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一般質問まとめ①

2017.06.11

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6月議会一般質問のまとめです

 またまた、ずいぶん日にちが経ってしまいました。一般質問が6日にすべて終わり、その後、一般質問で明らかになった諸課題に対して各部課に聞き取り確認をしたり、勉強したり、資料請求などに時間を費やしておりました。

 一般質問のまとめをお知らせいたします。今回の一般質問は6項目。1項目目で少々時間がかかり過ぎ、6項目目は駆け足になってしまいましたが、それぞれ大事な項目ばかりをライン・アップしたつもりです。それぞれの項目で成果や新たな課題がありました。項目を分けて振り返りたいと思います。

【防犯カメラの設置について】・・・安全安心面
 主な質疑は以下のとおり

Q.現在の幸手市内の防犯カメラ、街頭防犯カメラの設置状況は?
A.現在、市が設置している防犯カメラは学校や公園等に73台。
  主要道路や商店街等、通学路への街頭防犯カメラの設置なし

Q.街頭防犯カメラの設置の検討は?
A.「プライバシーの問題」などあり難しい。

Q.市内での不審者からの声かけなど犯罪通報件数は?
A.18歳以下(H28.1~H28.12)21件。
  16時から17時。登下校時や遊んでいる時に多い。

Q.幸手市の児童生徒の通学路は特に農村部では通学路が長く、
  また、少子化・子どもたちの偏在で少人数での登下校が
  常態化している。課題はないのか? 地域から要望等は?
A.メール配信実施。H29は青パト増車。正式な要望はなし。
     
Q.小中学生の通学路の防犯対策上の重要性、松戸市事件後の協議は?
A.松戸市の事件は校長会や市P連でも話題になっているが、
  一般化されにくい事例であり、新たな協議は行っていない。

Q.農村部の通学路には、せめて、子どもたちの通行がトレース
  できるような場所への設置を検討すべきではないか。
A.警察と協議する。
 
 今回、私がこの問題を取り上げたのは、3月の松戸市の事件に衝撃を受けたからです。答弁で松戸市の事件は、「一般化されにくい事例」とされました。確かに、犯人像からは一般化されにくい事件かもしれませんが、松戸市の事件では、小学女児は自宅から600mの通学途上で連れ去られているのです。1人で登校中の出来事でした。
 幸手市の場合、私が心配するのは、特に農村部で小中学生が長い距離を少人数、若しくは一人で徒歩及び自転車で通学するケースがままあることです。通学路が約3㎞ほどもある地域もあるのです。自転車で登下校する高校生もいます。今後、スクールバスなども検討の1つではありますが、まずは通学路の死角を1つでも解消すること。
 
 そこで防犯カメラです。防犯カメラはあくまで、警察や地域の方による防犯活動を補完するものですが、人口密度が薄く、さらに主要道路の拡張で通過交通が著しく増えている農村部は、田舎=牧歌的という認識を脱しないと、今のままでは何かあっても子どもたちの通行を確認したり行動をトレースすることもできません。
 今年から青パトの台数が3台から8台になるとの答弁があり、安全対策が強化された点は心強い材料ではありますが、それでも見守りの空白は生まれます。何かあったときにトレースもできない状況に対しては、是非、防犯カメラの設置検討を進めてもらいたい。

 監視社会への違和感を感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、社会の防犯カメラへの理解や安全上の必要性に対する考え方は以前とは変わってきています。特に平成26年ごろからは全国の自治体の中に「通学路の安全対策は自治体の責任。そのために防犯カメラを使う」という意識が広がってきたと言われています。現にプライバシー問題をクリアして補助金制度などで設置を奨励している自治体もあるのです。

 幸手市は都市部とは違った地域事情を抱える地域です。昨年、そして、今年からは市の政策として、放課後のアフタースクールや学童クラブ室を全小学校に設置。その影響で子どもたちの下校時間がばらついています。今まで以上に子どもたちが少人数で下校することの影響も今後、調査するよう求めました。

 まずは農村部の通学路となる主要道路の要所に設置を。通学路の安全対策は保護者や地域からの要望を待つことなく、市が積極的に進めるべき行政課題ではないでしょうか。関係機関とのより積極的で前向きな協議が進むことを期待します。