記事一覧

いろいろな体験より

2019.10.18

アイコン

市民の方の12日の体験より

日が経つにつれ、いろいろな方からいろいろな体験をお聞きします。今の時期はそんなことがあったのか。ああ、私もそうだった、など、まずはみんなで12日の追体験することは大事なことだと考えます。改善は、みんなが幸手市で何が起きていたのかを知ることから始まる。私はそう信じています。私が今日お聞きした体験や思い、ご意見の幾つかをお伝えいたします。

体験? ペット連れはダメだった
スマホのメール情報で避難勧告を知り、大至急荷物をまとめて、妻と愛犬同伴で近隣の避難所に歩いて避難。ところが犬を連れての避難所入所はダメだと。アレルギーの方への配慮と。仕方なく自宅に戻った。

体験?避難所の駐車場 満杯
私は歩いて避難したが、避難所には車が満杯状態。遠方からの避難では仕方ない部分もあるが、車での避難のあり方も決めた方がいいと思う。

体験? 妊婦さんへの配慮は必要
産院に勤めている。12日はシフトではなかったが、先生が待機された。防災無線は聞き取りにくく、避難場所もわからなかった。避難所では妊婦さんなどに配慮を。

改めて。余談を少し。皆さまの中にもペットをどうしようかと考えてそもそも避難を諦めた方もおられるでしょうか。これまでの地震などではペット連れ故に車中泊という事例は知るところですが、水害の場合は避難場所も限られることからペットをどう扱うか。これも何らかの決め事は必要ですね。難しい問題です。
車での避難は避難中に水に流されるということもあり、勧めることもできませんが、しかし、避難所から離れたところから避難する場合、徒歩ともいかない。駐車スペースは十分ではない。
赤ちゃん連れや妊婦さんへの配慮は大事なことですね。これについては、前にブログで書きましたが、やはり、避難所運営には女性のリーダーが必要だと思います。男性には申し訳ありませんが、女性のことは女性にしかわからないことは多いのです。私のような年齢になるとそれほどでもなくなりますが、若い女性や妊婦さんなどには体調含めできるだけ配慮してあげたいものです。
今回、私がいた避難所に「授乳室」を作ったことをお伝えすると評価していただきました。

いかがでしょう。同じ体験、思いをした方もいらっしゃるでしょうか。これからも皆さまの様々な体験を共有していきましょう。

日を追って明らかに

2019.10.18

アイコン

開かなかった指定避難所の鍵の所在問題

この度の台風19号の被災が日を追って明らかになっています。河川の氾濫等の被害を受けた皆さまには心よりお悔やみ申し上げます。私たちのところは後一歩のところで大災害を免れたわけですが、残念ながら、災害対応としてあまりにお粗末と言わざるを得ない状況が昨日の読売新聞、Yahooニュースなどで流れました。今朝はNHKでも取り上げられたと。私はその時間外にいたもので内容は分からないのですが、所謂、指定避難所の開設が出来なかったことの続報です。

基本として、避難所は市が開設を決めた後、避難所の鍵を持って職員が避難所に向うというのが幸手市のこれまでのスタイルです。警戒レベル3で開設された自主避難所はさておき、今回、新聞やニュースで取り上げられている問題は、避難勧告後、開かなかった指定避難所2カ所についてです。指定避難所に指定しながら、鍵の所在が分からず開かれなかったという経緯に、住民から多くの疑問の声が寄せられています。区長さんの迅速な事後対応もあって、ことの次第は早い時点で住民の知るところとなりましたが、事の経緯を知らない市民の方の中にはなぜ、こんなに騒いでいるのかといぶかる声もあるやに聴きます。

実は、旧香日向小学校の避難所指定についてはこれまでも鍵を巡っていろいろな経緯があったのです。詳細は省きますが、百々の詰まりが、災害発生の期に及んで役所の鍵の管理の不行き届きというオチに。事は鍵のある無しではありません。私たちの生命、身体の安全に関わる重要な問題です。やるせない思いを感じる方がいても仕方ないことを、同じ市民の方には是非ご理解いただけたらと。

鍵の経緯は改めて私も担当に確認しました。そして、鍵の管理という初歩的ミスであったことを共通の認識といたしました。今回の避難勧告の検証はこれからです。国は、平時の構えの大事さを発信しています。内閣府のHPにも「大規模な水害はいつ起こるかわからない地震災害と異なり、先を見越した対応により減災が可能となるので、あらかじめチェックリストを作成し、これを積極的に活用することで水害対策の効率化・円滑化を図る」ことを奨励し、チェックリストまで公開しています。

♥まだまだ、日を追っていろいろな方からいろいろな情報をいただいています。次回以降のブログで取り上げたいと思います。担当には、今後、厳しいことをいうかも知れないが改善に向け頑張りましょうと伝えた次第です。