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親子で考える終活について@幸手市消費生活展

2016.12.08

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終活は「意思」をはっきりとさせる

 近年。「終活」(しゅうかつ)という言葉が市民権を得て、多くの皆さまがその必要性をお感じになっておられるものと思います。人生いろいろ、様々な関係性の中で必ず誰にも訪れる『最期』の時をどのように迎えるか。先日、幸手市くらしの会と市の共催による「消費生活展」において、一般社団法人終活コンシェルジュ(主に弁護士、税理士などで構成)から講師を招いての講演がありましたので、いくつか資料を抜粋して皆さまにもお伝えしたいと思います。

■「終活」とは =一言でいえばリスク管理
 ①「意思」をはっきりとさせる
 ②子供は親の「これからの問題」に備える
 ③親は子供に「これからの準備」を伝える
 そのために、最悪を想定して最善を尽くす ことが大事。

■親子で把握する問題とは何か
 ①介護の問題
  高齢化問題を数字から把握すると、
 ・75歳以上になると要介護認定を受ける人が急増
 ・要介護4・5の高齢者の半分近くが在宅介護サービスの利用者に
 ・要介護3以上は誰かの手助けが必要
 ・主な介護者の続柄をみると、6割以上が同居している人が主な介護者
 ・家族の介護・看護のため離職・転職する人は女性が多い
 ・男女ともに50代及び60代の離職・転職が転職者の6割強を占める
 (50代で離職=たいへん。給料=半分以下に)
 ・要介護4以上では同居の主な介護者の約半分がほとんど終日介護
 ⇒介護疲れで家族共倒れしないように
 ★介護サービスの積極的な利用・老人ホームへの入所等を今のうちから
  考える(特養…入りにくい、有老…20~30万円/埼玉県)
     (年金…12万円程度、国保5万円程度?)
     (要介護3→ケアマネ対応→限界→家に置けない→
           ディサービスのお泊り=グレーな対応→
           行政は動かない       
 ★年金、貯金、試算等お金を再確認する
②認知症の問題
 ・認知症を有する高齢者人口は増加の一途 
 (2020年には高齢者の1/4=292万人が出現すると推測)
 ⇒認知症は換地はできないが予防はできる
 ★軽度の状態で治療を受ける
③入院・治療の問題
 ・終の棲家の80%近くが病院である
 ・死亡場所は日本は病院が圧倒的に多い
 ⇒看取りのできる老人ホーム=良い施設
④葬儀・埋葬の問題
 ・葬儀はどうするのか
 ・宗派は把握しているのか
 ・墓はどうするのか
 ⇒代々の墓が遠方の場合、移転したいなどは意思表示しておくべき
 ⇒墓を守るのは誰か。子どもたちと話し合いを
⑤相続が争続となる問題
 ・遺産分割事件の新受件数{調停・審判は過去20年間で5倍超増加
 ・相続額300万円(持ち家1軒+金融資産)が一番争いやすい
 ・遺言公正証書年間登録数 平成26年には10万4490件
 ⇒「遺言書」の作成
⑥空き家の問題
 ・平成25年の空き家数は約820万戸。空き家率13.5%
 ・高齢親族のいる一般世帯、ひとり暮らし高齢者、高齢夫婦世帯
   =持ち家率が高い
⑦家族史が承継されない問題
 ・二世代、三世代同居の世帯は減少傾向にある
 ・50差う時点で一度も結婚したことのない(生涯未婚率)男性は
   4人に1人
 ・家族が離れていると話し合いができない=伝承されない
 ⇒記憶を紡ぐ = 意図的にでも家族で話し合う

■結論 自分らしい「終活」、大切な人のための「終活」とは。
 1.紡ぐ
 2.「備えること」は大切な人への思いやり
     …自分の老いを求め備えていく
 3.「伝えること」は大切な人への思いやり
     …孫、その下の世代へ「あの人がいた」=存在が語り継がれる

いろいろ書きましたが、とにかく子どもたちと話し合って、老いの現実を共有し、リスク管理をしていく。ということのようです。お正月も近くなりました。年末年始はご家族が一堂に会される機会もあることでしょう。お子さまや親御さんとのお話し合いにご参考になりましたら幸いです。

冬の風物詩

2016.12.08

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イルミネーションさいたま新都心駅ケヤキ広場

 昨日、さいたま新都心に行く用事がありました。夕刻のケヤキ広場、さいたま新都心駅のイルミネーションがきれいでしたよ。私の腕ではその美しさの10分の1もお伝えできませんが、しばしご鑑賞を。
(画面の上でダブルクリックすると写真が大きくなりますよ)
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埼玉新都心駅改札前
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緊急集会のご案内

2016.12.08

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まずは現状を知ることから

 30日から始まった12月議会は、一般質問が終了。

 私の一般質問では「平成29年度予算編成の基本方針と財政の見通しについて」「幸手市の保育料について」「内水改善対策の推進について」を質しましたが、予算や財政問題についてまとめてみたいと思います。

 さて、今年度は市の予算の信頼性を大きく揺るがす出来事が発生しました。期初初日の4月1日、3月議会で議決されたばかりの当初予算に国費補助金ショートが明らかになり、市民負担が大きく増大することとなりました。国費ショートは2年連続。これにはさすがに市も資金計画を見直しましたが、財政力を無視した駅舎建設推進と市民感覚とズレたその事後処理を巡って、1万人の署名が市長に届けられたことはすでにご案内の通りです。

 さらに、待ったなしの地方創生では、国の『地方創生加速化交付金』の申請に失敗し、4つの事業のうち3つが不採択となりました。それにより、総額約1億円分の事業費が獲得できず、幸手市の地方創生に大打撃を与えています。
 『幸手版地方創生総合戦略』は、私も策定時から事業選択、成果指標設定の問題点を指摘をしておりましたが、そもそも、国の交付の基本的な考え方に合致しないプランではいくら申請しても獲得できないのは道理なのです。
 「申請までに時間がなかった」とは市の弁明ですが、横一線でしのぎを削る自治体の中には採択されている自治体もあるのです。幸手市の厳しい財政でこれらの不採択事業にそっくり市費で1億円を投入できるのか。それは不可能です。何に問題があったのか。幸手市の企画力や危機感に問題はないのか。それらはきちんと検証されているのか。これらをきちんと精査する責任は誰にあるのかは分かりませんが、新年度予算を編成する前にこそ反省と検証が必要です。

 さらに、昨年度は決算において、一般会計の執行率が前年度比1%減の93%であったことに対して、監査委員から「執行率の低下は市民サービスの低下につながる」との指摘がなされるなど、反省点多き幸手市の行財政運営の現状が明らかになっています。

 さらに、人口減少、特に生産年齢人口、年少人口の減少に歯止めはかからず。現市政の目指す「子育て応援日本一」「元気で100歳」に通じる事業も多くが未着手あるいは政策的成果を上げないまま、数年を経過していることも明らかになりました。このような姿を浮き彫りにしたのが、12月議会における一般質問でありました。これら「課題のオンパレード」に耐えきれず?いたたまれず?副市長から「市の制作部門の企画力が低い」との認識が示される始末です。しかし、こんなに様々な課題を背負わせられて、一番不幸なのは市民です。本当にこのような在り様で、有効な予算は組めるのか。

 市長のビジョン、リーダーシップはもとより幸手市の”総合力、組織力”が問われています。市議会のチェック機能も重要さを増していますが…、なかなか認識が共有されにくいのが現状です。幸手市は資源のないまちではありません。活かし方が良くないのです。活かし方次第でまだまだ伸びる要素はあると私は思ってますし、歯を食いしばってアイディアを形にしていかなければ人口減少にも歯止めはかかりません。財政力指数、人口の下降基調に歯止めをかけられるのか。幸手市は鳴かず飛ばずに終わるのか。

 さて、市の現状を憂えるのは私だけではありません。幸手市の現状を憂え、行政運営が適切に行われることを切望する市民グループ(幸手創生会)が、まずは市民が幸手市の現状を正しく理解しようと、来る12月17日、緊急集会を開催されるようであります。
 そのなかで、市議会議員にも是非、幸手市の現状を話してほしいとのご依頼があり、お引き受けいたしました。当日は複数の議員の参加を呼び掛けているとのこと。12月議会で浮き彫りになった様々な課題も含め、幸手市の現状がどうなっているのか。これからどうすればいいのかを考えていただけるよう、私も準備したいと思っています。
 皆さまには万障お繰り合わせの上、ご知人お誘いあわせの上、ぜひ、ご来場ください。考えよう、幸手市の未来!

  『緊急集会のご案内』
   日時:12月17日(土)午後2時30分~
   場所:北公民館
   内容:市政の現状報告会
   主催:幸手創生会