時職員として採用されます(必要に応じて市内の小中学校に派遣)。
また、幸手市立小中学校給食費の補助が新たな制度として計上されており、これについても慎重審議がなされました。
③特別会計の1つ、国民健康保険会計では保険税の徴収額が増加。これは、定年等によりそれまで社会保険被保険者だった方が国民健康保険に移行したことが要因です。また、24年度に引き続き更なる負担の軽減のため、条例改正により保険税が減額改正されます。
介護保険会計については、現在、幸手市の高齢化率が市の東側地域25.3%、西地域21,6%となっており、予防事業や介護サービスの充実などに多くの費用が計上されています。
以上、簡単ではありますが報告といたします。委員会に付託された各議案はすべて全委員挙手で可決されました。
さて、今日と明日は総務常任委員会が開催されます。私も所属する委員会です。主に歳入や財政など総務費について審議します。先輩議員と共に頑張って取り組みたいと思います。それにしても、財政の仕組みは本当に難しいです・・・。