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一般質問まとめ④

2017.06.17

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6月議会一般質問まとめ最終報告です。


【市内水路の管理について】・・・公共施設管理・安全安心
Q.公共施設等総合管理計画にいう「水路」の定義、管理主体を伺う。
Q.同計画は「今後の方針を「急激な都市化による土地利用の変化などにより、中小河川の氾濫や内水氾濫の頻発に対応するため、排水路を改修し、流下能力を確保する」とするが、どのように進めていくのか。事業の進め方、推進計画、スケジュール等を伺う。

 幸手市の大きな課題である内水対策。私は、これまでも可及的速やかな抜本対策の着手を求めてきました。そして、市が現在、重点プロジェクト事業として掲げている治水対策(=調整池を掘る)は実現までに年月がかかり過ぎる、今後さらに財政の厳しさが増す幸手市にとって工費負担が大き過ぎるという点を危惧し、より迅速で効果があり、かつ経費の節減ができる方法はないかと模索を続けています。その観点と、市内では農業用排水路と都市排水が混在し、管理区分が分かりにくいことなどから、今回は少し切り口を変えて、現状の水路の現状を確認することにしました。

 現在の下線のストックについては法令に則り
①一級河川・二級河川・・・国・県 →幸手市内では倉松川(県管理)
②準用河川・・・上記以外の河川法にかかる河川 →大中落・中落
③法定外公共物・・・河川法の適用外の水路・河川 →農業用排水路

 ③については
  ・市街化区域の水路・・・32km →所管:道路河川課
  ・市街化調整区域の水路・・・285km →所管:農業振興課
  ・指定水路・・・ →所管:都市計画課
 幸手市の水路のうち、土地改良区の管理する水路が約300kmということでありました。水路のアセットマネジメントの観点からこれらの水路の維持管理はどのように進めていくのかと問いましたら、今後、部門計画を策定するとのこと。スケジュールを確認すると平成28年3月の総合管理計画策定を受け、今年度から着手するという答弁でありました。

 さて、幸手市の用排水路の特徴は、市の中央北を北側用水が横断し、この用水から南に向かって排水路が繋がって、最後に倉松川に流出するという水路網です。特に牛村橋周辺は、宅地化によって雨水が保水されにくい地域が排水路の上流に広がり、さらにその排水路が数本集まっていることから内水が発生すると考えられる地域で、私は、予てより、この水路の集まりを分散させることを考えるべきであると訴えてきました。さらに、埼玉県によって管理されている倉松川への排水容量を引き上げることができたら、現在以上のポンプアップが可能となり、調整池を作らずとも大きな改善を見る可能性は高く、財政規模の小さな幸手市の治水対策は一気に進むのではないかと考えるものです。

 そして、実は最近になってこの倉松川への排水量を増やせるチャンスが生まれていることが分かりました。いろいろ動いていると情報も目に入ってくる。「犬も歩けば・・・」という感じです(笑)。
 5月29日の埼玉新聞一面、埼玉県が従来の考え方を変え、これまで外水排除に使っていた調節池を内水対策に利用できるようようにし、昨年の台風で大きな被害を受けた県域で今年度から工事に着手との記事が出ていたのをご覧になった方もあると思います。県が従来の考え方を変える。とても画期的なことであり、貴重な情報です。
 一般質問には間に合いませんでしたが、この記事については先日調査をいたしました。一足飛びに幸手市の治水対策にその考え方を導入するのは今は無理かも知れませんが、新たに広がった可能性とチャンスの実現のために、今後、さらに真剣に取り組んでいきたいと思っています。

【幸手駅舎・自由通路整備事業について】・・・駅舎整備
Q.東部日光線幸手駅橋上駅舎工事の施工に関する基本協定』代7常で、詳細は別途定めるとする幸手駅自由通路を含めた保守管理協定」の協議状況を伺う。
Q.本事業において本契約以外に交わした契約、覚書等があれば伺う。

 基本協定第7条に関する協議は5月より協議を始めたとのこと。それぞれの管理区分に関する取り決め(財産保守管理・災害時対応・自由通路行為禁止・上下水道負担・自由通路改修など)項目について協議。一体的施工となっている駅舎や自由通路の改修や補修などの際の経費按分が気になるところでしたが、詳細はまだこれからということでした。

【市民まつりの産業振興的要素の拡充について】・・・地方創生
Q.市民によるまちづくりの推進と市内産業の振興及び地域コミュニティの進展を目的に、実行委員会を中心に運営され、晩秋の歳時記として定着している市民祭り。本年より幸手中央地区産業団地進出企業の操業が始まったことに鑑み、産業団地進出企業、さらには既存のひばりヶ丘工業団地立地企業などにも参加を呼び掛けてはいかがか。
Q.加えて、市民祭りの前身が「産業祭」であったことを鑑み、産業的要素を強化し、農産物や市内事業者のPR機械の拡充を検討してはどうか。
Q.そのことによって、オール幸手の一体感がさらに醸成され、市内産業の振興、地元雇用創出、地産地消、新たな消費者の創出など、地方創生やシティーセールスにも大いに有効と考えるが市長の考えを伺う。

 この考え方については概ね同意が得られたと感じています。併せて、いくつかのアイディアを提言し、実行委員会に諮っていただけるよう要望しました。私も一部関係者にこの経緯をお伝えし、ご協力をお願いしています。市民まつりはこれまで時々の関係者が守り育ててきた幸手市の資源です。すでに集客力のあるこのイベントに新たな息吹を吹き込みましょう。新たな息吹とは「地方創生」です。地元産業の振興で地元雇用を守ることが定住化にもつながる。さて、どのような味付けが加味されるか。今年の市民祭りにご注目ください。

3項目を一度に掲載という事で量が多くなりましたが、最後までご高読ありがとうございました。これからも「みんなの知恵と元気がつながる暖かな地域づくり」のために頑張って参ります。今後ともよろしくお願いいたします。