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イスラエルの少女

2017.03.12

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国際援助の輪

 3/8日の朝日新聞13面<国際>より またまた新聞後読みです。

 イスラエルとの度重なる戦闘で荒廃したパレスチナ自治区ガザを復興させたいー。そんな情熱を胸に会社を起こしたパレスチナ人の女性(23)とそれを支援する日本の団体のお話しです。

 女性は大学で土木工学を学んでいた2015年に建築資材会社を起業。高価なセメントを少なくして、ごみ同然の焼却灰を使ったブロックを発案し、仕上げた。14年夏の戦闘で被害を受けた約14万戸のうち、再建できたのは半数ほど。ガザの経済は荒廃し、失業率は4割超に。雇用創出が大きな課題となる中、企業が注目を集めている。
 結婚して家庭に入ることが当然とされる社会で、灰を求めて廃棄物処理場や食堂を回り、工場で試作に明け暮れる女性に周囲の視線は冷たかったが、転機となったのが昨年の8月。日本の若手社会人らでつくる有志団体がガザの若者の企業を支援しようと現地で開催したビジネスコンテストで優勝。日本での支援の輪が広がり、設備不良だった素材検査も日本の会社が引き受けた。
 女性は国際女性デーに日本に来日。建築資材の製造や品質管理の先端技術を学ぶほか、若手社会人の有志からビジネスを教わるという。「日本の皆さんとの出会いが私の人生を変えた。将来の夢は、才能があるのにチャンスがないガザの若者のために起業支援の学校をつくることです」と話す。

 いかがですか。嬉しいお話しですね。心の歯車ががっちり合さった心地よさというか。パレスチナの、そして、日本の若者がこんな力強い活動をしているということを知って、本当に嬉しくなりました。
 まず本人が頑張る、そして周りがサポートする。周りがサポートする、そして本人が頑張る。時と場合によりますが、でも、やっぱり先に本人のやる気があってこそ。
 
 そして、この女性が発案したコンクリートブロック。焼却灰を使っているので軽いのが特徴のようです。地震国の日本の安全基準をクリアできるような製品が完成するなら、日本でも応用したい技術ですよ。幸手市では現在のところ、焼却灰は最終処分場に埋め立てていますが、処分場のキャパがなくなれば、県の最終処分場に搬入することになっています。ブロックとして再生できればいいですねえ。
 
 若者が世界で活躍している姿が嬉しくて、ついみなさまにもお伝えしてしたくなりました。こうしてお互いを認め合い、共に切磋琢磨していくなら世界中から戦争がなくなることも夢ではないと思えますね。
 世界の中には暗殺や隣国との間に壁を作ろうという考えが支持されている国もありますが、軽やかな若者の発想に対して、古臭いものの見方、考え方がちょっと陳腐に見えてしまう記事でありました。

    BOYS & GIRLS BE AMBITIOUS!!


 

豊洲問題

2017.03.12

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豊洲問題 追筆

 やはり、新聞の後読みでは時事についていけませんね。さらに、3月に入って、一般質問始め、質疑などのまとめをしていた関係であまりテレビも視聴することがなく過ごしておりましたら、豊洲問題はすでに都議会による百条委員会が設置され、東京ガスや副知事、市場長など、当時の関係者を証人とする委員会の尋問の全容がTouTubeにもアップされていて。3/7のブログで少し取り上げましたが、遅ればせながら今朝、その一部を視聴しましたので、その範囲ではありますが追筆したいと思います。

 自治体の仕事は、そのほとんどが条例や法令に基づいた許認可や契約行為です。様々な交渉過程を経たとしても、最終的に法令や条例を根拠としない仕事はほとんどないということであります。それは経営体であればどこも同じであろうと思います。もし、法令に基づかない仕事があれば告訴や訴訟の対象となりますから、どんな場合も必ず、法的根拠は「ある」のです。

 私が視聴した証人尋問は東京ガスが最終的に東京都と結んだ土地売買契約の瑕疵責任除外条項が問われていました。東京ガスの証人からは、瑕疵責任除外は”経緯”であり、売買契約前に国の法令に従った土壌汚染対策費に102億円投入。その後、都が市場としての利用に向けて独自調査をしたところ、さらに土壌汚染対策費用が必要となったということから支出要請があった。当時、東京ガスは国の土壌汚染に関する法令に基づいた処理を終了しており、都の要請は東京ガスとしては法的責任の範囲外ではあるが、市場の公共性も考慮し、さらに78億円という少なからぬ額を都の要請に従って支出した。売買契約では、そのような経緯を以って、土壌汚染に対しての瑕疵はこれ以上問わないとする条項が盛り込まれた、との認識が示されていました。

 この経緯を聞く限り、東京ガスが都との契約でこれ以上瑕疵責任を盛り込むことはできないと判断したのは理解の範疇であり、都も、法的責任以上の支出として78億円を拠出させた経緯の中で、これ以上土壌汚染の瑕疵は問えないと判断した。これも理解の範疇と言えるのではないかと感じます。ここで残るのは売買金額の正当性ということになるのでしょうか。根拠のない地価での取引価格算定は不可かなとは思いますが、土地の評価を巡っては「都知事の安全宣言」の果たした役割が問われそうです。

 さて、豊洲移転は知事就任時の既成路線だったとする石原元知事の発言に対しては、当時の市場長と認識の相違があるようですが、この問題にどのように決着がつけられるのか。新事実は出てくるのか。百条委員会を設置した都議会の力量も問われますね。
 さらに大阪での国有地の売却問題なども浮上する中で、最終的な意思決定者だけでなく、関係者の果たした役割が解明される必要性を強く感じます。

 許認可は公務員の最大の仕事です。自治の根幹は契約や許認可の公正な運用にかかっています。幸手市でも同様であり、情報格差、多大な首長裁量に対していかに議会のチェックが届くか。これが「住みよい、住みたい自治体」の条件であることを肝に銘じ、私も市民の皆さまに説明責任の果たせる議員活動に努めてまいりたいと改めて考えているところです。

 日々、政治や行政を巡っていろいろなことが起きています。それを他山の石とせず、常に勉強材料として分析等に努めることが肝要と考えています。それには、専門的知識などをお持ちな皆さまのご協力、ご助言が不可欠です。これまでもいろいろなことに様々な立場でのご助言を頂戴して参りましたが、皆さまには今後とも是非ご教示のほど心よりお願い申し上げます。