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消費税増税

2013.11.19

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来年4月からの消費税増税を主婦の目線で考える

 宅配システムのカタログを見ながら考えました。

 宅配システムをご利用になっている方はお気づきと思いますが、料金設定が絶妙。実によく考えられていますよね。例えば、内税で198円、298円、399円、588円などの価格設定は、慣れの問題かもしれませんが、何となくお買い得感というか、「モノの値段を錯覚させる効果」が醸し出されているように思うのですが、いかがですか。

 これが来年4月に消費税が8%にアップすると、約206円、約307円、約410円、約605円となります。随分、すっきりと「モノの値段」が見えるようになる感じがあります。景気は”気”ですから、すっきりするだけならいいのですがそこに「割高感」が感じられると消費者は財布のヒモを堅くして防戦するでしょう。
 ”消費税が上がる”ことで生活防衛意識が働く中、消費行動が控えられれば実体経済は増々縮小。結果として給料や人件費が削られるというサイクルに陥ることが危惧されます。薄利多売競争の日本で、消費の縮小が人件費に与える影響は多大ですから本当に心配です。

 経済活動の一例として、円高の影響を企業努力だけで吸収し切れなくなった時、「内容量を減らす」という対策で消費者の財布への”直撃”を緩和する対応が採られることがあります。価格に上乗せするのと、価格をそのままにして商品の内容量を減らすのでは、消費者行動に与える影響はどうなるか。その検証は如何なるや。

 政府もいろいろな対策を考えているようですが、主婦の目で見たとき、内容量の減量というのは遣り繰りの範疇であり、結構、有効なのかなと思います。まあ、全てがこの考え方で対処できるかどうか議論・検討の余地ありでしょうが、今回の消費税増税への対策として消費者にも製造者にも受け入れやすい対策ではないかと考えます。

 しかし、基本は、消費税増税が避けられないものであるなら、国民生活への影響と国民がその負担に耐えられるよう、社会保障の設計、税の公平性をよく吟味いただきたいものです。
 私たち国民の側が増税を受け入れやすいように、消費者庁などには、国民が受け入れやすいように、例えば、ガソリン「0.△△㍑」、みかん「1箱2.○○kg」味噌「1パック4○○g」などという半端な内容量での対策のルールづくりなども是非検討いただきたいものです。粗削りな論ですが、みなさま、いかがでしょうか。